貧乏だけど中学受験〜しました2023〜

共働き子沢山家庭。長女・桜子を中学受験させるか悩みつつ、奮闘したブログです。3年生9月から日能研通塾し見事合格しました!

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【日能研6年生】公開模試第1回(2月6日)の出題内容

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毎日寝る時間が遅くなっている桜子が心配です。
そのぐらい、日々が回らない!!
取捨選択の「捨」がわからないままきてますが、これではいかんですね。
潔く捨てるべきものを見極め捨てていかないと・・・。
軌道に乗せるのは春休み以降とかになっちゃいそうな我が家です(;´Д`)

さて、今日は、日能研新6年生第1回(2月6日実施)公開模試の出題内容を振り返るものです。
来年以降の後輩に向けて!
まとめてみたいと思います。

日能研全国公開模試(6年生・2/6)概要

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新6年生最初の公開模試です。
5年生の仕上がり具合を見るためいつもより範囲広めかな?と思っていましたが、思ったよりはいつも通りだったかな?

前回(5年生最後)より後に習った単元が中心に出題されたような気がします。
ただ難易度は理社で特に上がった気がします。
あと5年生時とやや形式が変わった教科もありました。

ちなみに5年生最後(第12回)の出題内容はこちら↓
binbojuken2023.hatenablog.jp

平均点

4教科→263.7点
3教科→214.0点
2教科→159.4点
国語→80.4点
算数→78.9点
社会→49.3点
理科→53.5点

4、5年生時合わせて歴代最低の平均点でした。

参考偏差値

70 413点
65 376点
60 338点
55 301点
50 263.7点
45 227点
40 190点

※桜子の偏差値から割り出したものです。

この時の桜子の得点は33★点で、偏差値59.★でした!
2教科は20★点で、偏差値60.★でした!
詳しくはこちらをどうぞ↓
binbojuken2023.hatenablog.jp

平均点が低めだったので、ちゃんとできれば高偏差値は取りやすかったのではと思います。
桜子は大コケ(50点下げる)したので関係ありませんが…(T ^ T)

公開模試(6年生1回目)の出題内容

続いては、各教科の出題内容です。

国語

5年生までの形式と大きく変わっていたのが国語です。

大問1が論説文、大問2が韻文、大問3が物語文、大問4が文学史、大問5〜6が漢字と語句。

今までは冒頭に必ずきていた語句と漢字がなんと末尾に。
とまどった子も多かったのでは?
今後はまずはざっと問題内容を見て戦略を立てる必要がありそうです。

★大問1:論説文

苫野一徳『未来のきみを変える読書術ーなぜ本を読むのか?』(筑摩書房)より出題。
文章の長さ:3P
選択問題が3問。
抜き出し問題が3問。
空欄埋め問題が1問。
記述問題が1問(30字)

出題意図としては、

話題をおさえつつ論理展開をたどって、筆者の中心となる主張(要旨)をとらえることが

できたかを見ているようです。

ちなみにこの文章の要旨は、

読書は、わたしたちの直接経験を広げてくれる豊かな経験であるとともに、自分の経験を超こえた世界をたくさん知ることにつながって、自分の経験の安易な一般化を防いでくれる。

というものでした。

比較的正答率も高く、簡単めな大問1でした。
一番正答率が低かったのは記述の要素が一つ20%だったことぐらいでしょうか。
文章構成や文章の書き方を問われるような問題が2問出題されています。

★大問2:韻文(俳句)

藤田真一『俳句のきた道 芭蕉・蕪村・一茶』(岩波書店)より出題。
文章の長さ:2P
小林一茶が故郷を題材にして詠んだ俳句についての解説文です。

選択問題が2問。
抜き出し問題が3問。
記述問題が1問(40字)

前回(5年生1月)は短歌と詩が出たので、今回は俳句が出題されました。
こうして毎回韻文が出題されるかどうかはよくわかりません。

全6問中、最初の2問が俳句にまつわる文法問題でした。
切れ字とは何か、俳句の表現技法にはどのようなものがあるかをしっかり知識として持っておく必要があります。
韻文苦手っこ桜子はもちろんどちらも全部間違えておりました( ;∀;)
しっかり覚えてマスターしておけよ!
まあ「切れ字」に関する問題は皆難しかったようで正答率は低めでした。

本当に韻文が苦手な桜子。
間違いが大問2に集中しておりました。

★大問3:物語文

重松清「ウメさんの初恋」『かぞえきれない星の、その次の星』(KADOKAWA)より出題。
文章の長さ:7P
選択問題が2問。
抜き出し問題が2問。
記述問題が1問(120字)

出題意図としては、

場面の展開をおさえて、主だった登場人物の心情(の変化)をとらえつつ、作者がどのようなことを中心に伝えようとしているのか(「主題」)を考え

れたかを見ているようです。

今回の文章の「主題」とは、

遠い存在だと感じていた、ひいおばあちゃんとのつながりを実感し、ひいおばあちゃんを大切な存在だと思うようになった少女の姿。

というものです。

中学入試頻出作家の一人、重松清の作品からの出題でした。
同世代が主人公ですし、とても読みやすかったのでは、と思います。
重松清は桜子の大好き作家ランキングにも入っております(*^^*)↓
binbojuken2023.hatenablog.jp

この大問のハイライトというべきは120字の記述。
マスの量に圧倒された子も多かったかもしれません。
押さえるべき要素も多く、パーフェクトはなかなか難しかったかな?

またやや正答率が低かったのは最後の選択問題。
「2つ選べ」や「すべて選べ」はやはり正答率が下がる模様です。

★大問4:文学史

志賀直哉、宮沢賢治、太宰治、新美南吉、井伏鱒二、の5人の作品を選択肢からそれぞれ2つずつ選べというもの。
どの作家も一つは超有名作品があるのですが、ややマイナー?と思われる作品も入っていてなかなかの難易度でした。

志賀直哉:『暗夜行路』、『清兵衛と瓢箪』(『暗夜行路』はわかるけど『城崎にて』や『小僧の神様』ではないのかあ…)

宮沢賢治:『銀河鉄道の夜』、『注文の多い料理店』(これは二つとも代表作だったので正答率高めでした)

太宰治:『走れメロス』、『人間失格』(これも二つとも有名作だったため正答率高めでした)

新見南吉:『ごんぎつね』、『牛をつないだ椿の木』(『牛を〜』はちゅりぷ子も恥ずかしながら知らなかった…。『手ぶくろを買いに』や『おじいさんのランプ』しか知らなかったです)

井伏鱒二:『山椒魚』、『屋根の上のサワン』(桜子は『山椒魚』知らず…。井伏は他に『黒い雨』も覚えておきたいですね)

志賀直哉が一番正答率が低く、続いて新見南吉、井伏鱒二と続きました。
太宰治と宮沢賢治は少なくとも正解したいところでしたね。

作家別に覚える作品は、超有名作はもちろん、その2番手群の作品も覚えておくべきなのかな?

解説によると今回の作家たちには実は共通点があり、

2023年に生誕後あるいは没後、節目の年を迎むかえる作者

なのだそうです。

ここで取り上げられていない没後、節目を迎える作者としては、有島武郎(1878~1923)がいる。代表的な作品としては、「一房の葡萄」がある。

のだとか。
なるほど、どんな教科であっても「2023」の「受験の年の数字」は意識した方が良さそうです。

★大問5:文法問題(敬語)

「会う」などを文章に合わせて正しい敬語の形に直す問題。
正答率は軒並み90%を超えていたので、簡単だった模様。

公開模試は直近の育成テストの範囲から出題されがちですが、今回も同様で、直近(5年生の最後の方)の読む書くツールは、文学史と敬語でした。
バッチリ出ましたね(^_^;)

★大問6:漢字10問

書き10問。
正答率が最も低かった書き→「シタク」答え:支度
正答率が2番目に低かった書き→「キョヨウ」答え:許容
正答率の低めな問題の配分が多かったように思います。
桜子も「支度」は書けてましたが、「許容」を間違えておりました。

まさかのトラップで漢字が一番最後に配置されていました。
今後はまずはざっとどういう問題配置か確認する必要があります。
こんなところも新6年生ということで入試が意識されているのかもしれませんね。

算数

算数は大きく5年生までと変わった印象を受けませんでした。
平均点も低めではあるものの「ものすごく下がった」というほどではなかったです。
大問1が計算、大問2が1行題、大問3~7が文章題というおなじみの問題構成でした。

★大問1:計算問題

計算問題が6問構成です。
整数の計算。
整数の逆算。
分数の計算2問。
分数と小数の計算。
単位換算のある計算。

いつもより簡単だった気がする計算問題。
正答率も軒並み高かったです。
落としちゃダメ!(桜子2問もミスしたけどねw)

★大問2:一行問題

乗除の四則問題、和差算、つるかめ算、立方体の切断、体積と水位、特別な面積の6問でした。

序盤の正答率は高めで、基礎的な問題ばかりでした。
体積と水位の問題は記述問題でした。

最後の特別な面積は扇形と正方形が組み合わさっていて、影が付けられていた部分の面積を求めるというもの。
これだけ正答率が2割ほどと低めでした。
正方形の面積は対角線×対角線÷2で出せる、その対角線に扇形の半径部分が該当している、ということを組み合わせて考えれば解けます。
実は12月のPRE合格判定でも似たような問題出たんですよね。
そこでちゃんとマスターしていたら解けた問題だったというわけです。
桜子はですね、PREでは解けていたのに今回は解けないというトリッキーな動きをしておりました(;´∀`)ヤレヤレ
binbojuken2023.hatenablog.jp

★大問3:仕事算

ある仕事をするのにAさんは15時間かかり、Bさんは10時間かかります。という典型的な問題です。
難易度は低く、正答率もかなり高めでした。

★大問4:旅人算

(1)は速さを求めるだけの問題。
(2)はAがBに追いつくのは何分後かという典型的な旅人算の問題。
(3)は条件がやや複雑になっている旅人算の問題。

(3)だけ正答率が低かったです。
情報をきちんと整理すれば難しくはないですけどね。

★大問5:点の移動

対角線が引かれた正六角形の周りを点PとQが動くという問題。
PもQもある条件のもと動くので、それを整理して解くのが大事です。
公開模試にありがちな(1)はめちゃくちゃ簡単で、(2)が手強い、という形でした。

★大問6:場合の数

大人気のラーメン店「ニチノウ軒」のカウンター9席に座るパターンはどれだけ考えられるかという問題。
世相を反映して、客と客は必ず2席以上空けるという条件付きですw
(1)は書き出すだけでもすぐに解ける超易問で正答率は約9割。
毎度おなじみの(1)限定のサービス問題でした。
(2)は客が2人のときの席の空き方のパターン数を問うもの。
正答率は急に3割未満。
「どこに座らせるか」ではなく「空席をどのように配置するか」という視点で考えられるかがカギかも。
(3)は客が1人以上いるときの席の空き方のパターン数を問うもの。
(2)に準じたやり方で解けますが、抜けや重複なく数え上げるのはなかなか骨かも。
正答率4%なので、捨て問にしてもよかったかも?

★大問7:立体の体積と表面積

1辺10cmの立方体を7個くっつけた立体1の表面を黒く塗り、その黒く塗った面を厚さ1cmはがしていくと新しい立体2ができ、また表面を黒く塗り、同じように黒く塗った面を厚さ1cmはがしていくと新しい立体3ができ・・・・、という問題。

(1)から正答率は6%!
もうね、桜子レベルはこの大問はすべて捨てて、大問1の検算に時間あててほしかったですよ。
桜子さん、まずこの厚さ1cmではがした立体2からして形を見誤っていましたからね。
立体図形はやっぱり想像力が必要ですし、ド文系女子の桜子にはその想像力が著しく欠如してます。

社会

大問3つ構成。大問1と3が地理、2が歴史分野からの出題です。
長めの記述問題は0問でしたが、短めの記述問題が2問ありました。
今回随分と平均点が下がったのは社会でした。
なんと49.3点と50点を切る低さ。
5年生の間は大体いつも60点台でしたからねえ。
難しかったみたいです。

★大問1:日本の川の流域面積

日本の地理知識がかなり広く問われた大問1でした。
川の流域にあたる都道府県や、水源となる山脈や流れる盆地と平野の名前や、川のある都道府県の県庁所在都市の特徴や、川の流域地域の土地の特徴や、お久しぶりの輪中の知識や、etc.
とにかく知識問題がこれでもかと出てきました!
新6年生開始前に、もっと5年前期の地理の復習をやるべきだったな~。

★大問2:ここ100年の日本の歴史

大正末期以降の日本の主な出来事が10年おきに書かれた年表があり、それにまつわる歴史の知識問題が出ました。
歴史に関してはやはり前回の公開模試(5年最後)以降に取り扱った大正~現代が出題されました。
歴史は近現代に絞って対策するのがベストでしたね~。

一部東京スカイツリーの高さは何メートルか?東京オリンピックが延期された理由の感染症名は?という一般常識的な問題も出題されました。

★大問3:国立公園にまつわる問題

日本の34の国立公園を示す日本地図があり、それを見て解く問題。
知識問題がメインでした。
最後の方の問題は、授業で習った地理の知識というより、いかに幅広く知識を有しているのかを見るような問題が散見されました。
ライチョウの生息地となっている国立公園を地図から選べ(「タンチョウ」バージョンもあり)。
奄美大島、徳之島、西表島はどこだ?(※意訳)、といった問題も(すべて選べ、なのが難易度高くした理由です)。
このあたりの正答率は1桁%。
日能研社会にしては鬼ムズといえます。

今回の社会は、全体的に知識がないとお話にならない、という問題ばかりに感じました。
今までは表とグラフを読み解けば取れる、とか、問題文をよく読めばわかる、的な問題も多かったですが、知識問題ばかりでこれぞ6年生の社会!というノリだったように思います。
だから平均点低かったのかな?
次回以降はどうなるのか注目したいと思います。

理科

理科は平均点は確かに低めでしたが、社会ほどではなかったようです。
大問5つ構成。
記述はたった1問でした。

★大問1:音や熱の伝わり方

5年生最後の方の単元でしたね。
おかげで軒並み正答率高めでした。

★大問2:食物連鎖

食物連鎖にまつわる問題。
そのままズバリ「食物連鎖」という言葉を書かせる問題も出ました。
この大問も正答率が高めだったかと。

★大問3:水溶液の性質

何に何を溶かすとどんな変化が起こるか、という前提知識がないと解けないと思います。
水酸化ナトリウム水溶液にはアルミニウムが溶けて水素が発生する、などなど。
桜子はこのあたりの知識がすっかり抜けていたのか、この大問壊滅してました(;´Д`)
覚えとけよ~。

★大問4:地球の公転と緯度経度による昼の長さの違い

太陽の光が当たっている部分(昼)と当たっていない部分(夜)が世界地図に書き込まれており、その図を元に解く問題。
持っている地学知識を動員しながら、情報を読み取る問題。
終盤の問題はなかなか子供には難しかったように思います。

★大問5:小球や斜面、ばねなどを使った実験問題

高さの変えられる斜面に色々な重さの小球を転がし、板のついたバネにあて、どのくらいバネが縮むのかを調べる実験問題。
小球の重さ、斜面の高さ、バネの縮んだ長さをそれぞれ的確に読み取り問題に答えなくてはいけません。
変化するものが2つまではできるけど、3つになるとできなくなる・・・という子は多いと思います(桜子もです)。
でもまずは2つのものをマスターしないと3つは解けません!
魔法ワザシリーズおすすめです!

大問4と同じく、序盤は簡単でしたが中盤以降は難しかったようで、正答率も低めでした。
最後の2問は正答率1桁。
解ける子はすごいですね。

新6年生の洗礼を受けた!

4教科ともに、平均点が5年生の時の最低あたりでした。
そのため4科目ではかなりの低さでした。
それだけ難しかったということです。
国語は問題配置が大きく変化、社会は知識がかなり必要な問題にシフト、などいろいろな変化が見られました。
理科と算数も難易度が上がっている印象です。

多くの子が6年生の洗礼を受けたんじゃないかと思います。
逆に5年生通りの点数を取れた子は、偏差値がかなり飛躍したんじゃないでしょうか。

5年生のカリキュラムが終わった後の入試真っ盛りのタイミングに、新6年生にむけて5年生の総復習をしておくのが本当におすすめです(桜子はさぼっちゃいまして、大コケしましたから~(;´∀`))。
効率的にやるのなら、5年生最後の公開模試以降の範囲を重点的にやっておくのがいいと思います!
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