ちゅりぷ子のもしかして中高W受験!?〜するのか2030〜

3姉弟受験伴走ブログ。長女・桜子は3年生9月から日能研に通塾し見事合格しました!次は次女・薫子、長男・楓丸の高校・中学W受験!?(2030年予定)

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AIになくて人間にあるものとは『AIに負けない子どもを育てる』【感想】

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news.yahoo.co.jp

今朝、このニュースを読みました。
とうとうAIが東大と京大に「主席合格」できるようになったそうです。
チャッピーすげぇー!
「2024年の東大入試では全科類不合格だった」というのにわずか2年で能力が爆上がりしたようです。

今日は、すごくタイムリーに週末、7年前に刊行された『AIに負けない子どもを育てる』(図書館本)を読んでいたので、感想を交えつつこれからの子どもたちへの教育の施し方について考えてみたいと思います。

『AIに負けない子どもを育てる』概要

2019年の9月に刊行された本です。
著者は新井紀子さん。
最近では『シン読解力』という本で話題です。

教育系YouTubeで新井先生を知り、まずは『シン読解力』の前作とも言えるこの本を借りてみました。
さらなる前作として『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』もあります。

概要

Amazonの説明文↓

AIに仕事を奪われない!
読解力アップの実践法

日本中で騒然の書『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』、待望の続編

AIが苦手とする読解力を人間が身につけるにはどうしたらいいのか?

読解力向上のために親、学校、個人ができることを提言
小学校・中学校で実際に行われて成果をあげている授業・取組みを公開!
大人が読解力を身につける方法も明らかにする

あなたは大丈夫? すぐにできる「体験版リーディングスキルテスト」収録

目次はこんな感じです↓

はじめに
第1章 AIの限界と「教科書が読めない子どもたち」
第2章 「読める」とはなんだろう
第3章 リーディングスキルテスト、体験!
第4章 リーディングスキルテストの構成
第5章 タイプ別分析
第6章 リーディングスキルテストでわかること
第7章 リーディングスキルは上げられるのか?
第8章 読解力を培う授業を提案する
第9章 意味がわかって読む子どもに育てるために
第10章 大人の読解力は上がらないのか?
おわりに

この本の目玉は、新井先生開発のリーディングスキルテスト(RST)のお試し版がついていることと言っても過言ではないかと。
超ざっくりいうと自分の読解力を測るテストです。
ちゅりぷ子もやってみましたがなかなか面白かったですよ!
結構自信があったのに、少し解けなかった問題があったのが残念でしたw

著者・新井紀子先生とは

「シン読解力」で有名な新井先生のAmazonでの紹介はこうです↓

東京都出身。一橋大学法学部およびイリノイ大学数学科卒業、イリノイ大学5年一貫制大学院を経て、東京工業大学より博士(理学)を取得。専門は数理論理学等だが、人工知能や地方創生等、文理融合分野で幅広く活動をしている。具体的な研究成果としては、教育機関向けのコンテンツマネージメントシステム NetCommonsや、研究者情報システム researchmapの研究開発、リーディングスキルテストの開発、edumapの開発、米原駅東口再開発プロジェクトへの助言等がある。

2011年より人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクタを務める。2016年より読解力を診断する「リーディングスキルテスト」の研究開発を主導。

科学技術分野の文部科学大臣表彰、日本エッセイストクラブ賞、石橋湛山賞、山本七平賞、大川出版賞、エイボン女性教育賞、ビジネス書大賞などを受賞。

2017年にTEDで行った講演は、23カ国語に翻訳され150万人以上が視聴した。2018年にはマクロン大統領の招待により世界のトップAI研究者とともにフランスのAI政策について進言。また、同年、国連において持続可能な開発目標(SDGs)と科学技術との関係を討議する第3回 STIフォーラムで基調講演を行った。

主著に「生き抜くための数学入門」(イーストプレス)、「数学は言葉」(東京図書)、「AI vs 教科書が読めない子どもたち」「AIに負けない子どもを育てる」(東洋経済新報社)など。

一般社団法人 教育のための科学研究所 代表理事・所長。

上記は『シン読解力』(2025年刊行)のページでの紹介です。
『AIに負けない子どもを育てる』を記された時の肩書きは以下のようになっていました。

国立情報学研究所教授、同社会共有知研究センター長
一般社団法人「教育のための科学研究所」代表理事・所長。

今は、国立情報学研究所の教授と同社会共有知研究センター長は辞められたのかな?

超ざっくり内容説明

『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』から読むと一番良いのだと思います。
ちゅりぷ子による、超ざっくりとした本作の説明です。

新井先生は2011年から「ロボットは東大に入れるか」(通称:東ロボ)という人工知能のプロジェクトをされていました。
2016年、東ロボは有名私立大学には合格しうるが、東大入試は突破できない、という結論を出されました。
東大生にはできて東ロボにできない点などを検証していくうちに、その差は「読解力」なのではないか、という仮説を新井先生は立てました。
色々あって研究を進めていくうちに、その「読解力」を測るテスト「リーディングスキルテスト(RST)」を生み出します。
本作では今の子どもたちが将来AIに負けないためにも身につけるべきスキルとは「読解力」だという結論のもと、「読解力」とは何か、どうやったら身につけられるのか、RSTをどう活用していけばいいか、について詳しく書かれているのです。

新井先生の提唱する「読解力」に興味があったので、読んで色々と納得しましたし、面白かったです。

AI時代に生きる子どもをどう育てたらいいのか【ちゅりぷ子の感想】

それでは子ども3人を持つちゅりぷ子の感想です。
ちなみに、読書大好きですし、職業的にも読解力には自信のある方ですw

読める力(読解力)と高校偏差値は相関する!

新井先生の研究の中で分かったことのようですが、先生開発の「RST(読解力を測るテスト)」での成績と受検者の高校の偏差値に相関関係があったそうです。
ここから何がわかるかというと、読解力が学力に直結しているということです。
なんとなくのイメージでは、読解力(読み取る力)も大事だけど、閃き力とか暗記力とか、色々なものが複合的に関わって学力を形成していると思うじゃないですか。
そうではなくて、読解力=学力(入試突破力?)というのだから驚きです。

先生の論では、教科書がきちんと読めることを左右するのが読解力。
教科書がきちんと読めてさえすれば高校入試は突破できる、ということなのです。

まあ、この「読解力」とか「きちんと読める」というのがこの本を読む前とは違って、結構難しいスキルなんだってわかったんですけどねw
 

正しく読むことの難しさ

本書の中頃にあるお試しRSTをぜひみんな受けてみてほしいところです。
百聞は一見にしかずではないですが、やってみれば「読解力」とは「正しく読む」とは何かがよくわかります。
本の中で新井先生が長々と解説をしてくれていますが、やってみるのが一番わかりやすいですw

やってみることで読解力には自信のあったちゅりぷ子も弱い分野があることがわかりました(7分野に項目が分かれています)。
不遜なことを書けば「私でもできない問題があるんだから、多くの人は結構できないのでは・・?」とも思いましたw

「精読」の難しさは知っていましたが、問題の文章はとても短いですし、そんなに難しい言葉が羅列されているわけでもありません。
なのに読めないこともある、というのは実感してみるのが一番ですね。

小学校高学年以上であれば子どもにもやらせてみてもいいかと思います。
行ける高校のレベルがわかるかも?w(そんな診断表はついてませんがw)

教科書が読めれば東大に行ける

新井先生が言っていることは上記と同じです。
教科書を正しく読めさえすれば(読める能力があるなら)東大に入れるんです。

・・・なんか、とても既視感のある表現でした。
そう、この時登場したちゅりぷ子の東大卒の同僚です!↓
binbojuken2023.hatenablog.jp
該当箇所を引用しますとですね、

「東大そんな難しくないです。教科書からしか問題出ません。教科書を全部マスターするだけですよ」

と言うじゃないですか。
そんなバカな。
さらに続けて言った彼女の一言に、私も同僚の彼も腰を抜かしました。

「教科書勉強するだけなんで、私、塾行ったことありません(o^^o)」

ま・じ・で!?(・∀・;)

はい、このくだり!

まじだった!!!w

実際に東大行った人は見抜いてましたね、教科書がちゃんと読めれば東大には行けるってw
塾なんて行かんでいいんですよ。
家で教科書をちゃんと読めって話なんですね(桜子に言い聞かせたいぜ)。

ま、こんな経験もあったんで新井先生の唱える説は、ちゅりぷ子的にはスッと入ってきました。

読解力を高めるにはまずは書くこと

本書の中で、新井先生が書いてましたが、子どもの読解力が下がっている(改善が見られない)と。
それはなぜか。

一つの要因として、授業中の板書が減ったからだそうです。
板書って昔は基本だったと思うんですが、最近はあらかじめ授業内容の書かれたプリントが配られて、重要単語や重要ポイントなどが()で穴埋め式になっていることが多いのだそうです。
板書は追いつけない子もいますし、書いているのを待っている時間が生まれてしまいます。
また、子供は基本めんどくさいので板書嫌いですし、板書に夢中になって授業を聞かないという悪循環があると思う先生もいるわけです。
()を埋めるプリントが配れれば、子どもも楽ですし、重要ポイントがわかりやすくなっていて理解も進むのでは、とどこかの先生が考えて始めたようなんですね。

どこがダメなの?効率的でむしろいいことじゃん! と思いますよね?
でも、実は逆で、板書という行為をしないことで子どもの脳が文章をキーワード単位でしか認識できなくなってるというんです。
文章を写す(書く)という行為がないせいで、文章を文章として捉えられなくなっているようなんです。
また、重要単語が()になっていて埋める作業のせいで、重要単語のみを認識して覚える(キーワード暗記)ことしかできなくなるそう。
そうなってしまうと、実際の入試でも問題文のキーワードだけを認識して読み、選択肢の正誤を答えたり、問題文で聞いていることが全く読み取れなかったりしてしまうのだそう。

「天声人語を書き写すと良い」なんてことがよく言われていましたが、ここに結びつくんですね。
語彙力を高めてくれるだけでなく、文章の構造を理解するのにとても良い作業なんだと思います。

楓丸(3年生)は死ぬほど板書が嫌いなのですが、頑張ってもらいたいと思います・・w

AIに負けない子どもを育てるには?

冒頭のニュースでは、チャッピーは英語や数学は満点のような成績だったにも関わらず、世界史の論述は2.5割しか解けなかったと伝えています。
知識量は膨大にあるにも関わらず、場面に応じてどのようにその知識を用いてどう伝えればいいのかは、まだまだ苦手なのかもしれません。
東大にチャッピーが合格しようがしなかろうが、読解力というのは身につけるべきスキルの一つだと思います。
また、読解力=(現代の日本の入試制度における)学力というのは概ね正しいかと。
であれば、まだまだ学歴社会の今、子どもたちに積極的に身につけさせていきたいところです。

具体的な方法が第9章で詳しく書かれています。
幼児期、小学校低学年、中学年、高学年、といった何をすればいいかということ(身につけておくべき点)が時期別になっているのでとてもわかりやすいです。

読解力を身につけつつ、他には何をすればいいのでしょうか。
ちゅりぷ子は、常日頃から「人間にしかできないことは何か」「自分にしかできないことは何か」を考え続けることじゃないかなと思います。
子どもにとって「自分にしかできないことは何か」は本当に難しい問いだと思います。
だって、まだ本当に何者でもないのですから。
でも、考えながら生きていくのと、漫然と生きていくのでは絶対に未来は違うはず。
そんなことをアドバイスしながら育てていくのがいいんじゃないかな、と自分の子ども時代とは全然違うこのAI時代に思うわけです。

AIになくて人間にあるものとは

これから今まで人間がやってきた仕事はこれまで以上にどんどんAIやロボットに置き換えられていきます。
もうその未来は確定事項かと。
では、そのような中で子どもたちはどんな仕事に就けばいいのか、どんな未来を描けばいいのか。

そんな時に考えなくてはいけないのが「AIになくて人間にあるもの」だと思います。
冒頭の記事を読んだときに、本書を思い出し感じましたが、「それ(人間にしかない能力)は時の流れとともに変わっていく」ということも認識すべきだなあということです。
AIは本書が書かれた時には無理だった東大に合格ばかりか主席合格できるようになりました。
もしかすると、今回のチャッピーによる東大主席合格をもって、人間は「読解力」でもAIに敗北してしまったのかもしれません(世界史の結果からそんなことないかなと思うのですが)。

10年前は、この仕事はAIに奪われない、と言われていた仕事がガンガン現在奪われています(イラストレーターといったクリエイティブな仕事です)。
常に向上していくAI(ロボット)の能力。
「人間にしかない能力」の中で不変なものはあるのでしょうか?

本書の中で、新井先生はこう書いてます、

人間がコンピュータと本質的に異なり、そして優れている点は、「意味が(なぜか)わかること」と「欲求があること」と「全力で怠けようとする」というところではないかと思います。

それでも、人間はやはり怠ける天才です。怠ける天才だからこそ、人類は遠い川から水を運ぶのではなく、井戸を掘る技術を発明し、それでも飽き足らず水道を引きました。怠けたいから文明は発達したのです。

なぜなら、現代社会で生き残る上では、意味を理解しながら抽象概念操作ができることは圧倒的なパワーを意味するからです。グーグルの2人の創立者、ラリー・ペイジとセルゲイ・プリンがその力で無から巨万の富を得たように。

意味がなぜかわかること(抽象概念の理解)、欲求があること(何かを貫く力ややり遂げる力になる)、怠けようとすること(思わぬ効率をみつけてくる)、こういった点を生かしていくことが、人間がAIに勝ちうる手段なのでしょう。

ちゅりぷ子は個人的に、人間にしかない(ちょっとやそっとでは代替できない)能力というか特性としては、「信念」や「ポリシー」があるんじゃないかなと思います。
古くで言えば、新渡戸稲造の唱えた「武士道」とかが思い浮かびます。
「個性」といってしまうとなんだか薄っぺらく感じてしまいますが、「自分にしかない哲学(物差し)」を持って「人間にしかない欲求による追求力」をもって何かを成し遂げた時、それはAIにとって代わられるものではないんじゃないかと。

「どんな仕事に就くのがいいと思う?」と子どもに聞かれたら

上記のような問いは主に長女の桜子からよくされました。
一昔前であれば、資格職が堅いんじゃない?とか安定の公務員でしょ!、とにかく大企業の正社員!なんて答える親も多かったかもしれません。

ちゅりぷ子は最近こう答えるんですよね。

フィジカルが一番大事!体使う仕事にしたら?

とw
「体を使う仕事」といっても多種多様です。
ちゅりぷ子的には「AIに奪われにくい仕事」って意味で答えてるんですけどね。

バレリーナでもいいですし、看護師さんなどのエッセンシャルワーカーもいいですよね。
椅子に座ってする仕事のほとんどはAIに取って代わられると思います。
フィジカルを使ってポリシーを持って成した仕事の先には、もしかするとアドバイザーや相談者、著書執筆といった椅子に座ってする仕事が待っているかもしれません。
が、とりあえず入り口は体を使った仕事!って未来が来るのではないかと思っています。

なので今は読解力(学力)を鍛えるのも大事ですが、結局体力をつけるのが一番大事かもと思い始めているところw

体力をつけさせつつ、せっかく人間に生まれたのだから人間にしかできない仕事(自分にしかできない仕事)を一緒に考えてあげるの(興味の幅を広げてあげる)が、親の役目なのかもしれないなーと思っております。