あっという間に4月も終わろうとしているじゃないですか!
早いな〜w
気がつけば全国統一小学生テストの申し込みも開始してるし!
www.yotsuyaotsuka.com
今回はどこで受けさせようかなー。
やっぱりワセアカかなー。
薫子はどうしようかなー、バレエ鬼忙しいしなー。
でもそろそろプレ受験期に突入するタイミングだしなー。
・・・なんて思っておりましたが、薫子の高校受験、楓丸の中学受験はいずれも2030年予定。
その1年前、2029年に先に来る受験が我が家にはあるんですよねー。
桜子(現高1)の大学受験!!!
それを思い知らせてくれた本を先頃読了しまして、今日はその感想です。
『僕たちは我慢している』概要

昨年刊行されたこちらです!
中学受験沼界隈では話題になったのではないでしょうか。
また、作者の藤岡先生は中学受験小説でも2021年頃かな?界隈を賑わせたことが思い出されます(2023年中受組としては)。
Amazonの概要↓
中学受験の親必読『翼の翼』の著者 朝比奈あすかさん推薦!
なんて眩しいんだろう
なんて爽やかなのだろう
最難関校に通う高校生たちの、
それぞれの苦悩、葛藤、決意。
みんな、我慢している、闘っている、
そして未来へ歩き出す。
大切な家族、師、友と共に!著者からのメッセージ
『金の角持つ子どもたち』(集英社)という中学受験の物語を刊行したのは、2021年のことでした。
それから4年の時を経て、「僕たちは我慢している」では日本屈指の進学校に通う高校生たちの大学受験を書きました。
周囲の期待というプレッシャーを背負いながら挑み続ける彼らの青春を、見届けていただきたいと思います。
ざっくり言うと、難関中高一貫男子高校生(開成がモデル)が、超難関大学受験に挑むお話です。
主に東大受験、医学部受験ですね。
中受沼界隈の方には刺さるのではないでしょうかw
目次
第一章 僕たちは春に揺れる 高校一年 四月
第二章 僕たちは秋に憂う 高校二年 十一月
第三章 僕たちは夏に挑む 高校三年 八月
最終章 僕たちは冬に懸ける
目次はこのような形です。
高校一年生、二年生、三年生を、それぞれ同じ高校同じ学年の3人の男の子を主役に据えて描かれます。
第一章の主役は千原道人くん。
小さな会社を経営していたお父さんが病気で倒れたのがきっかけとなり、大好きだった野球部を中学卒業を機に引退して、受験勉強に取り組み始めます。
本当は野球を続けたかった、でもそれどころではなくなってしまった・・家族想いの優しい少年です。
第二章の主役は穂高英信くん。
父の病院を継ぐために、医学部受験を両親に希望されています。
超優秀でイケメンの弟(弟は母似、自分は父似)が同じ学校の中3にいますが、ご両親や祖父母は病院の後継は英信に!と強く思っています。
野球に打ち込みすぎていて成績は散々な有様、部活を続けるか家族の期待に応えるべく受験勉強に切り替えるか揺れに揺れます。
第三章の主役は中森揮一くん。
高三の夏まで野球部をやり抜きました(おかげで成績は最下位層)。
さて、切り替えて受験勉強!と思うも将来やりたいことも行きたい大学もなくやる気が全然出ません。
同級生で学年一位の香坂淳平くん(東大理三A判定)とひょんなことから旅行へ行くことになり・・・。
最終章でそれぞれの大学受験の結末が描かれています。
さすが開成生※!という感じで、読後感は非常に爽やかです※作中では開成ではなく征和学院。
作者・藤岡陽子先生とは
藤岡陽子先生といえば、中受界隈ではお馴染みの作家さんの一人です。
『金の角持つ子どもたち』を書かれた方。
2023年中受だった桜子世代では知らない人はいない、とも思える中受小説です。
binbojuken2023.hatenablog.jp
とにかく良い小説(中学受験っていい!勉強っていい!って思わせてくれる作品)なので、小学校高学年なら親子でぜひ読んでみてほしいです!
Amazonのプロフィール↓
1971年京都府生まれ。
同志社大学文学部卒業。新聞社勤務を経て、タンザニア・ ダルエスサラーム大学に留学。慈恵看護専門学校卒業。
2009年『いつまでも白い羽根』(光文社)でデビュー。
著書に、『トライアウト』『ホイッスル』『手のひらの音符』『波風』『晴れたらいいね』『この世界で君に逢いたい』
『海とジイ』(三洋堂書店「でら文芸・感動部門受賞」)『金の角持つ子どもたち』
『リラの花咲くけものみち』(第7回未来屋小説大賞及び第45回吉川英治文学新人賞を受賞)『森にあかりが灯るとき』など多数。
読後見慣れた日常に光が差すように、生きている喜びが湧上がって来る作品の著者として、現在最も注目・期待されている。
勉強することの素晴らしさを書かせたら天下一品です!
ご自身の経験にも関連しているそうです↓
www.asahi.com
息子さんがおそらく桜子と同世代で、だいたい同じ頃に中学受験をし、現在高校生かな?
息子さんの経験が再び小説のモデルになっているようです。
金の角同様に、子どもだけでなく、とてもいい教師、とてもいい親御さんが登場するところも、また良しです!
中学受験済みJKの娘がいるちゅりぷ子の感想
それでは、中学受験を経て現在高校一年生の娘がいるちゅりぷ子の感想です。桜子もいよいよ大学受験がちらつく年代になりましたなー。
出てくる子がみんな良い子!
3人の主人公のオムニバス形式の小説ですが、3人が3人ともとても良い子なんですよね。
みんな性格も家庭環境もさまざまなんですが、すごく好感の持てる高校生たちなんですよ。
共通点は征和生でかつ野球部出身というところ。
そして、それぞれ開始タイミングや背景はさまざまですが、受験勉強に全力投球します!
読んでいてとても気持ちが良かったです。
三人三様のきっかけとタイミングで受験勉強をスタートさせますが、そのタイミングで3人ともなんだか大人になったことが伺えます。
高校生ってちょうど子どもと大人の間の時期。
ちょうど蛹が羽化する季節が瑞々しく描かれています。
中学受験時の偏差値=合格大学の偏差値、ではないけれども
さすが最難関中学に受かっただけあって、みんな持っているポテンシャルは高そうなのが伺えます。
それは地頭の良さもあると思うんですけど、なんだろうな、努力し続けられる天才と言いましょうか。
高校三年生の夏まで勉強に向き合うのをやめてしまっていた三章の主役・英信だって、最後は死に物狂いで勉強します。
開成高校の落ちこぼれは真の落ちこぼれにあらず、という感じですw
中学受験で一度頑張り抜けた経験というのは、一生の宝なんじゃないかな、と思わせてもくれました。
中高で出会う人の重要性
すごく良い数学の先生が出てきます。
『金の角』でも素晴らしい先生が出てきましたが、出会う先生って本当に大事です。
開成がモデルの征和学院なので優秀な先生が揃っているというのもあるでしょうが、中高で出会う人間って本当に大事だなと思わされます。
その子の人生を左右することもあり得ます。
この小説では、主人公たちそれぞれもそうですが、良い友、先輩、先生、全然関係のない大人と、さまざま巡り会います。
誰か一人でも出会わなかったら、違う言葉をかけられていたら、こうはならなかったかも、というシーンも多々ありました。
桜子も素敵な先生や先輩、同輩に巡り会って良い影響を受けてほしいです。
大学受験時の親の役割
中学受験が舞台である『金の角』と決定的な違いが本書にはあったように思います。
親の存在感です。
いや、もちろんどの子の家庭も結構詳細に描かれ、親の影響を受けるシーンも多々あるのですが、中学受験とはやはり全然違います。
立ち位置が全然違うんですよね、大学受験において親はお金出すぐらいしかできないんだなと強く思わされました。
もちろん、人生や将来におけるアドバイスなんかはできますけども、どんな勉強をどうやってとか、一緒に大学選び!みたいなのは違うのだなと思いました。
主人公たちの心中でも、親の占める割合はかなり少なくなっていることを感じます(あくまで「お母さんの笑顔が見たくて頑張る」的な中学受験時の子どもと比べてですが)。
それぞれが色々な形で親の影響を受けていますが、友人やその他の人の影響を強く受けているのが印象的です。
中学受験と大きく違う点なので、これから中学受験!みたいな家庭は予習も兼ねて読んでみても良いかと思います。
ネタバレかもですが、結果としてどの家庭も親が変な意味で出しゃばらず、全員受験成功してます。
「我慢できる」のは頭がいいから
さて、タイトルの「僕たちは我慢している」ですが、何を我慢しているかって言ったら「本当はやりたい遊びや部活(野球)」です。
我慢して何をやっているかと言ったら「勉強」です。
目の前のゲームがしたい、本当は全力で部活に取り組みたい、バイトしたい、恋人と遊びたい、色々と高校生ですもんありますよね。
しかも、高校生ってたった3年間しかないわけで、「今しかできない」ことっていっぱいあると思います。
今目の前にある「好きなこと」を我慢して、将来を見据えて「勉強」する主人公たち、難関中高一貫校の高校生。
今すぐ努力もせずに手に入る「やりたいこと」「楽しいこと」に飛びついて、頑張ることもなく楽に生きていく方法もある中で、あえて苦しい勉強に身を投じ頑張る主人公たち。
それは、今の努力が将来の自分の本当に「やりたいこと」「好きなこと」を叶えると理解できているからですよね。
本当に頭が良くないとできないことだと思います。
第一章の主人公・真人が数学の関先生に問うた言葉「関先生、勉強する意味ってなんですか」に先生がどう答えたのか、ぜひ読んでみてほしいです!
我が子(桜子)に速攻読ませた
読んでる最中からですね、もうずっと思ってたんですよ、
ああこの本、桜子にも読ませたい!!!
ってw
勉強することがすんごくかっこよく描かれてるんですよ。
全力で受験勉強に取り組むことが素晴らしいって説教くささのかけらもなく描かれてるんですよ。
あの開成レベルの高校生たちであってもものすごい努力をして難関大学の合格を目指していることが描かれているんですよ。
ちょっとは勉強がんばろ、って思ってくれるかなー?ってw
あと、高校3年間が風のように過ぎていくというのも、勉強は量を積み上げていくしかないというのも、読んでいると実感できるんじゃないかなー?ってw
2023年中受組の同志の皆さん!今!読ませ時ですよ!!w
ま、そんなわけでちゅりぷ子は読了と同時に桜子に押し付け、読ませました。
彼女、幸いなことにTik Tokにも夢中ですが、相変わらず読書も好きでしてね。
母の思惑ダダ漏れな一冊でしたが、「面白かったー!」と言っておりました。
・・・すぐさま目の色を変えて受験勉強を始める様子は一切なかったですが(泣)w
中受も大受も藤岡先生の作品を親子で読もう!
現在中学受験を経て中高生のお子さんがいる方なら、ぜひ親子で読むべき1冊だと思います。もしかしたら、目の色を変えて大学受験に向けて勉強してくれるかも?w
もしまだ現在、中学受験前のお子さんがいる方なら、先に『金の角持つ子どもたち』を親子で読むことをオススメします!
藤岡先生がまた、中受でも大受でも受験をテーマに小説を書いてくれたら嬉しいなあ。

