こちら、日能研5年生第4回(4月24日実施)公開模試の出題内容を振り返るものです。
来年以降の後輩に向けて!
まとめてみたいと思います。
日能研全国公開模試(5年生・4/24)概要
5年生になって4回目の全国模試です。
4月2回目の公開模試。
1カ月に2回あるのはしんどそうです。
国語、算数、理科、社会の4教科。
国語、算数は各50分、理科、社会は各30分の時間配分です。
ちなみに第3回の出題内容はこちら↓
binbojuken2023.hatenablog.jp
平均点
4教科→283.5点
3教科→220.3点
2教科→159.8点
国語→82.4点
算数→77.3点
社会→62.7点
理科→59.3点
参考偏差値
70 437点
65 399点
60 361点
55 322点
50 284点
45 246点
40 207点
※桜子の偏差値から割り出したものです。
この時の桜子の得点は37★点で、偏差値61.★でした!
2教科は22★点で、偏差値63.★でした!
詳しくはこちらをどうぞ↓
binbojuken2023.hatenablog.jp
公開模試(5年生4回目)の出題内容
続いては、各教科の出題内容です。
国語
大問1~3が漢字と文法。大問4~5が読解。
★大問1:漢字10問
書き6問、読み4問。
正答率が最も低かった書き→「(水泡に)キする」答え:帰する
正答率が最も低かった読み→「湯治」答え:とうじ
★大問2:文法問題(能動・受動の文)
AとBの文が「対の組み合わせ」になるよう抜けている箇所を埋める問題。
「能動」⇔「受動」や「受」⇔「給」の関係が理解できているかを見ている。
★大問3:文法問題(助動詞)
「れる」「られる」の使い分け。
受け身、自発、尊敬、可能といった4つの用法の理解。
直近の本科テキストの読む書くツールや栄冠で対策が可能です。
★大問4:物語文
いとうみく『車夫』(文芸春秋)より出題。文章の長さ:14P。
選択問題が7問。
抜き出し問題が2問。
記述問題が2問(15字・100字)
出題意図としては、
ストーリーだけでなく、「場面」や「できごとと登場人物の心情」などに注意
し、読み取れたかどうかを見ているようです。
また、
それぞれの「登場人物の性格」にも目を向け
読み取れたかを見ています。
14Pにも及ぶ文章、また、80字以上100字以内のロング記述、なかなか難しかったかもしれません。
題材も、7年前に母を亡くした主人公が、父から再婚を考えていると告げられ、その二人を尾行する、というもの。
尾行の過程で、父と再婚相手の女性の気持ちを察するシーンが出てきますが、その読み取りが記述で出題。
小学生には心情理解がなかなか難しかったかもしれません。
★大問5:論説文
金田一秀穂『日本語のへそ ムダなようで、でも大事なもの』(青春出版社)より出題。文章の長さ:4P
選択問題が5問。
抜き出し問題が1問。
記述問題が1問(40字)
出題意図としては、
部分と全体の関係に目を向けて、段落構成や要旨を意識しながら
読めたかです。
文章全体から解答させる記述問題は、なかなか難しかったかもしれません。
子どもって傍線の直前や直後はよく見れますが、全体からと言われるとできないんですよね~。
問1は外来語の意味を答えさせる問題でした(選択)。
語彙力、必要ですね。
しかし、金田一先生の著作から出題、多いなぁ。
算数
大問1が計算、大問2が1行題、大問3~7が文章題。
★大問1:計算問題
計算問題が6問構成です。
小数の計算。
分数の計算。
分数の逆算。
小数を含む時間の計算問題。
★大問2:一行問題
小数、分数、規則性、面積、和差算、数列の6問でした。
★大問3:角度
三角定規を二つ重ねてできる角度を求める問題。
★大問4:分数の文章題
単純な文章題だが、数字が分数になっているもの。
★大問5:場合の数
六角形上を出たサイコロの目の数だけ進む点Pの求め方。
★大問6:速さ
A地点から山頂を通りB地点へ行き、折り返してくる。
上りと下りで速さが違う。
複雑な条件を読み解く、情報整理力が必要。
★大問7:文章題(倍数)
二等辺三角形の紙を円状に並べていき、ちょうど1枚目と同じ位置に来るのが何枚目か、といった問題。
二等辺三角形の頂角の角度が変わるとどう変化していくかを読み取る必要がある。
図形や規則性?と思わせておいて、公倍数理解の問題。
社会
大問3つ構成。
★大問1:九州地方の地理
九州地方の産業(工業、農業)、気候の理解。
★大問2:食品ロス問題について
食品ロスの問題にまつわることについての、常識問題。
日ごろからニュースを見ているか、家庭での会話などが見られていると感じます。
消費期限と賞味期限の違い、新型コロナの影響による食品ロスとは、など。
★大問3:ダムについて
資料の読み取り、ため池の知識、日本における震災の知識、日本の川の知識が出題されています。
資料の読み取りがウェイトを占めていました。
あとは、ため池や川などの知識問題。
日本の震災(いつどこで起きたか)については、押さえておく必要があると思います。
理科
大問5つ構成。
★大問1:プランクトン・食物連鎖
プランクトン、食物連鎖などの知識問題が出題されました。
★大問2:実験とグラフの読み取り(水の三態)
ビーカーの氷を熱する実験。
ビーカー内の温度と時間の折れ線グラフを読み取る。
水の三態の理解。
★大問3:火山灰の積もり方
火山からの方角、きょり、積もった厚さの関係が表で示されており、因果関係を読み解く。
また、等高線の理解も必要。
★大問4:実験の読み解き(ハチダンス)
ハチダンスの回数や向きなどから、規則性を読み解く。
条件がどんどん増えていき、情報整理の必要も。
★大問5:実験の読み取り問題(酸化鉄・酸化銅の重さ)
鉄と銅を空気中で燃やした時の重さと新しくできた物質の重さの関係を表から読み解く。
お決まりの最後の大問といった感じでしょうか。
規則性を理解し、基準となる数字を見つけることが肝心。
鉄と銅が混ぜられた問題も出る。
1つずつ表に書き足して解いていけば出せるが、時間制限がある中だと落ち着いて考えられず、なかなか難しいよう。
最後の2問は正答率1桁でした。
平均点は第1回並みに下がる
平均点が前回よりも10点も下がり、第1回と同じぐらいでした。
日々の栄冠や育成テストに向けた勉強のみではカバーできない問題が多数出題されている印象です。
特に社会は常識的な問題、いかに家庭でニュースを見たりそれについて話し合ったりしているか、が見られているように思います。
育成テストの範囲を勉強して、それ以外の単元を忘れないように定期的に復習して、読書も色々なジャンルをたくさん読み(語彙力も増し)、時事問題にも耳を傾け、家庭内では高尚な話をする・・・ことができればいいのでしょうかね。
うーん、全部やるのはムリー。
とりあえず、育成テストのようには対策できないですね、公開模試は。
学業だけでは収まらない、日々の積み重ねが見られています。
binbojuken2023.hatenablog.jp
binbojuken2023.hatenablog.jp
binbojuken2023.hatenablog.jp