こちら、日能研5年生第5回(5月29日実施)公開模試の出題内容を振り返るものです。
来年以降の後輩に向けて!
まとめてみたいと思います。
日能研全国公開模試(5年生・5/29)概要
5年生になって5回目の全国模試です。
4月24日以来、1カ月以上間が空いての公開模試でした。
国語、算数、理科、社会の4教科。
国語、算数は各50分、理科、社会は各30分の時間配分です。
ちなみに第4回の出題内容はこちら↓
binbojuken2023.hatenablog.jp
平均点
4教科→293.7点
3教科→230.8点
2教科→168.2点
国語→92.4点
算数→75.8点
社会→62.7点
理科→61.5点
参考偏差値
70 450点
65 411点
60 372点
55 333点
50 294点
45 255点
40 216点
※桜子の偏差値から割り出したものです。
この時の桜子の得点は40★点で、偏差値64.★でした!
2教科は23★点で、偏差値63.★でした!
詳しくはこちらをどうぞ↓
binbojuken2023.hatenablog.jp
公開模試(5年生5回目)の出題内容
続いては、各教科の出題内容です。
国語
大問1~4が漢字と文法。大問5~6が読解。
★大問1:漢字10問
書き6問、読み4問。
正答率が最も低かった書き→「シンキイッテン」答え:心機一転
正答率が2番目に低かった書き→「キオう」答え:気負う
★大問2:文法問題(副助詞・文末表現)
文末表現の「ない」「ばかり」などがそれぞれどのような意味で使われているかを理解し、同じように使われているものを選ぶ問題。
文を組み立てている言葉の一つひとつがどんな意味を加えているのか理解できているかを見ている。
★大問3:文法問題(擬声語)
「びりびり」のように二つの言葉が繰り返される四字の擬声語を知っているか問う問題。
正答率はすべて9割超えでした。
★大問4:文法問題(敬語)
適切な敬語を選ぶ問題。
動作の主体が誰であるのかを読み取り、「尊敬語」なのか、「謙譲語」なのか、「丁寧語」なのかを判断できることが肝要。
★大問5:随筆文
宮下奈都『はじめからその話をすればよかった』(実業之日本社)より出題。文章の長さ:2P。
選択問題が5問(うち2問は語彙問題)。
空欄を埋める問題が1問。
抜き出し問題が1問。
記述問題が1問(60字)
出題意図としては、
「工夫された表現」がどんなところに使われているのかを探すとともに、筆者は、その表現を通してどんなことを表そうとしたのかという点
に着目し、読み取れたかどうかを見ているようです。
問題文がなんと2Pと最近物語文に慣れていたので拍子抜けするほど短いです。
エッセイでも有名な宮下奈都さんの作品から。
内容も小学生にとって難しすぎるということはないかも?と感じましたがどうでしょう。
★大問6:論説文
山口真美『こころと身体の心理学』(岩波書店)より出題。文章の長さ:4P
選択問題が5問。
抜き出し問題が1問。
記述問題が2問(60字・60字)
出題意図としては、
筆者が話題としてあげていることが何であるのかをとらえ
られたか、そして
その話題に対してどんな考えを持っているのかを確め
られたかを見ています。
テーマはLINEやSNSの普及の話で、小学生もとっつきにくくはなかったと思いますが、やはり語彙も難しいものが多く、読み取るのはなかなか難しかったかもしれません。
抜き出し問題は1問ですが、4カ所もあり、なかなか難しかったようです。
また問七の記述は筆者の考えを述べる問題ですが、要素が2つあり、どちらも満たさねばならないため正答率がとても低かったです。
内容が書けていた人はたった7%。
書けた子はすごいですね。
桜子は要素を1つしか満たしておらず全×でした。
今回の国語は問題文が短かったためか、平均点が高めでした。
物語文が14Pで超長文だった前回と比べ10点も上がっています。
文章が短くても長くてもしっかり解けるようにしていかないといけませんね。
読解スピードが問われます。
算数
大問1が計算、大問2が1行題、大問3~7が文章題。
★大問1:計算問題
計算問題が6問構成です。
工夫して解く整数の計算(工夫しなくても解けます)。
小数の計算。
分数の計算。
小数と分数を含む逆算。
単位換算(ha⇒㎡)。
★大問2:一行問題
数列、面積、扇形の面積、ベン図、多角形、多角形の角度、倍数、比例の8問でした。
★大問3:差集め算
値段の違うペンを何本買ったか求める問題。
★大問4:三角形
重なる二つの直角二等辺三角形の図形から、ある部分の長さを求めるもの。
直角二等辺三角形の性質の理解。
★大問5:仕事算
仕事算の基礎的な問題。
★大問6:図形
蚊取り線香状の図形の面積や周りの長さの求め方。
切断し組み合わせるなど、工夫して解く必要がある。
★大問7:文章題(割り算の性質理解)
【A☆B、C】は「AをBでわったときの余り」と「AをCでわったときの余り」の積を表す記号、という条件の問題。
条件整理、場合の数、割り算の性質の理解が問われます。
わり算のわる数と余りには、「わる数>余り」という関係が必ず成り立ちます。
この関係は、文章題でわり算を使うときには意識できても、抽象的な数論の問題になると、この関係が見えにくくなり、わる数が余りよりも小さい場合を考えてしまうことがあります。
「余りが出る」という条件には、「わる数と余りの数には制限がつく」ということを確認
できたか見ているようです。
大問6と大問7の最後の問題は正答率が5%でした。
力業でも解けなくはないけど「工夫して解く意識」が以前よりも問われており、その有無で結果も変わってくるような気がしています。
桜子は正解でしたが大問1の(1)から工夫せずに解いてました~(;´Д`)
秒で終わる計算を筆算する女。
そーゆーとこやぞ!
社会
大問3つ構成。
★大問1:長野県(中部地方)の地理
長野県の地形、気候、農産業の理解。
★大問2:人口の多い上位10位の都道府県について
グラフの読み取りと、日本の4大工業地帯、政令指定都市などの知識問題。
★大問3:日本の観光(訪日外国人旅行者数と日本人海外旅行者数の移り変わり)について
資料(グラフ)の読み取り、日本の観光業の現状の理解(常識問題)。
最終問題はコロナに絡められていた問題です。
いかに日ごろからニュースを見て、あらゆる問題について家庭で話し合っているか、が問われますね(;・∀・)
訪日外国人旅行者数一位の国は?という問題がありましたが、桜子はなんと「インド」と回答。
世界で一番人口の多い国というヒントに惑わされた模様。
街をもっとよく見て!アナウンスやトイレの注意書きなんかは英語の後に中国語や韓国語が流れたり書かれていたりするでしょ?
日常とテストをもっと結び付けてほしいものです。
とはいえ、今回はいつもより知識問題の配分が大きめだったかもしれません。
常識欠如の桜子さんには有利な配分でした(大した成績ではなかったですが)。
模試直前にサピックスの白地図でざっと復習しました。
理科
大問5つ構成。
★大問1:植物の種子
種子の構造と機能、発芽の条件などの知識問題が出題されました。
★大問2:太陽の動き
季節ごとの太陽の動きの理解。
半分はグラフの読み取り。
★大問3:動物の生態
せきつい動物の体温変化や二酸化炭素排出量に関するグラフや資料の読み取り。
★大問4:まめ電球(電流)
まめ電球の明るさ問題。
電流の理解、実験や図の読み取り。
★大問5:実験の読み取り問題(塩化カルシウムの重さと吸収できる水の重さの関係)
塩化カルシウムの重さと吸収できる水の重さの関係の読み取り。
条件を変えた実験の読み取り。
お決まりの最後の大問といった感じでしょうか。
規則性を理解し、基準となる数字を見つけることが肝心。
また、容器の重さは変わらないなどの条件の整理も大事。
1つずつ表に書き足して解いていけば出せるが、時間制限がある中だと落ち着いて考えられず、なかなか難しいよう。
最後の2問はまたもや正答率1桁でした。
理科も模試前に自由自在で人体をざっと復習しました。
ヤマが外れました~( ;∀;)平均点は過去最高
この回の4科目の平均点は過去最高でした(第3回とほぼ一緒ですが)。
国語の平均点も過去最高点でした。
おそらく文章の長さのせいでは?
一方、算数の平均点は過去最低でした。
桜子もこの回で、5年生で初めて400点以上を取りました。
前期の公開模試は残り1回です!
binbojuken2023.hatenablog.jp
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