今日は、日能研6年生第4回(5月1日実施)公開模試の出題内容を振り返るものです。
来年以降の後輩に向けて!
まとめてみたいと思います。
日能研全国公開模試(6年生・5/1)概要
今回は「志望校選定テスト」との副題付き!
MY NICHINOKENの結果に、「志望校選定グラフ」のタブが出現。
偏差値から見たオススメ校が載っていたりします。
今回の偏差値だけでなく、このグラフには上昇レンジと下降レンジも設けられています。
「上昇レンジ」は、一問一答の結果を個人ごとに分析し、1回だけでのテストでは把握しにくい、あなたの実力を探ったものです。自分の実力を信じて、可能性のある学校の合格を確実なものにするために設定しました。
「下降レンジ」は、弱気になって目標を下げるためのものではありません。あなたにとって一番良い学校を見つけ出し、合格をより確実にするために設定しました。
さまざまな可能性を考えながら、「上昇レンジ」と「下降レンジ」を、上手に活用しましょう。
ですって。
このグラフ、約1年前の公開模試にもつきましたが、すごく錯覚してしまう感じなんですよ。
何せ、その学校の合格者最低偏差値~R4まで載せてあるので(;^ω^)
濃くなっている部分もR3~と見せかけてのR2からですし。
まどわされないまどわされないw
去年の志望校選定テストの様子はこちら↓
binbojuken2023.hatenablog.jp
前回(新6年生第3回)の出題内容はこちら↓
binbojuken2023.hatenablog.jp
平均点
4教科→273.7点
3教科→220.1点
2教科→169.2点
国語→95.6点
算数→73.6点
社会→53.4点
理科→49.6点
4科目の平均点は6年生最高点でした。
前回よりも10点近く上昇。
理科は過去最低でしたが、国語見てください!
なんと95点を超えています。
国語が得意な子にはなかなかつらい回でしたね。
参考偏差値
70 434点
65 394点
60 354点
55 314点
50 274点
45 234点
40 194点
※桜子の偏差値から割り出したものです。
この時の桜子の得点は35★点で、偏差値60.★でした!
2教科は24★点で、偏差値64.★でした!
詳しくはこちらをどうぞ↓
binbojuken2023.hatenablog.jp
公開模試(6年生4回目)の出題内容
続いては、各教科の出題内容です。
国語
大問1~4が漢字と語句。大問5が随筆文、大問6が論説文。
★大問1:漢字10問
書き10問。
正答率が最も低かった書き→「フゼイ」答え:風情
正答率約23%。
今回もものすごく難しい漢字はなかったですね。
どれも書けてほしいものばかり。
桜子さんは1問間違えてましたが・・・。
★大問2:外来語
外来語の意味としてふさわしい日本語を選択肢から選ぶというもの。
正答率は軒並み高く(75%~93%)、落としてはダメ、という感じ。
出題されたのは以下↓
オリジナリティー、シンポジウム、イニシアチブ、パイオニア。
★大問3:ことわざ
ことわざの一部が空欄になっており、そこに語群から選び穴埋めする。
かつ、完成したことわざと似た意味を持つことわざを選択肢から選べ、という問題。
全3問でしたが、正答率が低めなものが1問だけ入っておりました(後の二つは65%前後と高め)。
「ローマは一日にしてならず」を知らない子が多かったのかも。
「一日」を選び、かつ似た意味のことわざとして「雨だれ石をうがつ」が選べなくてはいけません。
ご多分に漏れず桜子も間違えてました(;´Д`)
「ローマは~」のことわざ知らなかったそうな。
やれやれ。
★大問4:慣用句
一部が空欄になっている慣用句が3つあり、空欄に共通する体に関係する漢字一字は?という問題。
正答率50%~70%で3問構成。
あまり難しいのはなかったですね。
★大問5:随筆文
佐藤雅彦「栞と山椒魚」『ベスト・エッセイ2021』(光村図書出版)より出題。文章の長さ:4P
選択問題が4問。
抜き出し問題が4問。
記述問題が1問(55字)
出題意図としては、
「体験」とそれに対する筆者の「感想」を読み分けることを意識
できたかを見ているようです。
ちなみにこの文章の主題は、
誰も知る由もないことに遭遇できた有り難さでいっぱいになった「私」の体験。
というものでした。
やたらと抜き出し問題が多かったですね。
しかし、難しいものは少なかったようです。
正答率も軒並み70%を超えており、唯一低めだったのは最後の問7の抜き出し問題でしょうか。
これだけ正答率が35%とやや低めでした(とはいえ難しくはない)。
★大問6:論説文
石田光規『「人それぞれ」がさみしい』(筑摩書房)より出題。文章の長さ:5P
選択問題が5問(内1問は接続詞を選ぶ文法問題)。
抜き出し問題が2問。
記述問題が1問(120字)
出題意図としては、
筆者がどのような立場でものごとを考え、どのようなことを述べようとしているのかを意識
できたかを見ているようです。
今回の文章の「要旨」とは、
インターネットを使った検索は便利である反面、多様性を損なうという面もある。「真の意味」での多様性を手に入れるためには、検索に慣れきった社会の在り方を見直す必要がある。
というものでした。
大問5でこれでもかと出たのに、まだ抜き出し問題がありました(;^ω^)
やりすぎでは?
なかなかに語彙も大人向けで難しく、読み取るのが大変だった子もいるのではないでしょうか(※うちの子)。
内容としてはSNSやインターネット上の「炎上」の話がなされ、身近なこととして興味深く読めた子もいたかと思います。
スマホももったことない桜子には不利だったでしょうか?w
この大問の目玉はやはり120字の記述問題ですかね。
要素を抜け漏れなく入れて書くのは結構難しかったかもしれません。
他にも正答率30%台の選択問題も複数ありました。
選択問題の難易度も上がって気ましたね。
ざっと読んだ感じではなかなか正誤判断が難しいです。
算数
算数は平均点が前回とほぼ同じ。
まあまあ難しかったんだと思います。
大問1が計算、大問2が1行題、大問3~8が文章題という問題構成でした。
★大問1:計算問題
6問構成です。
整数の計算。
分数と小数の計算2問
小数の計算。
分数の逆算。
単位換算のある計算(L⇔dL⇔mL)。
最後の逆算と単位換算以外は正答率7割以上ばかり。
逆算と単位換算も正答率5割は超えています。
ここは、全問パーフェクトに瞬殺しないとダメですね(うっかり者にはそれが難しいんですがね)。
★大問2:一行問題
損益算、相当算、倍数の基礎、倍数算、の計4問でした。
今回、一行題がいつもの半分ぐらいでしたね。
最初の2問は正答率8割超え、後ろの2問は5割超え。
どれも難しくないです。
桜子さんは1問間違えてましたけどね(Rクラス失格)。
★大問3:図形の一行題
角度や面積など図形にまつわる一行題が4問。
大問2にまとめられていた図形系の問題が、今回数が多かったため切り分けられた形ですね。
角度の基礎的な問題。
図形問題に見せかけた分配算。
図形の回転(面積)。
相似。
最後の相似を使った問題は正答率が4%とびっくりするぐらい難しかったようです。
一行題系は1問はこういった問題が紛れているので見極めが肝心です。
★大問4:通過算
(1)列車がトンネルを通過するのにかかる時間を求める記述問題。
正答率も高く簡単でした。
・・・が、桜子さんまさかの表記ミス(;´Д`)
「最後尾」を「最高尾」と書いてました・・・。
変換ミスじゃないんだから。
(2)列車AをBが追い抜くのにかかる時間を求める問題。
難しくないです。
★大問5:平均算
AさんからEさんの5人がテストをして、平均点を出すとき・・・という問題。
平均とはなにか、どうやって出すのか、の理解が見られていたのかな?という問題でした。
(2)の平均点の推理、は正答率が2割ちょいと低めでしたね。
★大問6:水位
仕切りのある容器に一定の割合で水を入れていくときの推移がグラフに表されている、という問題。
問題文からの状況の読み取り、グラフの読み取り、なんかができているかも見られていたようです。
情報整理が的確にできればさほど難しくないのですが、(3)はこれまた正答率2割ちょいで低めでした。
ちょっと理科の実験問題に趣が近いですね。
★大問7:時計算
これ、今回最も難しかった大問です。
単純な時計算ではなくちょっとひらめきが必要だったように思います。
桜子は完敗でした。
正答率は(1)12%、(2)はなんと2%。
解ける子すごいな~。
★大問8:数の大小
なんだかきらめき算数脳とか、推理クイズに出てきそうな問題でした。
AさんからDさんの4人が、1~13までの数字が書かれた13枚のカードから3枚ずつ取ります(残りの1枚はテーブルの上へ)。
それぞれのカードについて述べあう会話文が書かれており、そこから手札を推理する、という問題です。
うーん推理、楽しそう!
(1)はテーブルに置かれたカードの数字は?というもので正答率33%。
(2)はさらに会話文が足されてヒントが増え、
①7のカードを持っている人は?
②Dさんの3枚のカードの数字を答えなさい。
というもので、①は正答率29%、②は12%でした。
何冊も『きらめき算数脳』やってきた桜子さん(懐かしい!)、なんと(2)の①以外正答できました!
なぜ①を間違えてしまったのか(;^ω^)
好き嫌いが分かれそうな問題ですね。
↑この3冊やったな~。社会
大問3つ構成。
ずっと地理オンリーの社会が続いていましたが、やっと4回目にして歴史問題が登場しました!
歴史好きにはうれしいですね。
記述問題は1問でした。
★大問1:飛鳥時代から鎌倉時代の歴史問題
飛鳥時代、奈良時代、平安時代、鎌倉時代の史料の読み取り問題が出題されました。
大半が知識問題でしたが、一部国語のような読み取り問題が出ました。
1問正答率が13%と難易度の高い問題が出ました。
飛鳥時代の出来事並べ替え問題です。
天智天皇の即位のタイミングがミソでしたかね。
白村江⇒近江大津宮で即位⇒壬申の乱⇒藤原京(大宝律令)
天智天皇、乙巳の変(645年)から歴史上に登場するも、なっかなか即位しないんですよね~。
白村江中(663年)に母の斉明天皇が亡くなりますが、それでもまだ即位せず結局即位したのは668年ですからね~。
そんでもって672年にはもう亡くなりすぐに壬申の乱ですから。
このあたりの順番、覚えるの大変かもですね。
★大問2:日本の地熱発電の現状やエネルギー政策に関する問題
これまた長ーい導入文から始まる大問2。
まるまる1Pが導入文ですからね。
知識も資料の読み取りもまんべんなく出た感じですかね。
「カーボンニュートラル」も「再生可能エネルギー」も、意味からすぐに答えられるようにしておきたいですね。
そしてちょくちょく出される世界地理。
桜子はまたも間違っておりました。
イタリアもブラジルもどこにある国かわかんなかったんだって・・・。
まじか。
ほんと小さい頃から世界地図とかに触れさせないとダメかも・・・。
↑こちら2冊おすすめです。ちゅりぷ子もお世話になったロングセラー。
★大問3:『奥の細道』にまつわる歴史と地理問題
最後の大問は『奥の細道』を題材にした歴史と地理の問題でした。
とはいえ大半は地理問題だったかな?
こういった歴史と地理の融合問題、これからマスターしていかないといけませんね。
知識と知識をしっかり結び付けて考えられるようにしないとです。
最後の問題である問11は小さく4つ問題がありましたが、軒並み正答率が低かったですね。
4つ中2つが正答率1桁問題。
さらに、この4問どれも無答率が4割近くととても高かったです。
最後までたどり着けない子も多かったのかもしれません。
理科
理科は平均点が過去最低で、なんと50点を割ってました。
かなり難しかった模様。
大問5つ構成。
記述は今回もたった1問でした。
★大問1:ろうそくの燃焼
まずはろうそくの燃焼問題。
ほとんどが知識問題でした。
知識を忘れていると桜子のように壊滅しますw
★大問2:星座の動き
星座の知識問題、星座の動きの問題。
星座の特徴や動き方の知識など、しっかりこのあたり押さえておきたいです。
通り方の特徴などはともかく、動きにまつわる問題(〇月〇日〇時の位置を答えなさい)は正答率も低かったです。
★大問3:ものの体積や重さと浮き沈み(実験の読み取り)
実験とその結果、またそれにまつわるグラフがあり、それの読み取り力を見る問題でした。
情報をきちんと整理すれば解けます。
正答率は一部のみ低めでした。
★大問4:豆の苗の成長条件(実験と表の読み取り)
豆の苗を様々な条件下で育ててどうなるかという実験。
その読み取りと、さらに細かな実験をしてその条件の読み取り。
半分読解問題のような感じでしたね。
知識は必要ないと思います。
グラフや表を複数組み合わせて読み解く、という力も必要です。
難しくはない・・・と思いますが1問だけ正答率一桁の問題もありました。
大人にはそうでもなくても、子どもには難しいのでしょうね。
★大問5:ばね問題
複数のばねに重りを吊り下げ、ばねの長さを調べ、それが表にまとめている・・・という問題。
よくある問題ですね。
ただ、複数のばねが組み合わさっていたりするので後半は難しかったかもしれません。
最後の方は無答率も高く、最後まで行きつけなかった子も多かったようですね。
桜子も最後の4問空欄でした(;^ω^)
それもあってか最後の2問は正答率1桁でした。
5月はなんと2回も公開模試があります
この公開模試をもって、後期日特に入れる入れないがまず決まります。
2月~5月の公開模試4回の平均で基準を満たしていれば、希望の後期日特が受講できるようです。
ただ、2月6日(第1回)~5月1日(第4回※今回)の4回か、あるいは2月27日(第2回)~5月29日(第5回※次回)のいずれかで基準を満たしていればよいそうです(多分今年もそう)。
そうなんですよ。
今月はなんともう1回公開模試があるんですよね。
大コケしないように頑張ってもらいたいと思います。
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