ちゅりぷ子のもしかして中高W受験!?〜するのか2030〜

3姉弟受験伴走ブログ。長女・桜子は3年生9月から日能研に通塾し見事合格しました!次は次女・薫子、長男・楓丸の高校・中学W受験!?(2030年予定)

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中受っ子は不登校になりやすい!?『中学受験をして本当によかったのか?』【中受本感想】

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2026年中学入試が終わり、各塾の実績が続々と発表されておりますね。
早稲アカが躍進したのかな?
入試報告会のお誘いがメールか何かできてました。
我らが日能研の実績はどうだったんでしょうか・・・(心配)。

それはさておき。
長女・桜子は中学3年生。
中受勢はあまり関係ないですが、同学年は高校入試真っ盛りですね(そろそろ終盤か)。
中高一貫校に通っていても、高校から出て行く子って意外といるんですよね。
ちゅりぷ子の時もいましたね。
進学したものの校風が合わなかった子、もっと高みを目指した子、学力的についていけなかった子、などなど。
理由は様々ですが6年一緒だと思っていたのに・・・と寂しい気持ちになったりしたことも。
その一方で、「まあ浮いてたもんね」とか「馴染めてなかったもんな」という、そら出て行くよなという子も。
学校ではもう高校の内容をゴリゴリ進めている時に、傍で高校入試の勉強もしていて偉かったですね。

なんか季節もあってそんなことにも思いを馳せてしまった、今回の本。
なかなか興味深い内容でした。
中学受験検討組、真っ最中組、卒業組、それぞれに読む価値があるかと。
感想です。

『中学受験をして本当によかったのか? 10年後に後悔しない親の心得』概要


2024年に実務教育出版から出た本です。
著者は「教育ライター」なる肩書きの小山美香さん。
読売新聞オンラインの「中学受験サポート」という特集?で、のべ160校以上の私立中学校高等学校を取材されている方です。
プライベートでは3児の母として3回の中学受験を経験されているそうです。

Amazonの紹介文↓

花まる学習会代表 高濱正伸先生、推薦!
「中学受験は、親次第。
わが子の人生におけるプラスの経験にするために、中学受験をどうとらえるべきか。
合格・不合格だけでない、あまり伝えられていない厳しい現実を伝え、長期的な視点と心構えを教えてくれる一冊。」 

「中学受験に失敗して本当によかった」
これは滑り止め校にしか合格できなかった男の子が、6年後に口にした言葉。

「中学受験で行きたい学校に合格できたのは、失敗だったかもしれない」
こちらは、神奈川御三家に進学したものの、高1の1学期で退学した男の子の言葉です。

このふたりに、いったい何が起きたのでしょうか?

「中学受験とは、人生のほんの通過点でしかない」にもかかわらず、受験熱は過熱するばかりで、その危険性についてはほとんど話題にもなりません。

本書は、取材経験豊富な教育ライターが、実例をふんだんに盛り込みながら「中学受験の光と闇」に迫った渾身の一冊です。

先日紹介した『中学受験のリアル』↓と同じように、著者が取材した親子の実例がたくさん出てきます。
binbojuken2023.hatenablog.jp
さらに同じなのが、「中学受験のその後」が詳しく載っているところ。

失敗に見えた中受がその後どうなったのか。
成功に見えた中受がその後どうなったのか。

どちらのケースも詳しく載っていて非常に興味深かったです。
入学して1年2年後、とかではなく10年後などが掲載されています。

目次と内容

目次はこんな感じです↓

【目次】
第1章 ギリギリ合格は子どもにとって本当によいことなのか
第2章 中学受験過熱地域の異常な世界
第3章 親の声かけひとつで滑り止め校も楽園になる
第4章 子どもはそれぞれ自分なりの伸びる時期を持っている
第5章 失敗しない塾の選び方・塾との向き合い方
第6章 専門家が警鐘!「受験勉強での睡眠不足が将来の不登校を招く」
第7章 10年後に後悔しない志望校の選び方
第8章 「受験してよかった」のホンネ
第9章 本当に幸せな人生を歩むための中学受験とは

たくさんの親子の事例が読めますし、それだけでなく睡眠の専門家やウェルビーイングで有名な前野隆司さんへの取材も載っています。

中受経験者かつ中受親経験者かつ末子中受検討中である、ちゅりぷ子の感想

一言で表すなら、

(中学受験に少しでも興味があるなら)読む価値あり!!

でした。

ちゅりぷ子は自身も中学受験経験者です(大昔ですし、地方在住でしたが)。
また、長女・桜子が2023年に中学受験しております(中受済み親としては3年目)。
さらに、長男・楓丸がまさに2030年に中学受験するかしないか検討中です。

ここからはそんなちゅりぷ子の感想になります。

中学受験にここまで否定的・懐疑的な指南書があるのか?w

個人的に、中学受験最高!やるべき!一辺倒の指南書はあまり好きではないです。
少しは否定的な意見も載っているバランスの取れた本が好きです。

この本は先述の『中学受験のリアル』のように、親子の実例ルポと著者の考察のみで構成されているわけではありません。
第4章では我が子が中学受験と高校受験のどちらが向いているかを見極めるポイントがまとめられています。
第5章では、日能研、サピックス、早稲田アカデミー、四谷大塚という4大中学受験塾のそれぞれの特徴が紹介されています。
第7章では、男女別学の特徴や宗教系の学校、大学受験特化の学校、附属系の学校などの特徴がまとめられた上で、志望校の選び方について紹介されています。
そう、しっかり中学受験指南書の要点を押さえた構成になっているんです。

そんな中、この本は今までちゅりぷ子が読んだ本の中で最大級に「中学受験に否定的」な指南書でしたw
4大受験塾についてもそれぞれなかなか否定的な面も書いてますし、学校についてもなかなか辛口な意見が読めます。
それはこの作者が中学受験産業や私学の中高一貫校と特に利害関係がないからこそなフラットな目線だからなんだと思います。
そういう本って、この手の本ではなかなか無いので貴重ですね(大体教育関係者が書いており、塾や私学と繋がりが深く素人目にも利害関係があるのがよくわかる方ばかりです)。

少し、大学受験特化型の学校(受験少年院系)に対して辛辣で、宗教系の学校に対して肯定的という、作者の個人的な偏りは見られますが、とてもフラットな本です。
中学受験検討中の親、中学受験に向けて取組み中の子がいる親がメインターゲットだと思います。
耳触りの良い中受指南書(塾関係者が書いてるやつとか)しか読んだことがないなら、是非とも読んでみることをお勧めします。

「中学受験」と「不登校」って関係してるの?

この本を読んでいてやたらと目につくKW、「不登校」。
昨今、不登校の子どもが増えていて問題にもなってますが、著者の意見的には「中学受験の加熱ぶりと関係しているのではないか」ということ。
著者が「不登校」をテーマに通信制高校や高卒支援会といった団体への取材をしている関係から感じていることのようですね。

実際のところは分かりません。
中学受験をしたせいで不登校になったケースはそれは存在するでしょう。
でも、中学受験をする=子どもが不登校になる確率が高まる、ではもちろんないでしょう。
ただ、教育虐待をする=子どもが不登校になる確率が高まる、は想像できます。
そんでもって、教育虐待をする親は中学受験をさせがち、というのも考えられます。

また、発達障害がある=子どもが不登校になる確率が高まる、はよく言われています(エビデンスがあるのかな?)。
そんでもって、発達障害がある(でも学力は高い)から中学受験をさせがち、というのはもしかしたら傾向としてあるかもしれません。
そうなると、発達障害があるため中学受験をした、その結果、(中学受験由来ではなく)発達障害が理由の不登校になった、という家庭ももしかしたら増加している可能性はあります。

色々な要因が重なって、中学受験をした子の中で不登校になる可能性が高まっている、という事実がもしかしたらあるかもしれません。
あくまで本では作者の肌感覚(たくさんの取材を通じて感じたもの)でしかなさそうでしたが、もしやすると当たっている可能性はあります。

幸いなことに中学受験をした桜子は不登校になっておらず、またその友人たちもそんな話は聞きません。
また、別の学校に進学した小学校や塾のお友達でもそんな話は聞きません。
ただ、桜子と同時期ぐらいに中学受験をされていて読んでいたブログの方のお子さんが不登校になってしまったという話は目にすることが複数ありました。

果たして、中学受験と不登校に因果関係はあるのでしょうか?

中学受験=睡眠不足=不登校 はやりすぎ

第6章では章名もそのままずばりで「専門家が警鐘!『受験勉強での睡眠不足が将来の不登校を招く』」という内容なんですが、ちょっと意見が極端すぎるかなという印象でした。
著者が睡眠の専門家の方に取材していて、その専門家の意見が書いてあります。
確かに小学生の睡眠不足はなんとかしなくてはいけません。
でも、中学受験する子=睡眠不足=不登校への引き金に、という論調はちょっと極端すぎますかね。
中学受験を悪く描きすぎかなと個人的に思いました。

小学生の睡眠不足でいえば、我が家の5年生薫子さんのように何か別の習い事をガチでやっていても起こり得ます。
薫子はバレエを今頑張っていて、毎晩帰宅時間は遅いですし寝るのもそれにつれどうしても遅くなっております。

まあ、子どもの睡眠って思った以上に大事なんだなということはよく分かりました。
そして睡眠不足が不登校を招く一因になるという意見もよく分かりました。

中学受験にしろそのほかの習い事にしろ、子ども(特に都会に住む)が忙しすぎる、というのが不登校児増加の原因の一つなのかもしれないですね。


・・・と、ここまではまあよしとしても良いのですが、

胎児期のお母さんの夜ふかしが睡眠障害を引き起こす一因に

とか

Q.脳を発達させ、不登校をならないためには、妊娠中から準備が必要なのですか?
A.そのとおりです。

とかのくだりはこの本に要る!?

事実なのかもしれませんよ。
妊娠中に夜更かしせずに規則正しく過ごし、不規則な食事時間にしないということが、胎児の将来的な不登校リスクを減らすということは。

でもこの本に書かなくてもよくない??
妊娠中や妊娠前の人に向けた本に入れたらよくない??

この本を読むのっておそらく、中学受験を検討している小学校低学年(あるいは幼児)から中学受験をしてみたもののちょっと後悔している(かもしれない)中高生のいる親じゃないですか。
多くの人がもう妊娠しないよね。
そしたらいらない情報じゃんね。
むしろ、それを今知らされてどうしろと・・・(妊娠中の自分の行動を今更悔いろと!?)ってなるじゃんね。

まあ、そんなわけで第6章はこの本では蛇足だったんじゃないかと個人的に思います(ほかのパートはとても良かっただけに残念ですね)。

受験少年院系の学校が嫌いな著者

基本的にとってもフラットな目線で書かれている本ですが、自身のお子さんも3人中受させている著者だけあってか、多少の偏った意見はあるのかなとも思いました。
もちろん多くの親子を取材されているので、その上で感じたことではあると思うのですが、受験少年院系(著書の中では「受験監獄系」となってますw)の学校がお嫌いなようですね。
受験少年院系(監獄系)の学校とは、東大・医進コースといったコース別があったり、塾のようにクラスが成績順になっていたり、難関大学合格のための補習授業がやたらとあって、大学合格実績命の学校のことです。
ちゅりぷ子は受験少年院系の中高に自身が通っていた上で、著者同様に包み隠さずいえば苦手で桜子には真逆の学校(宗教系別学)を勧めまくった過去はあるんですけどねw

一人一人の個性を認める教育、みたいな学校がお好きのようです。
そういった学校ってやっぱり宗教系の学校に多いですよね。
大学合格実績の話しかしない学校、ちゅりぷ子も嫌いなのでめっちゃ気持ちわかります(うちの卒業生は本当にさまざまな進路を選んでます!と誇らしそうに言っていた某女子校よかったな〜)。

この手の学校にギリギリ入ったり、校風が合わずに入ると不登校になりがち、という意見も載っており、その点はちょっと納得しました。
確かに成績が下位であればほかの学校よりも自己肯定感が下がりやすいでしょうし、学校側も成績が悪い子、そして不登校になる子に親身に寄り添ってくれるイメージがつきません(難関大学合格実績に寄与しなそうだから)。

とはいえ、そういう少年院もとい学校にもメリットもあるので、良い立ち位置で入学しかつ水があえば子が成功する、といった事例もちゃんと載っています。

どんな中受本にも共通するのが「親が大事!」

この本には、子どもを中学受験させる上で親が心がけるべきこと、みたいなことももちろん載っています。
どんな中受指南書にも書いてありますよね。
親の考え方、振る舞い方、子への接し方次第で、中学受験が成功するかどうかは大きく変わってしまうと。

あらゆる指南書を読んできて感じますが、毛色は違えど大体書いてあることは一緒です。

中学受験の前に、親子関係が超大事!

これにつきますね。
不登校問題もこれに関連することで改善も悪化もするのでしょうね。

子どもに中学受験をさせるなら、親の考え方、振る舞い方、よーく気をつけねばなりません。

中学受験の目的を見誤らない

本の終盤に模擬国連の世界大会で国連事務総長賞を受賞した2人の渋渋生が出てきます。
その2人は中学受験をしてよかった、という意見の持ち主ですが、著者の取材にこう答えています。

「中学受験は『楽しい学校生活を送る』という目標を達成するための手段の一つです。しかし、本来手段であるはずの『受験に受かること』がいつの間にか絶対的な目標となってしまい、周りが見えなくなってしまっては、結果にかかわらず『楽しい学校生活を送る』ことも難しくなってしまうのではないでしょうか」

めっちゃ良い意見!
全中受親が知るべき意見!w

そうなんですよね。
「楽しい学校生活を送る」も含まれますが、全親の基本的な願いである「我が子が(少しでも)幸せになってほしい」ために中学受験させる親が大半なんではないでしょうか。
「幸せ」は人の数だけあるので、それこそ思う形はさまざまだと思いますが、不幸にしようと中受させる親なんていないはずです。

渦中にいると、「次の模試で良い偏差値を!!」とか「何が何でも第一志望に!!」とか超思っちゃうんですけど、そんな時こそ渋渋生の言葉を思い出し、この受験の目的ってなんだったかな?と一歩引いてみることが大事ですね。

ま、言うは易しなんですけどw

中学受験に失敗しても、不登校になっても

中学受験を現在検討中という方であれば是非とも読んで欲しい内容でした(ほかの指南書では知り得ない情報が満載ですw)。
現在中学受験に向けて通塾中という家庭にも有益な情報が満載です。

そして、中学受験を終えて不登校になったり、子どもが思うようになってなかったりといった、本のタイトルにもなっている「して本当によかったのか?」と感じている家庭にとっても読む価値ありの本です。
我が家は幸いにも「中学受験して良かった!」としか今のところ思ってはいませんが、読む価値ありでした。
それは末子の楓丸が中学受験検討中ということを差し引いてもそう言えます。

仕事では冷静沈着でいられても、我が子のこととなるとそうはなれないというのが人間です。
この本は子どもの中学受験にフォーカスが当てられていますが、どんな時でも一歩引いてみるのが大事だなあと思わされます。

子どもの幸せってなんなのか。
そのためには自分はどうしたらいいのか。何ができるのか。

それらを考え続け実践し続けられれば、きっと子どもは幸せな人生を歩めるはずです。
「幸せ」は一つではないですし、結果は極論その子が死ぬ時にしかわからないものです。

ちゅりぷ子もまだまだ修行中の身。
これからも子育て頑張ろう!と思わされた本でした。

余談ですが、本の中に思春期や不登校その他で荒れる男子が幾人か出てくるのですが、みんな家の壁に穴を開けてるんですが!!!
そんなみんな穴開けるものなのー???
末っ子長男のいく末が恐ろしいです(;´д`)