昨日で日能研5年生の授業がすべて終了しました。
残すは週末の育成テストのみ!です。
何とか完走してもらいたいと思ってます。
今回も完全自走でちゅりぷ子ノータッチ。
毎晩桜子より先に寝て、一緒に起きるというダメ母ぶり・・・。
新6年生から気持ちを改めないとな~(;^ω^)
せめて桜子が起きてる間は起きていよう・・・。
さて今日は、桜子が最近読んだ本についてです。
またまた前回から間が空いてしまいました。
学校も塾も始まると思うように読書ができないようです(;´Д`)
前回の桜子が読んだ本(5年生12月)はこちら↓
binbojuken2023.hatenablog.jp
最近読んだ小説3冊
桜子が今月読んだ小説は、この3冊です。
共通点としてはどれも割と古め?w
著者が女性ばかりなのは割といつものことです。
『彼方の友へ』/伊吹有喜
ブログでも何度か触れた、桜子大好きな作家・伊吹有喜先生の作品です。年末年始に読んでおりました。
Amazonの紹介文↓
老人施設でまどろむ佐倉波津子に小さな箱が手渡された。「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった―戦中という困難な時代に情熱を胸に歩む人々を、あたたかく、生き生きとした筆致で描ききった感動傑作。巻末に書き下ろし番外編を収録。第158回直木賞候補作。
こちら直木賞候補作だったようですね。
実話が少しベースになっている作品です。
主人公が携わることになる雑誌『乙女の友』のモデルは実業之日本社の『少女の友』です。
太平洋戦争の戦前戦後が舞台なのですが、その時期の市井の人々、また娯楽的位置づけにある雑誌はどういう扱いを受けたのかがよく学べます。
桜子は読みながらニヤニヤしておりました。
「伊吹先生の作品って、かならずものすごくカッコイイ人が出てくるんだよね~♡」
今回は有賀主筆なる、雑誌の主筆(編集長のような人)がとにかくカッコよく書かれています。
ちゅりぷ子も桜子の後に読んでみましたが、有賀主筆がほんとにかっこいい♡
そして読みながらこの小説はあれに似ていると感じました。
80年代少女漫画!
別に挿絵があるとかではないんですが、登場人物の雰囲気やしゃべり口調、ストーリーの展開が完全に昔の少女漫画!!
すごくその雰囲気があります。
昔の少女マンガ好きならぜひ!w
有賀主筆には実在のモデルがいて内山基さんという方です。
『少女の友』で主筆をされていた方。
あまりに親子で『彼方の友へ』にハマってしまい、こんな本まで読んでしまいました↓
この純司のモデルが有名な中原淳一さんです。
今でもファンがたくさんいますよね。↑この本も読んでしまいました(;^ω^)
ついつい関連する本を2冊も読ませるほどに、なかなか影響力のある本でした。
少女マンガ好きでもオススメですし、太平洋戦争中の市井の人々の暮らしについてもとてもよくわかるのでおすすめですよ。
『博士の愛した数式』/小川洋子
2冊目はこちら。言わずと知れた名作です。
Amazonの紹介文↓
[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。
映画化もされたので大人では知らない人はいないというぐらい有名では?
まだ数学を習ったことのない桜子でしたが、少し興味を持ってくれたようです。この学問の美しさについても触れられています。
でも何よりも、博士と主人公親子との交流が、心温まるというか「尊い」んですよね。
読み終わった桜子は「おもしろかった!」という軽いノリでしたが、大人になると感涙必至です。
数学への興味を深めるなら、以前も紹介しましたが『はじめアルゴリズム』がいいかな?
漫画ですけど・・・。数学者と言えば『ビューティフルマインド』もそろそろ観れるかな?映画ですが・・・。
『永遠の出口』/森絵都
桜子にとっても中学受験生にとってもおなじみの森絵都先生。こちらは割と昔の作品です。
Amazonのあらすじ↓
「私は、“永遠”という響きにめっぽう弱い子供だった。」誕生日会をめぐる小さな事件。黒魔女のように恐ろしい担任との闘い。ぐれかかった中学時代。バイト料で買った苺のケーキ。こてんぱんにくだけちった高校での初恋…。どこにでもいる普通の少女、紀子。小学三年から高校三年までの九年間を、七十年代、八十年代のエッセンスをちりばめて描いたベストセラー。第一回本屋大賞第四位作品。
「小学三年から高校三年までの九年間を、七十年代、八十年代のエッセンスをちりばめて描いたベストセラー」と書かれているように、少女の成長物語といえばそうです。
小学校時代は桜子も共感しながら読めたかと。
ただ、中高はまだ未知の世界なのでどう思ったのかな?
おそらく大人が読んだ方が楽しめると思います。
少女・女子の思春期のあるあるが散りばめられているので「そうそう、こんなこと考えてたな~」というように大人の女性なら郷愁に浸れるはず。
舞台が70年代、80年代なので、桜子は「高度経済成長期とバブル期が背景にある」と言っていてなんだか笑えました。
そうか、桜子にとっては「歴史に出てくる昔」なのね(;´Д`)
ぜひ、桜子も大人になって読み返してみてほしいな。
最近読んだ論説文2冊
小説は3冊でしたが、実はその裏で論説文対策の本も読んでおりました。
続いてはその2冊を紹介します。
『うしろめたさの人類学』/松村圭一郎
最初はこちら。中学入試によく出題される著者・松村圭一郎さんの本です。
Amazonのあらすじ↓
市場、国家、社会...
断絶した世界が、「つながり」を取り戻す。その可能性を、「構築人類学」という新たな学問手法で追求。
強固な制度のなかにスキマをつくる力は、「うしろめたさ」にある!
「批判」ではなく「再構築」をすることで、新たな時代の可能性が生まれる。京都大学総長・山極壽一氏推薦!
世の中どこかおかしい。なんだか窮屈だ。そう感じる人は多いと思う。でも、どうしたらなにかが変わるのか、どこから手をつけたらいいのか、さっぱりわからない。国家とか、市場とか、巨大なシステムを前に、ただ立ちつくすしかないのか。(略)この本では、ぼくらの生きる世界がどうやって成り立っているのか、その見取り図を描きながら、その「もやもや」に向き合ってみようと思う。
――「はじめに」より
少し前の入試にこちら、頻出したそうです。
開成、早実、豊島岡、海城などなど。
それもあって与えてみました。
著者の松村さんは文化人類学者。
著作にはほかに『はみだしの人類学』などがあります。
ちゅりぷ子も『うしろめたさの人類学』を一緒に読んでみました。
大人が読むとなかなか興味深く非常に面白いのですが、桜子にはなかなか難しかったようです・・・。
語彙も子供にはなじみの少ないものが飛び交いますし、一体何を言ってるのか比喩が多すぎてわからない!となる場面も多かった模様。
この手の本としてはとても読みやすい良書でしたけどね。
合間合間に挟まれる著者のエッセイ的な箇所はかなり楽しく読めたようですが、主張したいことの論理が展開しだすと睡魔に襲われてしまったようです(;^ω^)
・・・というわけで桜子は2週間ぐらいかけて3分の2ほど読みギブアップしました。
「もういい、読みたくない(>_<)」とのこと・・・。
こーゆーのスラスラ楽しく読める子になってほしいけど。
圧倒的に基礎知識とか常識が足らないんだろうな。
残念でした。
バカの壁/養老孟司
もう一冊はこちら。これまた大人なら知らないほどはいないというほどのベストセラーになった本ですね。
ちゅりぷ子も若かりし頃読みましたわ。
Amazonのあらすじ↓
「話せばわかる」なんて大ウソ! イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人。互いに話が通じないのは、そこに「バカの壁」が立ちはだかっているからである。その「バカの壁」とは何か……? いつの間にか私たちを囲む様々な「壁」。それを知ることで世の中が見えてくる!
これを5年生女子が読んで理解できたのでしょうか?
とりあえず読破したようですが桜子の感想は「うーん、よくわかんなかった(>_<)」というものでした。
さもありなん。
とりあえず全文を目で追えた、というレベルですかね。
この本も、また成長したら読み返してもらいたいです。
養老先生の壁シリーズはたくさん出ているので、続けて読んでもらっても、と思っていましたが無理そうです(;´Д`)
いよいよ新6年生だけど読書する暇はあるの?
来月から新6年生のカリキュラムがスタートします。
もう読書なんてする暇がなさそうな時間割ですが、塾の先生は「読書しろ」って言うそうです(;^ω^)
国語力、読解力には読書!なんだそうです。
ただし桜子は塾の先生に「もう小説はいいからね、随筆や論説文ね」と言われているようですが(;´Д`)
桜子はゲームも持っていないですし、漫画もほとんど持っていないので、余暇に一人で楽しむなら工作か読書なんですよね。
まだまだ読書タイム(小説も)とってほしいところですが、来月以降どうなるかな?
とっても不安ですが、できたら勉強の片手間にでも読んでほしいと思っています。