貧乏だけど中学受験〜しました2023〜

共働き子沢山家庭。長女・桜子を中学受験させるか悩みつつ、奮闘したブログです。3年生9月から日能研通塾し見事合格しました!

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『中学受験自走モードにするために親ができること 』の感想

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桜子さん今日から春講スタートです。
なかなかの長丁場で、持たせたお弁当が傷まないかやや心配です。
夏じゃないから大丈夫かな〜?
理想としては家を出て2、3時間ぐらいで食事にしてほしいですよね。
なんとこの春講は家を出て6時間後あたりが食事…。
大丈夫かな…。
しっかり冷やして持っていったけど(;´д`)

さて、今日は久しぶりの?中学受験本の紹介です!

『中学受験自走モードにするために親ができること 』/長谷川智也

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こちらです。
実はアメブロを読んで知った、ジュクコ先生の著書。

著者:長谷川智也(ジュクコ)先生について

Amazonではこんな風に書かれています↓

ブログ名はジュクコ。1980年兵庫県明石市出身。高卒の両親のもとに育つもハードな中学受験を経験。白陵中学校・高等学校を経て、東京大学卒業後、大手塾に勤務、人気講師となる。2009年に独立してフリーランスの「プロ家庭教師」に。既存の固定観念にしばられない、生徒個人を見つめた指導で数々の実績を上げる。独自のプログラム「究極の受験セカンドオピニオン・スーパーコンサル」は年間200件を超える申し込みが殺到する。甲冑メタルバンド「Allegiance Reign」のベーシストとしても本気で活動中。

プロ家庭教師であるジュクコ先生のブログを読み漁り、中学受験や大学受験に対する考え方に多く共感しました(*^^*)
そんなわけで著作を読んでみた次第です。

ジュクコ先生のブログ、おすすめです!
ameblo.jp

目次&概要

はじめに なぜ今中学受験なのか
序章・中学受験にも「セカンドオピニオン」を
第1章 悩めるお父さん、お母さんへ。中学受験は「戦略」次第です
第2章 うちの子を「自走モード」にする道筋とは
第3章 目指せ「自走モード」作戦会議(Q&A)
第4章 我が子を伸ばす運命校を見つけよう
巻末「長谷川オススメ書籍30タイトル」

すごくわかりやすく書かれているので、ほんとサラリと読めます。
思うんですが、頭がいい人の文章ってほんとうに分かりやすくてすんなり内容が頭に入るんですよね。
さすが東大卒のプロ家庭教師。

Amazonの紹介文↓

中学受験は考えているけれど、なかなかうまくいかない。
こんな悩みをお持ちの、受験家庭は必見です!

SNSでは「ジュクコ」として人気、東大卒のプロ家庭教師である著者は
中学受験生のためのセカンドオピニオン「スーパーコンサルティング」が口コミで評判を呼び、年間200件を超える申し込みが殺到。
本書では中学受験に悩むすべての親に向けた「戦略の立てかた」を大公開します!!
これまで2500を超える家庭を指導してきた経験から、初めて伝授する中学受験家庭への指南書です。

・親の熱意とお金は使いどころにコツがある、賢く使ってこそ生きる
・「どうにもならなかった子」はこれまで一人もいない
・子どもは「自走モード」にすれば勝手に合格してくれる

など、中学受験を考える家庭に向けて、大人気のコンサルの中身やそのノウハウ、子どもをやる気にさせるコツを超具体的に伝授します。
受験前までに読むべき選書オススメ30冊をはじめ、即実践可能な家庭学習の情報も掲載!

サラリと読めますが、役立つ内容満載でした!
やっぱりジュクコ先生の話は「本質的な考え」が心に残ります。
なぜ中学受験なのか、中学受験をしてどうしたいのか・・・視野を広げてくれるので好きです。

それでは、章ごとに内容と感想を紹介します!

第1章 悩めるお父さん、お母さんへ。中学受験は「戦略」次第です

【小見出し】
・親はまず落ち着こう!
・子どもは「戦士」、親は「軍師」。さて塾は?
・「今」「短期」「長期」視点を持ってみる
・肩を並べておけばいい
・偏差値ではなく素点主義でいく
・終わったテスト用紙は「自走モード」への糸口
・「軍資金」は賢く使おう
・「戦略」をなかなか持てないのは仕方ない面も……
・塾も学校も「評判がいいから」で選ぶと落とし穴に
・親の悩みはパターン化されている
・励まし続けることの大切さ
・不都合な真実?「中学受験経験」の圧倒的な優位

この章は実践的な内容ではなく、どちらかというと中学受験に対する親の心構えについて説かれています。
一番心に刺さったのは“「今」「短期」「長期」視点を持ってみる“の話でした。
「今=今」「短期=半年先とか前期とか後期とか」「長期=中学受験本番」だと思ったんですよ最初。
でも実際は「今=今」「短期=中学受験本番」「長期=大学受験や社会人」だったんです。

この章を読んで、知らず知らずゴールは中学入学になってるし、視野が狭くなっちゃってたんだなと気付かされました。
全てが中学受験の成功不成功にかかっていると思い込んでしまうというか。
もちろん志望校に見事入学してほしいとの思いはありますが、確かにそこがゴールではないことをもっと親は認識した方がいいですね。
ジュクコ先生はこのことを著書の中でもブログでも繰り返しおっしゃっていますが、本当にそうですね。
志望校の不合格=失敗、ではないわけですよ。
裏を返せば志望校の合格=成功でもないわけですよね。

ついつい近視眼的になってしまう親たちを優しく諭してくれています。
まあそうは言っても、直近のテストの結果で一喜一憂しちゃいますし、希望のクラスに入れることをついめざしてしまったりもしますし、なかなかおっしゃるようには広い視野は持てませんよね親って、渦中にいると。
まあだから第1章の初めに“親はまず落ち着こう!”が書かれているんですね(^_^;)

第2章 うちの子を「自走モード」にする道筋とは

【小見出し】
・経験のある親ほど注意!今の中学受験の激化ぶり
・どんな子が中学受験に向く?
・合格を引き寄せる「自走モード」
・「自走モード」になる4条件とは
・「自走モード」になる、小4までの戦略
・幼児~小2は○○だけでOK。やりすぎ早期教育に注意
・小5以降で、今から「自走モード」を目指すなら
・「小1で入塾」は必要?中学受験スタートの時期について
・「自走モード」への起爆剤、「挫折」はどんどん経験させて
・子どものタイプ別「自走モード」への道筋

ジュクコ先生によれば、中学受験に成功するかどうかは、子供が「自走モード」になれるか否かにかかっていると。
「自走モード」とは子供が主体的になれている、受験や勉強を「自分ごと」として行動できるモードに入れている、ということを指すようです。
確かに日能研でもこの「自走」状態を強く求められますね。
自走できるかどうかが、中学受験の「成功」を左右するというのはよくわかります。

この「成功」とは志望校の「合格」のみを指すわけではないです。
例え志望どおり御三家に合格したとしても、“マザコンで、親べったりで勉強していた子“は、中学入学後「深海魚」になってしまいがちだと、ジュクコ先生は言っています。
この場合は、短期的には「成功」でも長期的には「失敗」ということですね。

そりゃあ親なら誰しも、子に主体性を持って勉強してもらい、その上で志望校へ合格、そして入学後の6年間も自主的に頑張り、志望の大学へ…と願いますよね。
ただなかなかその「自走モード」に子供をするのが難しいわけで。
自走してくれないからなんやかんや世話を焼くんですよね。
その結果が「深海魚」とか言われても困っちゃいます( ;∀;)

ではその理想である「自走モード」になるにはどうしたらいいのか。
本では「4条件」を挙げています。

 ・計算力
 ・国語力(読解力)
 ・体
 ・習慣

こちらが「自走モード」覚醒の条件だそうです。
この条件を揃える方法を、4年生までと5年生以上に分けて詳しく教えてくれていますので必見ですよ!
ちなみに幼児〜小2の過ごし方についても独自の見解を述べられています。
下の2人の参考にしたいと思いました。

そう、「自走モード」って何も中学受験のみに役立つものではないです。
ジュクコ先生が繰り返し言う「長期的」な視点で見た時、子供の持っておくべき生きる力としてとても大事なものだと思いました。

4条件はそれぞれとても細かいアドバイスが書かれています。
「国語力」はとにかく読書みたいですね。
「体」では“飲み物は水か薄いお茶“とあったのが印象的でした。

「自走モード」とは“スムーズに中学受験成功へ導いてくれる魔法のメソッドではない“と本では書かれています。
そのため「挫折」大歓迎w
「つまづかせないため」ではなく、「つまづいても、自分でなんとかする力を身につけるのがゴール」と。
受験生の親ともなれば、「いまさら挫折している場合ではない!」という感じですが、「長期的」に見れば、中学受験での全落ちの経験だって、「大事な挫折」なんだそうです。
まあ6年生って長い人生で見れば序盤中の序盤ですよね。

理想論、と思う人も多いかもしれませんが、ちゅりぷ子は少し救われた気分になりました。
あと10ヶ月しかない!というようなカウントダウン感が日増しに強くなってくる6年生ですが、ゴールはもっとずっと遠く、と思えるのは、ジュクコ先生がまず言った「親はまず落ち着こう」につながるのだと思います。
まあ中学受験で失敗しても、死ぬわけではないですからね。
3年間の努力が泡となって全て消えるわけではないんですよね。
むしろ残ることの方が多いはずと、この本を読んで思えました。

この章の最後では“子どものタイプ別「自走モード」への道筋”と子供のタイプに合わせた対策が書かれています。
桜子は「おませ」タイプ兼「委員長」タイプかな、と思いました(^ ^)

第3章 目指せ「自走モード」作戦会議(Q&A)

【小見出し】
・中学受験塾の選び方は
・小5で塾の内容が急に難しくなった。どうしたら?
・塾の宿題量が多すぎます。優先順位のつけ方は?
・転塾はいつまでにするべきですか?
・「塾なし」で中学受験はできますか?
・偏差値が伸びず、模試のたびに親子バトルです……
・ケアレスミスが減らない。どうしたらいい?
・記憶力が悪くて暗記系が苦手。対策はある?
・そもそも「机に向かって勉強する」習慣がないのですが……
・公立中高一貫校に行かせたいのですが、勉強法は?
・6年生スタートは遅いですか?
・息子がゲーム大好き。禁止したほうがいい?
・何が何でも行かせたい本命校。他も受けた方がいい?
・入試の併願計画はどのように決めたら良いですか?
・受験当日に向けて、気を付けておくことは?
・全落ちしてしまったら、なんと声をかけたら良いですか?

この章は、ジュクコ先生がよく相談を受けるようなことをQ &A形式で答えてくれます。
もう受験生になってしまった桜子には「いまさら」なことも多かったです。
新4年生、新5年生の親が読むのがぴったりな内容の章でした。

とはいえ、全く参考にならなかったわけではなく、“ケアレスミスが減らない。どうしたらいい?“などは、まさに求めていたQAでした(^_^;)
著書全体においてそうなのですが、どのようなこともわかりやすくタイプ分けして解説してくれるのがこちらの本の特色。
このケアレスミスも、3つのタイプに分かれる、という話から、そのタイプ別の対策について教えてくれています。
「萎縮系」「傲慢系」「無思考系」だそうです。
まあこの合わせ技によって、ミスが頻発するわけですね。
桜子は完全に「傲慢系」でミスするタイプです(;´д`)

また、最後の3つは受験生なら必読!
受験本番当日に起きた思いがけない事件簿、は背筋が凍る思いでした。
ほんと今から怖い。
とにかく「心配しすぎず」「過信しすぎず」でいかないとな、と思いました。

第4章 我が子を伸ばす運命校を見つけよう

【小見出し】
・我が子を伸ばす学校を見つけるには?
・中高一貫校はざっくり3タイプ
・「なんとなく」が大事、生徒の「雰囲気」
・それでも迷ったら「大学進学実績」を見る
・令和の「文武両道」スタイル
・「学校説明会」でプロ目線の質問はコレ
・最後の選択は子どもにさせる

最後の章は、志望校の選び方、ともいえるお話でした。
4年生〜6年生まで参考になる章かと。

ちゅりぷ子が特に参考になるなと思ったのは、“「学校説明会」でプロ目線の質問はコレ“の箇所。
説明会で先生方とお話しする機会があることもありますが、「他に何聞いたらいいかな?」と思ったら聞いてみようと思いました。

ジュクコ先生によれば、「大学進学実績」は、志望校選びにおいて重視していなくても、必ず見ておいた方がいいとのこと。
我が家はまさに、実績はあまり見ていない口ですが、なるほどなと思わされました。
進学実績には学校の姿勢や未来が詰まっているんですね。
これからはもう少しちゃんと見てみようと思います。

やや偏りも感じたが、参考になりました

どちらかと言うと、実践的な内容よりも心構えや考え方について書かれている本です。
でもちゅりぷ子は、ジュクコ先生の数々の言葉が胸に刺さりました。
そして、強く我が子を「自走モード」にしたいと感じましたよ。

桜子は現在、放置という名の「自走」中ですが、「これで痛い目見とくのもいいかもな」とちゅりぷ子の心持ちが軽くなりましたw
ついつい子供の「失敗」を最大限取り除いてやろうと考えがちですが、6年生だろうが受験生だろうが、多少の失敗ぐらいむしろした方がいいんですよね。
その失敗をチャンスと考えられるようになるまで、我々親は精進しないといけませんね(そんな境地に至るんでしょうかいつか)。

とにかく「親はまず落ち着こう!」を胸に刻んでいきたいと、強く思いました。