貧乏だけど中学受験〜しました2023〜

共働き子沢山家庭。長女・桜子を中学受験させるか悩みつつ、奮闘したブログです。3年生9月から日能研通塾し見事合格しました!

スポンサーリンク

 本サイトはプロモーションが含まれています

『自考モードにする中高6年間の過ごし方』の感想

スポンサーリンク


中間考査!

じゃないですか。
先週だった学校来週の学校色々あると思いますが、中学1年生にとって初めての試練??
久しぶりに本気で勉強した、なんて子も多そうですねw

ちゅりぷ子はですね、このタイミングでぴったりな本を読みました。
今日は久しぶりの本の紹介です!

『自考モードにする中高6年間の過ごし方 』/長谷川智也


こちらです。

あれ、なんか見たことあるような・・・と思った方も多いかも。
中学受験本として以前紹介した『中学受験自走モードにするために親ができること』の続編のような本です。
binbojuken2023.hatenablog.jp

続編は「自走モード」ならぬ「自考モード」です。
もう中学生ですからね。
みずから走るのは当たり前、自ら考えよ、というわけです。

実はこの本、昨年の11月に出ました。
存在は知っておりました。
・・・でもまだ受かってもないのに中高6年間のことなんて考えられずw

結局読むのがこんな時期にw
入試終わってすぐでも良かったな。

著者:長谷川智也(ジュクコ)先生について

Amazonではこんな風に書かれています↓

ブログ名はジュクコ。1980年兵庫県明石市出身。高卒の両親のもとに育つもハードな中学受験を経験。白陵中学校・高等学校を経て、東京大学卒業後、大手塾に勤務、人気講師となる。2009年独立してフリーランスの「プロ家庭教師」に。既存の固定観念にしばられない、生徒個人を見つめた指導で数々の実績を上げる。独自のプログラム「究極の受験セカンドオピニオン・スーパーコンサル」は年間300件を超える申し込みが殺到する。甲冑メタルバンド「Allegiance Reign」のベーシストとしても本気で活動中。
著書には『中学受験 論述でおぼえる最強の社会・理科』『中学受験 論述でおぼえる最強の理科』(エール出版社)、『中学受験 自走モードにするために親ができること』(講談社)などがある。

ジュクコ先生のブログ、おすすめです!
ameblo.jp

目次&概要

第1章 中高生のための 正しい「学力のつけ方」
第2章 中高生の失速パターンを避けるために親ができること
第3章 中学高校の6年間で「自考モード」を授けよう
第4章 中高生の親に知っておいてほしいこと
★巻末「長谷川オススメ書籍30タイトル(中高生向け)」

中学受験を経て中高一貫校に入学した方、ぜひとも読んでほしい内容が満載でした。
中受本の「自走モード」に共感したなら読んで損ナシです!

Amazonの紹介文↓

★中学以降の子どもの成績が失速した…
★中学入学後に普段の授業についていけなくなった…
★中学受験は失敗したが大学でレベルアップを図っている

親子ともに思い悩むことの多い、しかし大切な6年間「中学生・高校生時代」。
急下降・うまくいっていない・どうしていいかわからない…そんな家庭に必読の書です!!

SNSで「ジュクコ」として大人気の東大卒プロ家庭教師が惜しみなく伝授する
中高生のいる家庭への超具体的な指南書です。
・中高時代の「よくある失速パターン」と対処法
・中高6年間で身につけるべき力は「自考モード」
・不登校になった時の対処法
・科目別アドバイス苦手克服法「国語」「数学」「英語」「理科」「社会」
数々の問題案件を潜り抜けた経験を持つ著者が、
中高生時代の「身につけさせたい力」「学力のつけ方」「親の心構え」などを超具体的に伝授します。

この紹介文、発売タイミングに読みました。
でもやっぱり当時は「それどころじゃねえ!」でww

で、今見るとなんということでしょう、どれも気になる項目ばかりwww
中高時代に身につけさせたい力とはどんなものなのか、気になりません?
いや~、入試前と見えている世界がガラッと変わったことを実感しますね。

『自考モードにする中高6年間の過ごし方 』の中身と感想

それでは、章ごとに内容とちゅりぷ子の感想を紹介します!

第1章 中高生のための 正しい「学力のつけ方」

【小見出し】
・中高一貫校生は「超有利」
・「とりあえず東大」を目指そう
・なぜ「とりあえず東大」か?
・塾は必要ない。「自習力」を高めていけばいい
・学校の「お世話焼き度」を自覚して自習力を高めよう
・「国公立大学合格者数」からわかるこれだけの情報
・中高一貫校生用、正しい「学力のつけ方」教えます
・定期テストの賢い受け方
・東大プラスアルファ戦略「自分の武器を磨く」
・英検は「中2で2級」の目標は無意味
・模試を漫然と受けても学力は伸びない
・「論述力」をどのようにつけるか
・中高生のための科目別アドバイス
・高校受験組の逆転戦略とは

ジュクコ先生はいつも「中高一貫校生は大学受験で超有利」「ぜひ中学受験しよう!」と言っています。
そしてさらに以前の本でも何度も書かれていましたが

「中学受験はゴールじゃない」

と。
広い視野を持って子育てせねばならぬと一貫してブログでも書かれています。
中学受験渦中にいますともう合格がゴール設定に自然となっちゃうわけですが、それに警鐘を鳴らされているわけです。
そして、そのゴールではない中学受験を経てどういう中高一貫時代を過ごすべきかが本書に書かれてるんですね。

その第1章、さっそく実践的なお話でした。
とりあえず東大を目指すのが効率的であること、定期テストを受けるときの姿勢、英検の受け方・捉え方、塾の必要性、などなど。
とても参考になりました。

とりあえず東大ってまさかのドラゴン桜でびっくりしましたがw
東大目指しておけば後から進路は方向転換しやすいってことですね。

「とりあえず東大」はOKですが、「とりあえず塾」はNGであることも納得です。

中高生がまず身につけるべきは「自習力」。
その自習力を高めるために定期テストを利用しましょう、というお話でした。
この自習力はこの先の中高一貫生活、大学受験にとても大事な力のようです。

この自習力、塾の要不要の流れから、学校の3タイプが載っておりました。

【学校の3タイプ】
・自由放任系
 ⇒開成、麻布、筑駒、栄光、桜蔭、女子学院、雙葉、フェリス、鴎友、甲陽学院、東海、プロテスタント系女子校、大学付属系
・規律・お世話焼き系
 ⇒武蔵、海城、本郷、巣鴨、攻玉社、聖光、栄東、広尾学園系列、三田国際、安田学園、足立学園、豊島岡、公立中高一貫、関西の進学校
・バランス系
 ⇒渋谷学園系列、灘

自由放任系は大半が大学受験塾通い、落ちこぼれる可能性もあり。
お世話焼き度が高い学校は基本塾は不要で、躓きづらい。
バランス系に入っている渋谷学園系と灘は自由な雰囲気ありながら補習もしてくれるなどバランスがよくとても良いが「非常に入りづらい」って書かれていて笑いましたw

また、学校の特徴もポジショニングマップとして載っていたのが興味深かったです。
世話焼き⇔放任 の縦軸と 進学重視⇔情操重視 の横軸で有名な一貫校のポジションが示されています。
傾向としては難関になるほど「放任×情操重視」ブロックに分布し、難関のすぐ下あたりの学校ほど「世話焼き×進学重視」に分布しています。
このポジショニングマップは中学受験校選びに生かしたいですね。
子供の特性でハマる学校が違うことと想像できます。

ジュクコ先生が掲げる「自習力」「自考力」を高めるにはお世話焼き度が低い学校が向いていると感じた半面、親としてはお世話焼き度の高い学校にすごく惹かれましたw

しかし、「定期テストの点数はどうでもいい」や「中2で英検2級はムダ(非効率)」などの考え方は目からうろこの嵐でした。
読めばどちらも納得感のある話。
定期テストは身近な話題過ぎてw
「点数はどうでもいい」「赤点だってラッキー」なんですね!w
大事なのは子どものスタンス。
模試も定期テストも漫然と受けていたり点数にとらわれ過ぎるのは良くないみたいです。

中1だったら入試以来久々のテストで親子で気合入っちゃう家もあるかと思いますが、たしかに大学受験に目を向ければまだまだまだまだ先なんですよね、とりあえずの目標地点は。
良くない点に終わった場合はむしろ次への改善点を考えられるチャンスとしてとらえねば、と肝に銘じました。

この章の最後には科目別の苦手克服法が結構具体的に載っています。
・・・ですが、まだ中1なので個々のページはあまり参考にならず。
まだ苦手がどこにあるのか不明状態なので(;^ω^)
ここはもう少し時が経って読み返すのがベストだと思いました。

第2章 中高生の失速パターンを避けるために親ができること

【小見出し】
・神奈川県名門男子校生・Kくんの大失速
・よくある失速パターンは大きく3つある
・「高校を受験し直したい」と思った時には
・不登校は本人が一番辛い
・挫折から立ち直り生き生きと過ごすには
・子どもの4タイプでわかる、わが子の伸びしろ

はい、この章では大いに親の不安を煽ってくれましたw
あんなに大変な思いを親子でして、念願の志望校に入学してみれば、「失速」「深海魚」「落ちこぼれ」「落第」「不登校」、みたいな話です(;´Д`)
そんな時、あるいはそうならないためにどうしたらいいかが書かれています。

失速パターンは大きく3つあるそうです。

・神童クライシスに陥ってしまう(自信をなくす)
・ちょっとした挫折、トラブルでつまずいてしまう(浮上できなくなってしまう)
・気づいたら大学受験間際だった(大きくサボってしまう)

最も多いのが神童クライシスだそうで、中学受験の特徴ですかね。
憧れ校に頑張って入ってみれば周りはみんなできる奴だった、状態ですね。
それですっかりやる気をなくしてしまって、真ん中の浮上できなくなってしまう、なんてことにも陥ってしまうのだとか(深海魚というやつですね)。

いずれにしても「ピンチはチャンス」でとらえ方次第、というのがジュクコ先生の一貫した主張です。
たしかに挫折知らずの大人ほど怖いもんはない、なんて意見も聞きますしね。
何事も若いうちに挫折でも失敗でもしておくのが人生で考えればベストかもしれません。

しかしですね、3番目の大きくサボってしまう、のお話はなかなか怖かったです(;^ω^)
たしかに中高一貫校って高校受験がないのでものすごい大サボりが可能なんですよね・・・。
ちゅりぷ子の過去の経験と照らし合わせてみても、入学時から多少の学力差があったとしてもポテンシャルの差はそれほどでもなかったはずなんですが、6年間で信じられないくらいの差がついてしまうんです。
6年サボればそりゃあ逆立ちしても埋めることのできない差になりますよね。

ジュクコ先生が言うには「放任型の学校ほど気をつけろ!(サボれちゃう)」「中学受験で親が世話焼きまくっていたのであればいきなり目を離すな」ということみたいです。
いや~、子どももさることながら親も疲れ切るのが中学受験です。
目も手もがっつりかけていたものの、入学を機にまったく手放す、なんて家庭は多いようで(うちもです)。
管理型の学校ならそれでもまだいいようですが、放任型の学校は要注意みたいですね。
とはいえ、中学受験なみに親が伴走するのは推奨されておりません(ジュクコ先生は中受から自走推奨です)。

この章の最後では子どものタイプ別のこれからの「伸びしろ」が書かれていました。

・「委員長」タイプ
・「おませ」タイプ
・「かたぶつ」タイプ
・「ぼっちゃん」タイプ

タイプとしては『自走モード』で書かれたものと一緒です。
ただ、中高生でははっきりこの4タイプのどれかに分類されていくそうです(小学生は「委員長兼おませ」とかも多い)。
そのタイプに応じてどう学力アップや大学受験へのモチベーションを高めたらいいかの方法が書かれています。

桜子は『自走モード』では

桜子は「おませ」タイプ兼「委員長」タイプかな、と思いました(^ ^)

と感じてそうブログにも書きましたが、今回読んでみて現時点では「委員長」タイプかなと思いました。
世間的に「すごい大学」が好き・・・だそうで、思いやりに欠けるようですがw

第3章 中学高校の6年間で「自考モード」を授けよう

【小見出し】
・本当に怖いのは大人になってから
・高校3年生で「自考モード」へ
・中高一貫校生はなぜ「超有利」か
・中高一貫校生でなくても「自考モード」になれれば良い
・僕自身の「自考モード」への道
・よくある進路Q&A

この章ではこの本のメインテーマでもある「自考モード」とは何か、なぜそれが必要なのか、についていよいよ迫ります。

「自考モード」とは、自分で思考して、自分の力で自分の人生を戦っていける状態のこと。

「自走モード」は受験に置いての成功パターンを示したものですが、「自考モード」は人生においての成功パターンを示しています。

ジュクコ先生の造語です。
自らの課題を自ら見つけ、それを解決する道筋を自ら立てられる、ということですね。

もはや「生きる力」ともいえますが、大人でも残念ながら多くの人がこのモードにはなれていないとのこと。
この「自考モード」になるには、中高6年間が最適で(トライ&エラーをする時間がたっぷりある)、このモードになれたら大学受験、その先の人生もうまくいく、ということのようですね。
そして、親にとっては子供にこの力を身につけさせたとき「子育て大成功」といえるのだと。

ああ大成功したいw

この章の最後には進路(大学受験)のQ&Aがついています。
まだまだ中一時点ではあまりイメージがつきませんが、こちらも時期がきたら読み返したい部分です。

第4章 中高生の親に知っておいてほしいこと

【小見出し】
・「たまたま転落しなかった」という幸運
・社会の階層の現実を知る
・本当にそれは安定の未来?
・学費の支払いを子どもに見せよう
・使えない東大生問題
・長谷川オススメ書籍30タイトル(中高生向け)

こちらは締めの章です。

ですが、中身はちょっとばらばらとしているというか(すみません)w
どの章にも入りきらなかったのかな?みたいな話が詰まってます。

私立中高一貫生には「自分は恵まれている」という自覚を持ってほしい、みたいな話が多かったですかね。
「使えない東大生」というお話も興味深かったですね。

中高6年の間に子供には「広い視野」を持たせることが大事なのかもなあ、と思いました。

自走しながら自考モードを手に入れてほしい

具体的な話から抽象的な話までいろいろありましたが、スタンスがとっても参考になりました。

・定期テストや英検、模試を受けるスタンス(全力で良い点とるだけが目的じゃない)
・大学合格もゴールじゃない
・挫折や失敗は長い人生で見たらチャンス
・でも「とりあえず東大」を目指そうw

親子で読んでいい本だと思います。
具体的な苦手克服や進路Q&Aなんかは子供本人が読むほうがいいかもです。

定期考査でひどい点とって帰ってきたら、ぜひ読みましょう!
若いころのピンチはチャンス。
これ本当に真理です。

中高一貫校生が家にいるなら一読の価値ありだと思いました!

まだ中学受験渦中の方は自走モードを先に読むことを強くおすすめします!