貧乏だけど中学受験〜しました2023〜

共働き子沢山家庭。長女・桜子を中学受験させるか悩みつつ、奮闘したブログです。3年生9月から日能研通塾し見事合格しました!

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『中学受験 6年生からの大逆転メソッド』の感想

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今日は思考力育成テストです!
桜子ですか?全然対策できませんでした(T_T)
binbojuken2023.hatenablog.jp
明日のPRE合判の対策も「無」です!
なんか育成テストが直近に構えてないと緊張感のない様子が伝わります・・・。
2週間に一度のテストも意味があったんやな。

さて、今日は最近読んだ中学受験本の紹介です!

『中学受験 6年生からの大逆転メソッド』/安浪京子

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中学受験界で「きょうこ先生」として有名な安浪京子さんの本です。
元々は2007年に出された本だそうで、こちらはその改訂版。
最新情報もコラムで盛り込まれています(2019年改訂かな?)。

本のタイトルがちょっと「ガチ」で恥ずかしいですけど(;^ω^)

目次&概要

同じ偏差値の学校でも出題傾向はこんなに違う!
入試問題傾向マトリックス(算数)
はじめに
第一章 塾を使いこなす
第二章 テスト結果の活用が大きな差を生む
第三章 子どもの「やる気」の引き出し方
第四章 時間管理を制する
第五章 「苦手」は克服できる
第六章 志望校対策こそが最重要!
第七章 最後は親子関係で決まる
おわりに
巻末付録
きょうこ先生の 自宅でできる、算数大逆転トレーニング

Amazonの紹介文↓

著者は、関西・関東の大手中学受験塾の算数講師を歴任し、現在は中学受験算数専門のプロ家庭教師集団の会社代表として、約20年間、算数の指導や受験カウンセリングに携わってきたプロ家庭教師。1時間2万円という指導料ながら、3年前から予約を入れている親でいっぱいという超人気家庭教師が、自宅で効率良く成績をあげるためのマル秘メソッドを初公開した、2007年の初版はたちまちベストセラーになり、多くの受験生親子を救ってきた。
本書は、最新コラムを追加し、アップデートした改訂版。

なかなか良かったですよ!
6年生1年の過ごし方や家庭でできることが分かった気がします。

章ごとの内容紹介&印象に残った点の感想です。

第一章 塾を使いこなす

【小見出し】
1 “塾に電話”が、子どもの命運を決める
2 宿題はすべてをやる必要はなし!
3 保護者会は「終わった後」が正念場
4 塾の先生に特別に目にかけてもらうには
5 ハズレの先生は残念ながらいる
6 塾のクラスは下がるほうがよいことも
7 転塾すべきかどうかの見極め
8 夏期講習や冬期講習に全部行くのはムダ
Column1 塾の徹底比較


第一章は、塾との向き合い方編。
どれだけ塾を使いこなせるかで結果が変わってくると言います。
この章は5年生以下にも役に立つかと。
先生に電話するタイミング、個別指導してもらうには?目をかけてもらうには?
対塾テクニックが満載です。

コラムでは塾別の実績が徹底比較されています!
これを見れば、何が何でも難関校!な家庭はほんとサピックス一択ですね。

第二章 テスト結果の活用が大きな差を生む

【小見出し】
9 復習テストの点数は信用できない
10 テストが返却されたら見るべき三つのポイント
11 答案で見分ける子どものタイプ
12 総合点であと30点アップは、意外に簡単
13 偏差値は塾によってこんなに違う
14 偏差値に10の振れ幅があるのは当たり前
15 間違い直しこそ、取捨選択が重要
16 子どもの多くはカンニング経験者
Column2 プリント管理の方法


テスト結果の活用法について詳しく載っている章です。
きょうこ先生の本領発揮ですね!
振り返る隙すらないように感じる6年生のカリキュラムですが、テストの振り返りはマストだと感じました。
明らかに日能研のテストの解答用紙だと思われる画像が出てきて驚きましたw
解答用紙を見るだけでも、子どもの傾向が手に取るようにわかるんだそうです。
また、解きなおしの取捨選択の重要性についても書かれています。
6年生では全部やってる時間無いですもんね(T_T)

成績推移についての捉え方についても触れられていますが、

「安定している子が急激に落ちた時はメンタルが原因であることがほとんどです。」

と書かれていました。
子供の成績が急に下がった場合は、まずメンタルを疑うことですね!

第三章 子どもの「やる気」の引き出し方

【小見出し】
17 「やる気にあふれた子」は、実在しない幻想
18 やる気には波があると心得る
19 集中できない子は、「量」より「時間」で区切る
20 効果的なご褒美と、逆効果なご褒美
21 集中力を引き出すトレーニング
22 集中力アップのための学習環境3要素
23 やる気は「気力」ではなく「体力」から来る
24 「ルーティン」と「スイッチング」でその気にさせる
Column3 食事の管理


きょうこ先生は一貫して「子供をどうこうする」方法ではなくて、「親がどう対処する」かについて教えてくれています。
繰り返しこの本で言われているのは「ほめちぎれ!」ということです。
とにかく子供をほめる、自信をつけさせる、その気にさせる、のが大事なようです。
ああ、この点ほんと反省です。
ついついダメ出しばっかりしてしまいます(;´Д`)
ダメ出しや𠮟責は悪手以外の何ものでもないんですって。
ほんとこの手の受験本に共通して言われていることですよね。
それなのになかなか実践できないダメ親です。

第四章 時間管理を制する

【小見出し】
25 勉強スケジュールは”面”で書き入れる
26 時期により優先すべきことは違う
27 習い事とのつきあい方
28 必ずしも朝型がベターとは限らない
29 個別指導は時間をお金で買う選択である
30 個別指導の良し悪しの判断ポイント
31 よい家庭教師を探すには口コミが確実
32 個別指導をつけるなら夏休みと直前期
33 共働きで時間がない場合
Column4 6年生の1年間


もっと具体的な手法について教えてくれる章です。
この章と次の章が最も参考になりました(*^^*)

とても参考になったのは、「26 時期により優先すべきことは違う」。
6年生1年間の時期別の優先事項です。
6年生の夏休み前、夏休み、秋(9~10月)、入試2,3カ月前(10~12月)、入試1カ月前(12~1月)に分けて詳しく解説してくれています。

・夏休み前
授業と宿題が大事!
復習テストの対策もしっかりと。

・夏休み
重要単元、苦手単元の補強が最重要!
夏期講習で回らないなら、休むのも一つ。

・秋(9~10月)
手を広げるのではなく削る時期。
難関校の一部は志望校別特訓開始。
家庭では弱点補強を。
復習テストは受けなくてもOKで、結果は気にしない。
受ける公開テストはよく選ぶ。

・入試2,3カ月前(10~12月)
過去問を中心の日々。
中堅校狙いの子は公開テストの結果はきにしなくてOK。
過去問スタートは教科によって時期が違うのに注意。

・入試1カ月前(12~1月)
併願校の過去問を中心に、典型問題を大切に。
最も大切なのは「自信を持つこと」。
簡単な問題で自信をつけるのが吉、難問じっくりは精神的にも効率的にも×。

いや~、参考になります!!

ほかにも個別指導や家庭教師の使い方などもかなり具体的なアドバイスが載っています。
お金に余力があるなら上手に利用するのが効率的なんだそうです!
我が家は無理ですけど(;´Д`)

でも次の章で家庭学習での勉強方法のアドバイスが詳細にありました!

第五章 「苦手」は克服できる

【小見出し】
34 苦手克服の第一段階は「できた体験」
35 苦手の真の原因の探り方
36 算数指導で親ができること、できないこと
37 算数の点数はノートの使い方次第
38 算数の、努力コスパのよい単元、悪い単元
39 計算には暗記も必要
40 問題の見極め力が受験算数のキモ
41 方程式を使うのは百害あって一利なし
42 受験直前期も計算練習を必ずやるべき理由
43 最も効果的なアウトプット法
Column5 ノートの使い方


苦手克服の極意、なかでも「算数」にフォーカスされています。
算数苦手な桜子、すごく参考になりました。

一番良かったのは「38 算数の、努力コスパのよい単元、悪い単元」これ!
算数のどの単元が狙い撃ちすると点数が上がりやすいのかについて分析されていて、その答えが一覧表になってるんです!!
短期間でぐんと伸びる単元、伸ばすのに時間がかかる単元、いろいろあるのですね。
直前期には「コスパ」のよい単元を狙い撃ちするのが良さそうです。

一覧表を見ているといわゆる○○算と呼ばれる単元は努力コスパが良いようです。
逆にコスパが悪いときょうこ先生が言うのは「平面図形の求積の総合演習」と「速さの文章題」のようです。
単元はすべて、『きょうこ先生のはじめまして受験算数』シリーズからきています。

なかなかよさそうなドリルですね。
今度書店で見てみたいと思いました(*^^*)

他にもいかに計算が大事で、受験直前期まで朝の計算は続けるように、といった話や、成績の伸びるノートの使い方まで、こまごまとアドバイスがたくさん書かれています。

第六章 志望校対策こそが最重要!

【小見出し】
44 偏差値より入試問題との相性が重要
45 思考型試験の対策は、日常生活でも
46 同じ「慶應」でも中等部・普通部・SFCの出題傾向は全く違う
47 4科目の「配点」を見るのは戦略の大前提
48 過去問着手の時期は科目によって異なる
49 入試説明会でしか聞けないマル秘情報がある
50 学園祭・文化祭で、見るべきこと、すべきこと
51 憧れだけを追い求めない
52 “前受け”は必ずすべき
53 「まさか合格」の明暗
54 「通学時間」「宿題量」を事前にチェック
Column6 受験情報はどこから?


ここは少し志望校選定につながる話でした。
本当にその志望校でいいのか、見つめなおすきっかけにもなる内容です。
志望校との相性は、問題傾向に大きく左右され偏差値では測れない話はよく聞きますよね。
きょうこ先生が具体例を交えながら解説してくれます。
まだ5年生時点ではこれはほんとに何とも言えないですよね。
実際に過去問にトライしてみて初めて分かることだと思います。
ただある程度は予測がつきそうだなと思いました。

また、『二月の勝者』でも描かれていた、無理して「まさかの合格」をした子のその後についても。
さらに中高の部活の話や通学時間についてのアドバイスまで載っています。
読んでいながらだんだん「黒木先生みたいなこと言うなあ」とちらほら感じ始めました。

第七章 最後は親子関係で決まる

【小見出し】
55 親子バトルは当たり前
56 イライラの解決方法
57 受験で家庭崩壊することもある
58 「褒める」スキルは受験に必須
59 子どもにはスキンシップが有効
60 中学受験をトラウマにしない
Coliumn7 受験から降りる時


最終章は、主にメンタルの話、勉強外の話でした。
中学受験で家庭が壊れてしまった話から、中学受験の家族はプロジェクトチームであるとの話も『二月の勝者』が頭をちらつきました。

心に響いたのは「子供に言ってはいけないNGフレーズ」という箇所。

・他の子との比較
・反論できない(逃げ道のない)ロジック
・お金の話をする

だそうです。
我が家「お金の話」はかなりしてます(;´Д`)
でも控えるようにしよ・・・。
子供の気持ちを萎えさせて百害あって一利なしですって(;´Д`)

「人は変えられない。変えられるのは自分だけ」

他の機会にもよく聞く話ですが、中学受験の親子間でもこれを肝に銘じる必要があるとのこと。
はい、ほんとうにそうです、がんばります。

あと印象に残ったのは「59 子どもにはスキンシップが有効」でした。
スキンシップがいかに子供に有効に働くかが書かれています。
それと同時に、「親子でスキンシップを図れるのもこれが最後かもしれません。」とも。
心に響きました。
そして、いいことばかりなんだし触るしかない!とも思いましたw

『二月の勝者』の参考文献になっていた!

読んでる間中、黒木先生の顔がちらついていたちゅりぷ子。
あれ、これ『二月の勝者』でも言ってたな、描かれてたな、っていう箇所がたくさんあって。
それもそのはず、この本、漫画の巻末の参考文献一覧に入ってましたw
高瀬先生も参考にしてるのか~!だからなのね!と腑に落ちました。

5年生の今読み始めるのにぴったり!

読むタイミングとしてベストな時期に読めたと思います。
6年生の流れも分かるし、これからどこに力を入れていけばいいのか、志望校をどうすればいいのかの話もとても参考になりました。
そして、実際に6年生になってから躓いたタイミングタイミングで読み返すのがベストですね。
今回図書館で借りて読んだのですが、手元に置いておきたいと思ったのでポチることにしました。

タイトルは外で読むにはなかなか抵抗のあるそのままズバリな感じですが、一読の価値ありです!
ブックカバーを付けて、明日のPRE合判の待ち時間のお供にしてみてはいかがでしょうか?(*^^*)