桜子がもしかすると女子校に行くかもしれないとなって、ちゅりぷ子の中でにわかに女子校モノ作品がブームです。
女子校に行くかもについてはこちら↓
binbojuken2023.hatenablog.jp
女子校未経験のちゅりぷ子。
よくわからない世界なのです。
妹は女子校に行ったのでアンチ女子校なんですけど。
ちゅりぷ子のまわりの女子校上がりの人たちもわりとアンチなことが多いです。
一方で女子校でよかった!という人もいるわけで。
女子校の世界を知る手掛かりになればと、フィクションですが女子校モノをいくつか読みました。
中でもおすすめだと思う6作を紹介します!
小学生にも読ませたい女子校小説3選
まずは桜子にも読ませたい(読ませてる)女子校が舞台の小説を3つ紹介します。
『金木犀とメテオラ』/安壇美緒
今年2月に発売された小説です。
先日図書館で借りて読みました。
劇団雌猫のひらりささんの書評を読んだことがきっかけです。
note.com
ご自身も女子校出身で(おそらくJG)、女子校モノ作品のレビューをよく書かれています。
アマゾンのあらすじはこちら↓
孤独で辛くて怖いのは、この世で自分だけだと思っていた。
東京生まれの秀才・佳乃と、完璧な笑顔を持つ美少女・叶。
北海道の中高一貫の女子校を舞台に、やりきれない思春期の焦燥や少女たちの成長を描く、渾身の書き下ろし青春長編。北海道に新設されたばかりの中高一貫の女子校・築山学園。進学校として全国から一期生を募り、東京生まれの宮田佳乃は東京からトップの成績で入学した。同じクラスには地元生まれの成績優秀者・奥沢叶がいた。奥沢はパッと目を引く美少女で、そつのない優等生。宮田はその笑顔の裏に隠された強烈なプライドを、初対面のときからかぎ取っていたーー。
宮田は東京で桜蔭を目指していたような秀才で、その傍らピアノのコンクールでもいつも受賞するような子で。
一方の奥沢はシングルマザーに育てられる貧困家庭の美少女で、そのことを学校では隠しています。
対照的だけど、学校生活では自分の理想像を演じていて、他人には心を開かない。
全然違うけれどお互いにしかわからない孤独がある。
もうつたない感想で申し訳ないですが、ヒリヒリとした思春期の感情がとってもよく描かれていました。
また、女子校生活の様子、寮生活の様子なんかも、すごく参考になりますね。
で、どうやらこれ、中学受験サイト?で今年の入試に出る!として紹介された作品みたいですね。
chugakujuken.net
また、実際サピックスオープンでもすでに出題されたそうな。
へ~。
作中では入学直後の中学1年生と、それから5年ほどたった高校2年生の様子が描かれています。
中学1年生の場面などはたしかに中学入試にぴったりかもしれません。
ちゅりぷ子は高校2年生の時の話のほうが好きです。
精神崩壊する宮田の描写に思わず涙が出ました・・・。
女子校行きたい女子はもちろん、少女の心情を理解するためにも男子にもおすすめです(意味わかんねーとなるかもしれませんが)!
漢字にルビがないのでその点は注意が必要ですが、高学年なら読めるかな?
桜子は現在読んでいて、もうすぐ読み終わりそうなんだそう。
夢中で3日ほどで読んじゃいましたね。
『王妃の帰還』/柚木麻子
2作目はこちら!アマゾンのあらすじは↓
王冠を手にするのは誰?
教室は少女達の戦場!私立女子校・聖鏡女学園中等部二年の範子は
雑誌の編集長として勤める母と二人で暮らしながら、
チヨジ、スーさん、リンダさんという気の合う仲間たちと、
地味ながらも楽しく平和な学園生活を送っていた。
ところが、クラスである事件が起き、
公開裁判の末に滝沢さん(=王妃)がクラスの頂点にいる姫グループを追われてしまう。
なりゆきで滝沢さんを迎え入れることとなった範子たちだったが、
彼女の傍若無人さに、グループの調和は崩壊!
穏やかな日常を取り戻すために、範子たちはある計画を企てる……。傷つきやすくて我がままで――みんながプリンセスだった時代を
鮮烈に描き出すガールズ小説!
メテオラは思わず涙ぐむ感じですが、こちらは思わず笑ってしまうややコメディタッチな女子校作品です。
また、メテオラはカースト上位の女子2人が主役ですが、こちらはカースト下層民の女子たちが主役。
女子ばかりの学校ではこうやって棲み分けていてカーストはこうなっている、というところが勉強になります。
メテオラと比べてばかりですが、メテオラの登場人物より親しみがわく女子たちがわんさか登場します。
オタク気質な女子は、女子校に行ったら楽しそうだなと感じました。
女子校のリアルはこちらの作品のほうが近いのかもな~といった感じです。
桜子は未読ですが、ぜひ読んでほしいなあ。
『クララ白書』/氷室冴子
おすすめ小説最後はこちら↓
ちょっと古いですが、元祖女子校モノ!あらすじ↓
周囲からは「しーの」という愛称で呼ばれている、徳心学園中等科に通う桂木しのぶ。父の転勤で学園生活3年目にして付属の寄宿舎に入ることになったのだが、そのクララ舎には新入りに対するとんでもない伝統があった。しーのと編入生の蒔子と菊花、3名の新入舎生に課せられたのは、食糧庫破り&ドーナツ45個を作り上げること! やってみせると言い切ったからには成功させなければ…!
ちゅりぷ子が読んだのは大昔ですが(表紙の絵が違ったような…)、女子校に、寄宿舎に行ってみたくなったものです。
やっぱり先輩にあこがれるものなんでしょうかね?
すごく楽しそうです。
時代背景がやや古いですが、ぜひ桜子にも読んでほしいな。
続編で『アグネス白書』がありました。
参考にはならないけどおすすめ女子校マンガ3選
ここからは実際の女子校生活の参考にはなるか不明ですが、ちゅりぷ子が読んでおもしろかった女子校マンガを3作紹介します。
『女の園の星』/和山やま
これまたヒラリサさんがおすすめしていた記事を読み買ってみました。www.wanibookout.com
(この記事自体もすごく参考になります↑)
『女の園の星』はひらりささんの記事の重苦しい印象とは真逆なコメディー?マンガです。
女子校が舞台ですが、主役は女子校生ではありません。
女子校に勤める星先生が主役のマンガ。
シュールなんだけど、はまると笑いが止まらなくなる作品です。
アマゾンのあらすじはこちら↓
「声を出して笑った」の声、続出!!!
漫画賞総ナメ『夢中さ、きみに。』の和山やま初連載!
ある女子校、2年4組担任・星先生。生徒たちが学級日誌で繰り広げる絵しりとりに翻弄され、教室で犬のお世話をし、漫画家志望の生徒にアドバイス。時には同僚と飲みに行く…。な~んてことない日常が、なぜこんなにも笑えて愛おしいんでしょう!?どんな時もあなたを笑わせる未体験マンガ、お確かめあれ!電子版にも本体表紙を収録!
まさに昨日買ってリビングで読んでいたのですが、笑いが止まらなくなり、子供たちに不審者を目る目で見られてしまったちゅりぷ子です。
漫画家志望の生徒が描く作中作『エターナルカオル』が面白すぎました。
女子校の男子教師に対して生徒たちが非常にニュートラルなところがリアルなのかもしれません。
もちろん星先生も生徒たちを見る目はとてもフラット。
教師×生徒の禁断のLOVEとか出てこないのでご安心を。
人間を描くのが上手な漫画家さんです。
昔からギャグマンガが大好きなちゅりぷ子。
この漫画は買い続けると思います。
『笑う大天使(ミカエル)』/川原泉
大好きな漫画家さんです。これまたギャグタッチのマンガ。
ずいぶん昔に読みましたが、声出して笑う系です。
庶民として育った主人公がお嬢様女子校に入学してくる話。
ド級のお嬢様学園ものなので、実際の女子校を理解するのには役に立たないと思いますが、非常に面白い作品です。映画化もされているんですね。
知りませんでした。
『かげきしょうじょ!!』/斉木久美子
女子校といえどもこちらは宝塚がモデルなので異色です。女子校生活の参考にはならないでしょうが、とっても面白いマンガです!
宝塚好きならぜひ!
あらすじ↓
「渡辺さらさ、オスカル様になります!」大正時代に創設され、未婚の女性だけで構成された『紅華歌劇団』。その音楽学校に入学した少女たちの青春が、幕を開ける──! 予科生の授業が講義ばかりで辟易としているさらさ達は、実習をしたいと講師に申し出て…?
シリーズの最初はこっちかな?↓
女子校モノは幻想系とリアル系がある
女子校モノというと、やっぱり池田理代子の『おにいさまへ』のイメージだったちゅりぷ子(いくつだよ)。
でも、かなーりこれって幻想が入っていますよね?あとは『マリア様がみてる』シリーズのイメージ。
妹曰く、こんな世界ではないとのことです。女子校モノは幻想モノも多いので、フィクションを読んでリアルが知りたいなら厳選しないといけませんね。
とりあえず小説3作品は幻想は出てこないリアル系でしたので、ご安心ください(※個人の感想です)。