貧乏だけど中学受験〜しました2023〜

共働き子沢山家庭。長女・桜子を中学受験させるか悩みつつ、奮闘したブログです。3年生9月から日能研通塾し見事合格しました!

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桜子が最近読んだ本(5年生3月②)

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とりあえず明日の育成テストを乗り切れば、毎週末テスト地獄からしばらく解放されますね・・・。
次に週末にテストがあるのは4月10日(日)の育テですからね(公開模試はなぜか4月5日の平日ですね・・)。
うん、あと一息、桜子ファイト!

まあ毎日息つく暇もないほどい忙しい新6年生の生活。
それなのに桜子はまだ3月も中旬だというのに、さらに2冊も本を読み終わったそうなので、記録しておこうと思います。

よく読むひまがあるな!(PART2)

ちゅりぷ子の想定よりもかなりハイペースで読書が進んでいるのはなぜなの?

前回の桜子が読んだ本(5年生3月①)はこちら↓
binbojuken2023.hatenablog.jp

最近読んだ本2冊

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桜子が読んだ本は、この2冊です。
ちょっと前に話題になった人気エッセイ本と昨年秋に出た割と新しめな小説。
黄色の本は話題作だったので、ブルーの本は2023年入試に出るかな~?との思惑で渡してみました。
2冊を1週間ほどで読んでしまいました。
どちらも大層おもしろかったようです(*^^*)

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』/ブレイディみかこ

2019年に出版され、話題となったこちら。
桜子に渡してみると、「タイトルの意味がわかんない」と言ってました。
たしかに日本に住んでいると「ホワイト」とか「イエロー」と言っても、人種の色の話だとピンときにくいかもしれませんね。
この本の主役ともいえる著者の息子が、著者(日本人)と配偶者(イギリス人)の間に生まれたために、イエロー(黄色人種)でホワイト(白人)なんですよね。
そして、ひょんなことから「元底辺中学校」に通い、人種や階層間にある偏見や差別などとぶつかることとなり、「ちょっとブルー」なんです。

そこまでざっくり桜子に説明すると、こちらの本に出てくる少年と同様、「ブルーってどういうこと?」と言われました。
そこも!?という感じでした。
「ブルー」って今は死語なのかな?
ブルーな気分、とか言わない?と聞いても「言わない」と言われました(;´Д`)
なのでブルーの意味も同時に説明しました。

このタイトルとっても秀逸ですよね。
この本の中身を絶妙に言い当てています。
実は読めばわかるのですが、これ、著者の息子がノートに走り書きした言葉なんです。
うーん、センスいい!


Amazonの紹介文↓

人種も貧富の差もごちゃまぜの元底辺中学校に通い始めたぼく。人種差別丸出しの移民の子、アフリカからきたばかりの少女やジェンダーに悩むサッカー小僧……。まるで世界の縮図のようなこの学校では、いろいろあって当たり前、でも、みんなぼくの大切な友だちなんだ――。優等生のぼくとパンクな母ちゃんは、ともに考え、ともに悩み、毎日を乗り越えていく。最後はホロリと涙のこぼれる感動のリアルストーリー。

↑こんなあらすじで紹介されたら、中学1年生の男の子が主人公の小説と思う人が続出しそうですよね。
ちがいます、この本は「ぼく」の母であるブレイディみかこさんが書いたエッセイです。
イギリス在住で元保育士で現コラムニストのブレイディみかこさん。
彼女から見た、「元底辺中学校」に通うことになった息子さんの日常がつづられています。
なので、どちらかというと母親目線の育児エッセイに近いかな。
とはいえ、社会批判、政権批判、イギリスにおける階層差別、人種差別などなど内容は深く、また子どもに知ってほしいテーマが満載です。
小学校高学年くらいから読めると思います。

桜子は最初、”母親が書いたエッセイ”ということで拒否反応を示しましたが(ほんと小説が好き)、ちゅりぷ子が「ぜったいおもしろいから」と促すと、つづられているのは主に中学1年生の少年のことだったので興味を持ち、どんどん読み進めたようでした。

この本の良いところは、知らず知らずのうちに自分がしてしまっている差別やそれと気づかず持っている偏見に気が付けるところです。
また、桜子にとっては未知のことがわんさか出てきて、語彙力アップも期待できます。
読んでいる間中「レイシストって何?」「チンクって何のこと?」などと言いながら読んでいました。
少しは視野が広がったかしら?

ちゅりぷ子ももちろん読みましたが、ほんと息子が聡明で好感度高いグッドボーイなんですよね(こんな息子欲しい)。
母である著者がとってもフラットに物事を見れて、かつ頭がいい人なので、その育て方の影響も大きいのだと思います。
著者も保育士をやるだけあって、子どもに対してとてもリスペクトがあるんです。
なので「ぼく」の意見を一人の人間の意見としてしっかり受け止めている姿が印象的でした。

こちら続きも出てます。

次はこれかな?
こちらで完結のようです。

これもいいですが、『ぼくはイエロー~』にハマった人にぜひ薦めたいのが、この『子どもたちの階級闘争』↓

著者で「ぼく」の母のブレイディみかこさんが、「底辺託児所」に勤めていた時のエッセイです。
『ぼくはイエロー~』にも出てくる、リアーナ(極道児)の幼少時代も出てきます(*^^*)
イギリスの文化(高尚なものではなく)や階層社会、現代が抱える問題などが保育士さんの目線から語られます。
とても興味深い1冊ですよ。
まあ、子どもが読むなら断然年の近い子が描かれた『ぼくはイエロー~』ですけども。

それにしてもこの『ぼくはイエロー~』の表紙のイラスト、どこかで見たタッチだな、と思ったら、昨年末に桜子が読んだこれですね↓

この表紙の絵と同じイラストレーターさんが描いているからでした。
中田いくみさんです。
『ぼくはイエロー~』はものすごく売れましたが、それは中身が良いだけではなく、「ぼく」の走り書きからとったクールなタイトル、そしてこの表紙が良かったからじゃないかな、と思います。
本が売れるきっかけって、ほんと中身だけではないんですよね。
『子どもたちの階級闘争』もタイトルと表紙を変えたら、もっと売れる気がしますw

ブレイディみかこさんのエッセイは他にも多数発売されています。

次はこのあたり読んでみようかな(ちゅりぷ子が)?

『ポーチとノート』/こまつあやこ

2冊目はこちら。
『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』のこまつあやこ先生の、昨年10月に出た本です。
こまつ先生は『リマ・トゥジュ~』がデビュー作で、次が『ハジメテヒラク』。
どちらも楽しく読めた桜子は、3作目を読むのを非常に楽しみにしていました。

Amazonの紹介文↓

未来の机の引き出しに入っているのは水色のノート。中学の頃からその時感じた気持ちをこっそりと綴っていた。そして、もう一つは10歳の時にプレゼントされたのにまだ一度も使われたことがない生理用品の入ったポーチ。
誰にも言えない体の悩みを抱えていた未来がある日恋に落ちて……。

「数日前に、未来ノートに綴った言葉をこっそり思い出す。

ねえ今は
同じ制服を着ていても
いつかはみんな母になる?
私一人
取り残されちゃうのかな」 本文より。

こまつ先生の処女作『リマ・トゥジュ~』は2019年の中学入試最多出題作だったらしく、中受界隈では有名です。

二作目の『ハジメテヒラク』もどこかで出題されたのかな?binbojuken2023.hatenablog.jp
桜子も1年ほど前に読みましたね。
『ポーチとノート』も2023年の出題作になるでしょうか?

こまつ作品はどれも非常に読みやすく、特に女子は共感しやすい作品となっています。
今回の『ポーチとノート』も、主人公こそ高校生ですが、今の桜子ぐらい、小学校高学年あたりで読むのがちょうどいいのでは?と感じました。
難易度的には中学年でも読めるかもしれません。
ただ、今回は内容が「生理」や「性」のお話です。
避妊のお話なんかも出てくるので、高学年~かな?と思いました。

そして小学生男子には、語り口は非常に簡単ですが、共感するのはとても難易度が高いかと思われます。
女子の心情理解、という点でもどうでしょうか・・・。
女子高生の恋愛もメインのお話なので、非常に「キツイ」のではないかと。
そもそも表紙が男子にはハードル高そうですね・・。
なんかこまつ作品、どんどん乙女チックな(漫画チックな)表紙になっているのはなぜ?

桜子は2日ぐらいで即読み終わってしまいました(;^ω^)

「面白かった!けどまた恋愛要素が・・・。恋愛はいらないんだよな」

との感想でした。
ちゅりぷ子もどれどれと読んでみましたが、すごく読みやすかったものの、いろいろなテーマが詰め込まれているのを感じました。
生理について、女性の体について、性欲について、避妊について。
親から伝えるのがなかなか難しいことを、さらりと小説に乗せて伝えてくれている、そんな風に感じましたね。
主人公ぐらいの高校生が読むよりも、桜子ぐらいの子や中学校1年生ぐらいの子の方が素直にすんなり受け取ってくれそうだとも・・。

主人公は中高一貫の女子校に通っているのですが、そんなところも桜子はうれしく楽しく読めたようです(*^^*)
主人公と同じ学校に通う親友が出てきますが、なぜか語彙が江戸風になるという個性的な子で、その子の描写がおもしろいですw
以下は主人公との会話ですが、

「今週末、いよいよ花火デートなんだけど……その後、誘われたんだ。」
「どこに?」
「・・・閨。」
「ねや?何それ。」

というものw
閨ってww
その子はキスのことも「接吻」だし、アダルト動画も「好色な動画」だし、ちょいちょいおもしろいです。
まあ、上記のような描写も出てくるので、親が判断して渡してほしい作品かもです。

性教育にもなるとても良い小説だなとちゅりぷ子は思いましたが(*^^*)

春休みはペースアップ?ダウン?

さて、新6年生のくせに、随分とハイペースに読書が進んでいる桜子さん。
こんなのでいいのかしら・・・。
もうすぐ春休み。
春休みに入ったらさらに読むことになるのかもしれません・・(;^ω^)

それとも意外と忙しくて読む暇ないかしら??
まあ勉強の邪魔にならない程度に読書してもらえたらと思っています。