貧乏だけど中学受験〜するのか2023〜

共働き中流家庭、子沢山。長女・桜子を中学受験させるか悩みつつ、奮闘する(予定)ブログです。3年生9月から日能研通塾中!

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お受験&中受小説『天現寺ウォーズ(御三家ウォーズ)』の感想

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今日は冬休みにちゅりぷ子が読んだ受験小説を紹介したいと思います!
お受験&中学受験ものですが、気持ちをえぐられる心配もなく気楽に読める感じです(*^^*)

『天現寺ウォーズ 同録 御三家ウォーズ』あらすじ概要

Amazonでの内容説明↓

月間アクセス数5700万PV超えの記録を持つリアルエンターテイメントメディア『東京カレンダーWEB』の大人気連載にして、驚異的なPVを獲得した小説「天現寺ウォーズ」初の書籍化!
同録は、近年ますます過熱する中学受験を予見し、東京カレンダーWEBで連載中から物議を醸した「御三家ウォーズ」です。
この1冊で東京の知られざる小学校・中学校受験のリアルを知ることができる、スパイシーエンタメ受験小説が完成しました。
巻末解説に教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏を迎え、令和の首都圏受験事情を新感覚スタイルでお届けします。

東京には、決して安易に足を踏み入れてはいけない世界がある。
あなたは、知っているだろうか。
東京の勝ち組女である“港区妻"に、実は純然たる階級があることを。
頂点に君臨するのは、名門出身の何もかもを手にした東京女。
対して、自身の才覚ひとつで港区妻の仲間入りをした主人公・桜井あかり。
そんな彼女が挑戦するのは、女の戦いの総決算・慶應幼稚舎受験。
それは無謀な戦いの幕開けだった――。

これまで秘密のベールに隠されてきた、閉ざされた世界の選抜試験、それが東京の小学校受験。
多くの不文律と、知る人ぞ知る作法を赤裸々に描き、連載当時から話題沸騰の、まったく新しい「お受験エンタメ小説」が誕生!
また同録「御三家ウォーズ」は、10月に日テレでテレビドラマ化される漫画「2月の勝者」の大ヒットでも実証される、近年最高潮に過熱する中学受験を描く力作。

あらすじが長いw

東京カレンダーのウェブサイトで2作とも連載されていたようです。
文体は軽く、ものすごくすぐに読めちゃいますw
文学として見るとあれですけど、エンタメとしてはなかなか面白かったです。

小学校受験と中学受験の2本立て!

タイトルにもあるように「天現寺ウォーズ」という作品に「御三家ウォーズ」という作品が同録されています。

前半が小学校のお受験を題材にした「天現寺ウォーズ」。
小受経験のある方なら「天現寺」という言葉でピンとくるのかな?
ちゅりぷ子にとってはただの地名ですけど、慶應幼稚舎を表しているようです。
お受験ではそういう地名を隠語にするんですかね??
無縁の世界の住人なのでよくわかりません。
中学受験でも地名を隠語にしたりすることってあるんでしょうか?
開成を「西日暮里」って呼んだりするのかな?

で、後半の「御三家ウォーズ」はその名でわかるように、中学受験を題材にしたお話。
まあ「御三家」も関東で中学受験していないとピンとこないものかもしれませんね(;^ω^)
このお話では御三家の中でも麻布を目指す家庭のお話です。
メインタイトルは『天現寺ウォーズ』になっていますが、内容量としては「御三家ウォーズ」の方が多いです。

同じ人物が登場したり、世界がリンクするということもなく、ただただ別の話が同時収録されているだけです。
共通点は「東京」で「子供を受験させる」ということぐらいで、まったく別の世界という感じ。
あ、でも主人公が成り上がり系セレブ、というところは共通していますw

小学校受験は未知の世界だったので、お話が並んでいるだけで、対比して見ることができ、ちゅりぷ子には興味深かったです。

巻末解説におおたとしまささん!

かる~いエンタメ小説ですが、なんと巻末の解説をおおたとしまささんが書いてるんですよ!
中受本でも有名なあの方。
どちらの作品も親目線の受験が描かれます。
そんなに学ぶべきところはない話ではありますが、親子のかかわりや成長する点は参考になるのかも?という気にさせてくれる解説です。

『天現寺ウォーズ(御三家ウォーズ)』の感想

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さて、ちゅりぷ子の感想です。
全然別のお話なので、それぞれの感想を書いてみたいと思います。

庶民目線の『天現寺ウォーズ』の感想

慶應幼稚舎受験をめぐるお話です。
小学校受験の中でも異彩を放つ慶應幼稚舎。
ちゅりぷ子のまったく知らない世界が広がっておりました。

主人公のあかりも成り上がり系セレブですが、3代より前から東京です!みたいな生粋のどセレブたちがわんさか登場し、もう貧乏人にとってはさながらファンタジーの世界でした。

躍動感のある動物の絵と背景を子供が描けるようにとタンザニアに連れてったり、
家族ぐるみでヘリでモンブランへ初日の出を見に行ったり、
家での「ただのお茶会」にバルーン職人や名店の寿司職人を呼んだり、
そこへ招かれた人の手土産がマセラティの自転車だったり。

もうセレブセレブした描写にお腹がいっぱいになりましたw
自分もセレブの仲間入りをした気持ちでいた主人公は、本物のセレブ達に圧倒されます。
主人公も庶民から見れば十分セレブですけどね、港区に住んでるし(貧乏人の感想)。
この地方出身者が東京生まれの真のセレブに圧倒される描写には何か既視感があるなあと思っていたら、そうです『あのこは貴族』にめっちゃ似てるんだ!

これもたしか、幼稚舎上がりにあらずんば真の慶應生にあらず、的な描写がありました。

一番印象的だった箇所が

「幼稚舎受験って、義実家・実家・自分たち夫婦あわせて、これまでの社会的地位と財産の総決算なのよね」
「お受験は、私たち女の人生の、総決算なのよ。生まれ持ったもの、手に入れたもの、育てたもの、すべてを評価されるの」

という、主人公のお友達(娘を幼稚舎受験させる予定の幼稚舎出身者)の発言でした。
うーん、身の毛がよだつ考え方~w
本当のお受験とは異なるファンタジーが描かれているのだとは思いますが、子どもをなんだと思ってるんでしょうねえ。

お受験の世界も知らないことばかりでいろいろとびっくりしました。

受験当日の子どもの服装をフルオーダーメイドしたり、
幼稚舎受験には親の面接が無かったり(だからコネがないと難しいのか・・・)、
幼稚舎対策夏期講座に50万はかかったり(夏だけですよ!)、
幼稚舎は入学するとK・E・I・O組に分かれて、6年間クラス替えが無かったり、
国立の小学校は1次試験が「抽選」だったり・・・。

幼稚舎受験=お受験ではなく、特殊なのでしょうが、いや~読んでる間中びっくりしっぱなしでした(;^ω^)
すごい世界があるんだなあ。
国立の一次試験が抽選ってひどいですね・・・、まさに運も実力のうち??
二次や三次が抽選というのもまああれですが。

幼稚舎受験もコネがない=ダメ、というわけではなく、ほんの少しだけなんのコネも持たない子も入学できるのだそうです。
ただしきらりと光る、慶應が欲しがる才能があれば、ということらしいです。
主人公の息子・旬は、ついつい視線を集める目立つ男の子。
おまけに利発です。
幼稚舎専門塾の先生に「可能性はゼロではない」と言われて始めたお受験でしたが・・・?
さあ慶應大学を出ているだけの主人公親子の受験の結果がどうなったのかは、ぜひ本を読んで確かめてみてください!

リアル中受親の『御三家ウォーズ』の感想

さて、こっちは一転、ちゅりぷ子的にかなりなじみが深い世界が描かれております。
男子御三家の一角・麻布。
その麻布を目指す男の子を持つ母が主役の彩。
なんと中学受験参戦は5年生の夏前でした。
受験本番まで約1年半です。

『天現寺ウォーズ』もそうなんですけど、終盤参戦の親子がどちらも描かれてるんですよね。
天現寺の旬とあかりも年中の冬からお受験対策を開始。
小学校受験は年長の11月~12月なので、ほぼ1年前です。
これは通常3年ほどお教室に通う子が多いので(本によれば)とても遅いことらしいです。
同様に翔と彩も遅めの参戦。
5年の夏前から中学受験を目指すのはただでさえ遅いのに、なんと目標が御三家の一角ですから驚きです(中受沼の感想)。

しかし天現寺ウォーズを読んだ後に御三家ウォーズを読むと、なんと世界がクリアに見えることか。
あ、これはサピックスのことだな、とか鉄緑会のことね、あの学校のことかな、などなど、何がモデルになってるかよーくわかりますw

それなりに裕福な登場人物が多いですが、天現寺~の方ほどぶっ飛んだ人は少なくて、親近感がわきました。
自身も桜蔭出身で、息子一人を開成に入れ、もう一人の息子(翔と同級生)も当然開成へ行くと考えている薫子(ちなみに3人目の娘は桜蔭に行かせて後輩にするつもりらしい)。
息子を麻布に入れるために時給一万円のプロ家庭教師を雇うことも厭わない、課金上等の瑠奈(彩の読モ時代の友人)。
彩とこの薫子、瑠奈が基本的な登場人物です(あとその息子たち)。
まあややキャラは立ってますが、幼児の絵のためにタンザニアには行かなそうです。

天現寺の方もそうでしたが、主人公がけなげで純粋で頑張り屋さんに描かれています。
性格のひん曲がったちゅりぷ子としては、どうもその設定がいけ好かなかったですw
もっとドロドロとした主人公の内心や中受の狂気に巻き込まれていく様子が読みたかったなあ。

いろいろと母親の狂気由来の事件のようなものも起こりますが、『翼の翼』を読んだ身としては、どれもぜんっぜん軽いというか、大したことないというか。
binbojuken2023.hatenablog.jp
エンタメとしてサクッと読む分には良いと思いますよ(*^^*)

主人公の息子が、天現寺もそうですけど、なんというか頭も性格も持って生まれたものがいいんですよね~。
まあそうじゃないと終盤参戦ではドラマにならないか。
特にこの麻布を目指す翔の快進撃はなかなかのものでした。
やっぱり目的意識を持って中学受験に参戦する子は違うなと。
低学年から知らないうちに塾に通わされてたみたいな子とはやる気も意識もまるで違います。
それは桜子にバレエをやらせていた時もよく感じました。
幼児の頃に始めた子よりも、小学校2・3年生で始める子の上達スピードの速さよ。
あっという間に追いつき追い越していくんですよね~。
たいていの子がやや遅いと知りながらも「バレエがやりたい!」と入ってくるからだと思います。
どんな世界も子供本人のやる気、目的意識はとっても大事だなと思いました。

物語の最後に、「志望校合格した直後、親より先に鉄緑会(と思しき塾)に電話し席を確保した」と話す薫子。
それを受けて「もう新しい戦いが始まっているんだ」と感じる主人公。
受験までまだ1年以上ある身としては正直、このシーンにげんなりしちゃいました。
うへえ・・・って感じです。
まだやるんかあんたら!的なw

まあ主人公もこの先は息子に任せよう的な考えだったようで安心しましたが、次のページから『赤門ウォーズ』が始まっちゃうかと思いましたよ。
子供の年齢がいくつになっても、母親って怖いわ!

中受小説は男の子の母が主人公に多い?

中学受験を題材にした小説はそんなに多くないと思いますが、去年は2冊読みました。
『翼の翼』と『金の角持つ子どもたち』です。

中学受験の光と影が上手に描かれています。
『御三家ウォーズ』より重厚感がありどちらもとってもおすすめですよ。

で、気が付いたんですが、どれも男の子とその母がメインになってませんか?
『金の角』は男性の塾講師も出てきますけど。

中学受験を題材とするときは、母&息子がドラマになりやすいんですかね?
他の親子も出てきますが、だいたい母&息子が描かれている気がします・・・。
なんで?
母×息子が一番狂気に走りやすいとかあるんですかね?

古いところだと『下剋上受験』は父×娘ですね。
親子は異性の方がドラマになるのか??
娘も持つちゅりぷ子としては母×娘ものも読みたいところです。

娘の学校を選んでいるはずが、いつしか自分が行きたい学校を選んでしまっている母。
自分がかつて叶わなかった理想を娘に押し付ける母。
頑張りたい娘と女の子だからゆる受験でいいと古い価値観を押しつけてくる母。

娘を自分と同一視してしまう危険な狂気に走る母もドラマになると思うんですけど。
誰か書いてくれないかな~?

ハウツー本もいいけど中学受験小説ももっと読みたい

せっかく中学受験にのめりこんでいるので、ハウツー本もいいですが、今回のような中学受験小説ももっと読みたいなあと思いました。

小学校受験を題材にしたお受験ものは結構ありますよね。
ちゅりぷ子も以前いくつか読みました。
角田光代先生の『森に眠る魚』

桐野夏生先生の『ハピネス』『ロンリネス』どれも作家が好きで読んだ、という感じです。
調べてみるとお受験小説はママ友小説ジャンルと重なるためか、たくさん出てますね。お受験ものはドラマにもよくなってますよね。
主役が母親になりやすいせいですかね~?

中学受験を題材にした小説はまだまだ少ないように感じます。
半分、いや半分以上は子供たちのドラマとなるせいかもしれません。
児童書の方が主題ではなくても多く取り扱われているかもしれませんね。
読みたいのは大人向けですが・・・。

何か見つけたらまた紹介したいと思います(*^^*)