貧乏だけど中学受験〜しました2023〜

共働き子沢山家庭。長女・桜子を中学受験させるか悩みつつ、奮闘したブログです。3年生9月から日能研通塾し見事合格しました!

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『中学受験基本のキ!』の感想

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今日はクリスマスイブですね!
朝からサンタ稼業が忙しいちゅりぷ子です。
学校や保育園から帰ってくる前に包装して隠さねば(;´Д`)
毎年ギリギリです。

さて、今日はクリスマスにふさわしい?赤い表紙が目を引く中学受験本の紹介です!

『中学受験基本のキ!』/西村則康・小川大介

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中学受験界でも著名なお二人の共著です。
2015年に第1版が出てから改訂を重ねてきたこちらの本、昨年出た第4版です!

目次&概要

【プロローグ】なぜ、中学受験をするのか?
■第1章   わが子に中学受験させるか否か?
■第2章   中学受験のパートナー   塾との付き合い方
■第3章   受験生   普段の勉強と、長期休みの戦略的な活用方法
■第4章   男女御三家と早慶付属校の最新問題傾向
■第5章   必見! プロがすすめる併願パターン88校が登場
【コラム】私立中学と公立中高一貫校は併願できるか?
【エピローグ】[その1]「スーパーママ・パパ」じゃなくても大丈夫ですよ
       [その2]2020年入試問題から見えてきたこと

Amazonの紹介文↓

「受かるために、親がやらなきゃいけないこと。子どもがやらなきゃいけないこと。」
プロ家庭教師&人気個別指導講師の2人が受験の基本から最新情報までを分かりやすく説明します。
小3の2月から小6の本番直前まで、注力すべきポイントを紹介。
平日&週末、長期休み中に差を付ける勉強の仕方が分かる。
大好評につき待望の第4版! !
併願パターンさらに大幅増強!

中学受験参入前に読む本かと期待せずに読み始めたのですが、ぜんぜん5年生の冬時点でも読む価値アリでした(*^^*)
理想は3年生の新4年生スタート手前に一度読み(特に1章・2章)、その後、都度都度参照するのが最適だと思います。
新6年生目前の5年生としては特に4章と5章が役に立つと感じました。
こまめに改訂されていて割と最近の情報が載っているので、昔同著を読んだ方でも改訂箇所は読む価値ありですよ!
※改訂前のものはオレンジだったり青い表紙みたいです。

章ごとの内容紹介&印象に残った点の感想です。

第1章 わが子に中学受験させるか否か?

【小見出し】
・第一志望校選びの3つのポイント
・[新小4]うちの子は中学受験向き? 5つの判断基準


第一章は、中学受験を検討する段階の保護者に向けたお話です。
本のタイトルが「基本のキ」だけあって、手取り足取りノー知識の親を導いてくれます。
どんな学校があるか調べよう、我が家のゴールを決めよう、などそれはそれは丁寧に解説してくれます。
しかし序盤で「第一志望校選びのポイント」なんて話が出るのは正直意外でしたね。
志望校なんて最近ぼんやり決めてまだふわふわしている我が家はどうしたらいいのでしょうか・・・。
まあ、そのぐらい覚悟決めてやろうぜ!ということなんですかね。

3年生の段階で、中学受験の勉強についていけるか否かは次の5つの基準で判断すればよいそうです。

・小学校のテストで、安定して90点以上取れる子
・宿題をきちんとやれる子
・長時間椅子に座って、先生の話を聞ける子
・毎日、家庭で学習する習慣がついている子
・親子関係が良好な家庭の子

この5つは確かにそうかも。
塾通い始める前の大前提だとちゅりぷ子も思います。
何かが欠けると中学受験の勉強はつらいものになってしまう気がしますね。

他にも入塾時に上位クラスを狙う方法や、低学年の過ごし方についてもアドバイスが書かれていました。
予定はないですが、下の子の参考にしたいと思います。

第2章 中学受験のパートナー 塾との付き合い方

【小見出し】
・中学受験に塾は不可欠
・四大受験塾「SAPIX」「日能研」「四谷大塚」「早稲田アカデミー」徹底比較
・塾による違いを知り、子どもの特性に合った塾を選ぶ
・[新小4]入塾時から上位クラスを狙う理由と対策
・四大受験塾の時間割・カリキュラム・受講料の完全分析
・大手塾に行かなくても中学受験はできるか?
・個別指導や家庭教師は、目的に合わせた塾選びを


この章も、基本的には入塾前の3年生以下に向けて書かれている内容です。
子供や家庭に合わせた塾の選び方など、現3年生でしたらもう少し早く読んでいたかった!という感じかも(;^ω^)
4大塾が比較されていますが、いかに日能研がゆるくて間口が広い塾かということがよくわかりますw
個別塾や家庭教師の上手な利用方法についての解説もありますが、この点は先日紹介したきょうこ先生の本の方がはるかに詳しく参考になります。
binbojuken2023.hatenablog.jp

第3章 受験生 普段の勉強と、長期休みの戦略的な活用方法

【小見出し】
・[小4~6]平日&週末の家庭学習 理想のフォロー法
・[新小6]塾のクラスを上げるなら、新小6の春までに
・[新小4・5]新小4・5年の春休みには、4月に好発進するための準備を
・[小6]"受験の天王山"6年・夏休みの「四大受験塾別」過ごし方
・[小4・5]5年生の夏休みに基礎固め、4年生は塾との相性を確認
・[小1~3]低学年の夏休み 先取り学習より実体験を重視
・[小6]夏休み明けから秋にかけてやるべきこと
・[小6]秋以降は「過去問」対策を優先する
・[小6]秋の状態を見て、冬休みの過ごし方を決める
・[小4・5]4・5年生の冬休みには、次の学年を意識した対策を
・[小6]受験直前にやっておきたい4つの"整え"


こちらの章はさらに詳しく4~6年生をどう過ごすべきかについてが書かれています。
よくある本だと、4年生⇒5年生⇒6年生と内容が時系列になっていると思いますが、この本は違います。
「平日&週末の対策」「春休み対策」「夏休み対策」「夏休み明け~秋の対策」「夏休み明け~直前期までの対策」「秋~冬休みの対策」「受験直前の対策」と別れており、それぞれの項目に[小4][小5][小6]の内容が書かれています。
もちろん[小6]しかないところも多数あります。
一部[小1~3]という低学年向けの箇所も。

頭から順番に読むというよりは、悩んだとき、躓いたとき、自分の子の該当箇所を開いて読む感じですね。
例えば桜子なら、[小5]で冬休みの箇所を読むと一番参考になる形です。
本当に細部まで解説してくれるこの本。
なんと大手塾別の冬期講習の内容とそれに応じた「冬の学習のポイント」まで載っています。
すごい情報量です(;・∀・)
日能研5年生の皆さんは

地理の復習を別途行えば1月以降の公開対策になる

って書かれてますよ!!
桜子と考えた冬休みの学習も、あながちずれてないかもです!
binbojuken2023.hatenablog.jp
もちろんアドバイスはこれだけではないです。
さらに各塾別のアドバイスが書かれています。
夏期講習の対策も、また4年生向けの対策も同様にとっても細かいです!

4年生向けといえば

4年生の冬休みは転塾を検討するターニングポイント

なる話も。
「転塾のステップ」として、こと細やかに書かれています。
ほんと、1冊あるだけで中学受験を迷わず乗り切れるのでは?という気にさせてくれる丁寧さです、この本。

受験学年の時期別の対策も同様にとても丁寧なので、この先も我が家にとってまちがいなく役立つと思いました。
この先は[小6]の箇所を拾い読みしていくわけですね・・・。
他の本でもさんざん書かれていますが「ほめろ」「はげませ」「けなすな」が鉄則みたいですね(;・∀・)

第4章 男女御三家と早慶付属校の最新問題傾向

【小見出し】
・男子御三家「開成・麻布・武蔵」校風と入試傾向
・女子御三家「桜蔭・女子学院・雙葉」校風と入試傾向
・早稲田・慶應義塾大学に入るのに、中学受験は得か?


第4章では、御三家と早慶を第一志望とする人に絞った細やかなアドバイスが載っております。
おこがましくも該当する我が家はとても参考になりました。
先日の早稲アカの学校別ジュニアOPの時の説明会に聞いた話とやや齟齬がありました。
binbojuken2023.hatenablog.jp
どちらが正しいのか、分かりませんが、かぶっているところはその通りなんだろうと思います。
校風と問題傾向がコンパクトにまとまっているので、第一志望を決めかねている家には参考になると思います!

早慶の付属校系列校の解説も面白かったです。
我が家は検討もしていないのですが、それぞれ校風が異なり問題傾向もさまざまなのですね~。
早慶で違うのは当たり前ですが、早稲田同士、慶應同士で違うのは興味深かったです。

第5章 必見! プロがすすめる併願パターン88校が登場

【小見出し】
・変化する中学受験。近年の入試スタイルは?
・失敗しない併願校の選び方
【コラム】私立中学と公立中高一貫校は併願できるか?


実は一番参考になった章がこちら!
第一志望校から考える併願パターンをこれでもかと見せてくれます!!
第一子の中学受験では非常にありがたいですね。
御三家から早慶附属、あとは偏差値順などに、第一志望校からどの学校をどの日に受けていくといいかが88パターンも!
御三家に至っては「合格可能圏80%以上」「合格可能圏80%未満」の2つの場合に分けて併願校パターンを見せてくれます。
すごーく参考になりました!
上述の学校別ジュニアOPの時の説明会で聞いた併願校とこれまた齟齬が!
また、日能研の先生との面談でアドバイスされた併願校ともこれまた齟齬がありました。
binbojuken2023.hatenablog.jp
色々な意見があるんだなあ。
とりあえず併願校は第一志望校との相性で決めていく!という方針はどこも一緒ですね。
もちろん問題の相性だけで決めるのはダメと書かれていました。
まず学校へ行ってみて雰囲気や校風を知り、候補に入った上で、問題傾向を検討するのが正しい順番だそうです。

また、我が家は大変参考になったのが「【コラム】私立中学と公立中高一貫校は併願できるか?」です。
公立中高一貫校を併願校にしていい学校・ダメな学校について書かれていました。
公立中高一貫校も併願したい我が家。
とりあえず第一志望校が併願可能な学校に挙がっていて一安心です(;´Д`)
「難関校を第一志望でやっていくなら10月からの対策で間に合う」とも書かれていたので、それを信じてやっていきたいと思っています。

5年生が読んでも損はナシ!最適なのは3~4年生かな?

入塾前、塾選びの段階で購入するのがベストだと思います。
3年生の秋ごろがいいんでしょうかね?
ただ、それ以降の学年でも読む価値のある個所がたくさんあります。
現5年生なら4章と5章はお役立ちすること間違いなし。
5章の併願校のパターンだけでも参考になります!
改訂を重ねている本なので、常に新しいものを読むのが特に5章においては大事かもと感じました!
5章は第一志望が全然決まっていない3・4年生が読んでも「ふーん」としかならないと思うので5年生向けですね。
ただ、見学する学校選びの参考にはなるかな?

この併願パターン、『二月の勝者』の高瀬先生も参考にしているのでは?と感じました。
この本もたしか参考文献に挙がっていた気がします(*^^*)

年末年始のお休みで読んでみるのも一考な1冊です!