寒暖の差が激しくて体調崩しそうですね。
今日は暑くなりそうです。
さて、桜子の志望校選び、依然として解決しておりません。
できれば第一志望をこの秋に決めたい!と思っていましたが、文化祭なども軒並み中止でなかなか難しい状況が続いています。
以前、日能研との面談で先生の口から「雙葉」と出たことで、桜子でも御三家レベルを一応目指してみてもいいんだなと感じました。
binbojuken2023.hatenablog.jp
目標は高い方がいいと思っているので、実際に受けるかどうかは置いておいて、第一志望(チャレンジ校)にはちょっと無理めな学校を設定したいとは以前から思っていました。
どちらかといえば女子校志望だったし、じゃあ女子御三家をとりあえず目指すでいいのかな、と最近思うようになったのですが、その先の「じゃあ3校のうちのどれなのか?」ということになると皆目見当がつきません。
御三家なら桜子はどこを目指すべきなのか?
女子御三家と一口に言っても、所在地こそ近いですが、校風は本当にバラバラ。
もちろん偏差値的にも細かく見ればバラつきがあります(大枠ではどれも高め)。
試験の問題傾向もどうやら全然違うようです(大枠ではどれも難関)。
そして校風や実際の生徒さんの様子なんかは、コロナのせいでほとんど謎のベールに包まれています。
そんな中、どうやって桜子が目指すにふさわしい一校を選べばいいのでしょうか。
女子御三家・適性診断テスト
しかたないのでネットで検索していると、こんなサイトにたどり着きました↓
www.tokyo-gosanke.net
いくつかの質問に答えて、自分が御三家のどの学校に向いているか適性検査するというものです。
何とありがたいサイトでしょう。
さっそく桜子にやってみてもらいました。
現時点での桜子にやらせてみた結果↓
一番向いているのはJGみたいですね。
日能研の先生におすすめされた雙葉は最下位でした。
しかし、どれか一つに突出していない感がありますね。
一番のJGだって所詮45%。
これだ!って決められない我が家の現状を表しているような・・・。
ちなみに、ちゅりぷ子もやってみましたw
結果はこちら↓
JG向きみたいw
雙葉には向いてないっぽいですね(そうだろうと思った)。
ちゅりぷ子の結果と比べても、桜子ははっきりとせず悩ましい女ですわ。
カラーを知るためにとりあえず本を読んでみた
この適性検査ページの結果には上記の本が紹介してあります。
どうやらこの本を読めば3校のカラーが分かるのだとか。
というかこの本をもとにこの診断は作られたっぽいですね。
さっそく読んでみました。
↑この帯イラストかわいいw
『女子御三家~桜蔭・女子学院・雙葉の秘密~』/矢野耕平
先日も紹介した『令和の中学受験』の著者、矢野耕平さんの本でした。矢野さんの本には自塾の卒業生たちのエピソードや後日談が多数掲載されるので、読んでいて非常に参考になります。
この本は2015年に出されているので、6年も前ですが、非常に参考になりました。
最新情報は自分で収集する必要はありますね。
女子校本は今まで何冊か読み、その中に必ずと言っていいほど御三家は取り上げられていましたが、やはりこの3校に集中して書かれているのが、この本の最大の特徴だと思います。
ちなみにおすすめの女子校本は↓
有名女子校全般が網羅されています。目次&概要
序章 女子御三家とはなにか
第1章 桜蔭 圧倒的な東大合格率の理由
第2章 女子学院(JG) 日本一自由な女子校
第3章 雙葉 お嬢様のリアル
終章 女子御三家は変わらない
Amazonの紹介文↓
学力の桜蔭、自由の女子学院、お嬢様の雙葉……その秘密に迫る!
女子御三家に数百人の合格者を送り込んできた中学受験塾講師による各校の徹底分析。
桜蔭、女子学院(JG)、雙葉の三校は、女子中・高の最高峰としてあまりにも有名だが、メディアに内情が公開されたことはほとんどない。
今回、著者はOGなど数十人に聞き取り取材を重ねたほか、三校の校長にもインタビュー。女子御三家の校長が全員インタビューに応じたのは初めてのことだ。
特色ある教育内容や各校の強さの秘密、歴史と伝統、学校行事やクラブ活動、そして生徒たちの日常生活から、彼女たちが体験したいじめや逆境まで、生の声も赤裸々に明かされる。
難関大学に合格者を多数輩出しながらも受験勉強に特化した教育とは対極の個性豊かな六年間を謳歌する彼女たち。その強さの秘密はどこにあるのか?最高峰の女子校の真実に迫る!
章ごとに感想を書いてみたいと思います。
序章 女子御三家とはなにか
まずは、女子御三家の概要について述べられています。
中学受験偏差値での立ち位置、所在地、女子校の中でのぶっちぎりの進学実績など、ちゅりぷ子的には「存じ上げてます」的なことから、それぞれの生徒さんの人柄をざっくり表したところまで。
なんといっても、簡単に3校の生徒についてまとめたところが秀逸でした。
女子御三家の特徴については、こんな喩え話が昔からある。
道に空き缶が落ちている時、桜蔭生は本や参考書を読むのに夢中で気付かない、JG生は友達みなで缶蹴りを始める、雙葉生はきちんと拾ってゴミ箱に捨てる……。だが著者は、新たに以下のような喩え話を提唱する。
・桜蔭……すぐさま缶を拾って捨てに行く(捨てに行く途中で原材料や成分をチェック)。
・JG……考えごとにふけっていて、缶に気づかない。
・雙葉……誰が捨てに行くのかを決めるジャンケン大会を始める(ただし他人が見ていたら、その人に見せつけるようにそそくさと捨てに行く)。
空き缶の例えはしっていましたが、著者の例えとはちょっとずれるんですね。
他にも3校の卒業生に、各学校について一言で言ってもらう箇所もとても参考になりました。
・学校の特徴を比喩表現で表すなら?
・それぞれの学校の長所と短所は?
各校一人ずつではなく数人ずつに答えてもらったようですが、その回答の足並みがそろっているのがすごいです。
やはり、校風、学校文化って6年間で染まるものなんですねえ。
第1章 桜蔭 圧倒的な東大合格率の理由
第1章は、3校の中でもトップに君臨する桜蔭についてでした。
この章を読んだ感想を一言で言うならば
うん、(桜子とは)レベチ(;^ω^)
でした。
素晴らしいお嬢さんがたくさん通っているというのはビシバシ伝わってきました。
みんな意識が高い!
親としては理想の娘たちですよほんと。
毎日の坂登りと週1のプール授業で、ただのがり勉集団ではないんですよ、体力も間違いなく身につく学校だと思いました。
心身ともに鍛える、素晴らしい学校です。
そこに身を置いてやっていけるレベルなら、あの難関な入試を突破できるレベルなら、ぜひ通わせたい、通ってほしいと感じました。
うん、でも5年生後期という山場前で感じちゃうんですが、そこに身を置く桜子がまったく想像できません。
もう御三家を検討する時点で身の程知らずなんですけども。
トップレベル女子が集まるといい意味で他人を気にしない、というのもいいですね。
女子御三家に共通して挙げられていましたが、桜蔭では特にそんな傾向にあるようです。
第2章 女子学院(JG) 日本一自由な女子校
続いては女子学院です。
中受界隈では超超有名な学校の一つだというのに、本書によれば「JGって呼び名は世間的には知られていない」、御三家で一番知名度が低い、そうな。
「日本一の女子進学校」の桜蔭、「日本屈指のお嬢様学校」の雙葉。
そこに並ぶと、JGにはこれぞ!というイメージが(世間的には)ないようです。
中受沼に足を突っ込んでいるとそんなことには気づきませんが、そうなのかもしれません。
この章を読んで感じたのは、
自由を愛し、要領がいい子はとってもJG向き!
ということ。
読んでいる間中、ちゅりぷ子はJGに惹かれました。
(自分が)通いたい~!と思いましたね。
とっても素敵な学校です(語彙力)。
でも同時に、合わない子にはとっても合わないだろうなとも感じました。
桜蔭に感じたのとはまた違う感じ。
桜蔭はおそらく入試で合わない子はふるい落とされるんだろうなと思いましたが、JGには「うっかり合格して入学してしまう」という危険性がはらんでいると感じました。
学力的には及んでいても、この校風は人を選ぶと思います。
それにしても、意外に部活が体育会系でびっくり。
全部自由なのかと思いきやです。
桜子に合うかどうかの目線で読むと正直分からないです。
ほんと上述の適性検査の結果の「45%」といった感じでしょうか(;^ω^)
要領がいいことは大好きな桜子さんですが(めんどくさいことがとにかく嫌いともいう)、ちょっと自由すぎるきらいもあるかも。
自由すぎるのもそこまであっていないというか、外向けイメージが「まじめでいい子」なもんで。
うーん、悩ましいですね(その前に偏差値が全然届いてませんけどね)。
第3章 雙葉 お嬢様のリアル
さあ最後は雙葉です。
雙葉の説明会で校長先生が「(世間がイメージするような)お嬢様学校ではない」とおっしゃっていました。
日能研の先生も「お嬢様学校ではない」的なこと言ってました。
でもこの本を読むと、
やっぱりお嬢様学校じゃん!
というのが感想です(;^ω^)
作者の偏見も入っているかもしれません。
付属小学校(幼稚園も)もあり、人間関係は複雑なようです。
3校の中で唯一、内部生による外部生へのいじめの話や先生をいじめて辞めさせた話など、ドロドロした話が出てきました。
でもだからこそちゅりぷ子は、「一番凡人が多そう」と感じました(;^ω^)
思春期の女子がたくさん集まれば軋轢が生まれるのは当然です。
他人がまったく気にならない桜蔭生たちがどちらかというと異常なのです。
なので、ちょっとドロドロした話やめんどくさそうな人間関係の話が出てきたことはポジティブにとらえられました。
桜子は凡人なので、そういう意味では居心地がいいかもです。
でもやっぱり「お嬢様学校」であることがうかがえ、悩ましいです。
特に裕福な子ばかりで形成される小学部はとても厳しくしつけがされるようですね。
中学部に上がってびっくりするほど自由になるのだとか。
そんな子達と混ざる桜子……、想像できない(;´Д`)
この学校は経済力の壁がほかの2校以上に高い気がしてなりません(JGも桜蔭も裕福な家庭の子ばかりでしょうけども)。
終章 女子御三家は変わらない
3校には3校ともほかの2校を凌駕する魅力ポイントがあり、またカラーがくっきりと三者三様であると感じさせられました。
それは何より、3校の変わらない伝統、ぶれない軸によって培われてきたものであると、著者は言います。
御三家に多くの人が惹かれ、挑戦するのってそういうことなんだろうな~
とこの本を読んで感じました。
学校選びって、「染まりたい文化選び」なんだろうな、とここへきて思うようになりました。
ほんとうにそれぐらい、本書に出てきた卒業生たちが、その学校カラーへ染まっているんですもん(それを原動力にして活躍してる)。
もともとの適正も多少はあったでしょうが、やっぱりその学校へ入学しそこの文化に染まった結果なんだと思います。
中高の6年間、人生で見ても貴重な時間です。
人格が大きく形成される時期に、どんな人になってほしいかというのは、学校の文化は大きく影響するはずです。
そのうえで、伝統も実績もあるこの3校は多くの女子にとって目標にするに値する学校なんだなと感じました。
文化祭にも学校見学にも行きにくい今だからこそ必読!
結論として桜子にはどこの学校が合っていそうだ、ここを第一目標にしよう!とはなりませんでした。
まあ、本を一冊読んだだけではね・・・。
とはいえ、このコロナ禍ではとっても貴重な情報が満載でした。
少なくとも説明会だけでは感じられないような情報です(ちょっと古いですけどね)。
女子御三家を目指している、目指そうかな~、という人は必読ではないでしょうか。
それは御三家だけではないのかもしれませんね。
もう少し、幅広く志望校を探していきたいと思います。
偏差値も、この先どうなるかわかんないし・・・。
御三家もいいかもとか夢見てたときあったよね・・・と遠い目になる未来も容易に想像できます(;´Д`)
『男子御三家~麻布・開成・武蔵の真実~』も出ているようですね。
男子のお家はこれですかね。