貧乏だけど中学受験〜するのか2023〜

共働き中流家庭、子沢山。長女・桜子を中学受験させるか悩みつつ、奮闘する(予定)ブログです。3年生9月から日能研通塾中!

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『令和の中学受験~保護者のための参考書~』の感想

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コロナの感染が心配ですが、桜子は新学期から毎日登校しています。
給食もありです・・・。
クラスには10人ぐらい?休校にしている子もいるとか。
我が家は下に1年生、年少さんがいるので、全員で家に引きこもるのは現実的ではなく(在宅勤務とはいえそれじゃ仕事になりません)、全員登校&登園中です。
塾も一応対面で受ける予定。
お弁当をどうするか現在思案中です(本人は食べたがっていますが)。
ほんとどうしよう…。

コロナで心配な毎日ですが、現実逃避的に最近また中学受験本を読み漁っています。
オススメのものを紹介します。

『令和の中学受験~保護者のための参考書~』/矢野耕平

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中学受験界では有名な矢野耕平さんの本です。
今年の2月発行ですが、今頃読みましたw
なかなか良かったです。

目次&概要

序章 中学受験ブームがやってきた
第一章 中学受験向きの子、不向きな子
第二章 志望校の選び方
第三章 中学受験塾という世界
第四章 中学受験期の親子関係
終章 令和の中学受験

Amazonの紹介文↓

少子化、一流大学の合格者削減、そしてコロナ。令和に入って第3次ブームといわれる中学受験のルールが激変。親世代の「中学受験の常識」で臨めば、親子ともども不幸な結果に。中学受験専門塾で27年にわたって教鞭を執る著者が、令和版・中学受験「合格の法則」を披露する。わが子を苦しめないため、中学受験生の保護者に送る最新マニュアル。

似たような中学受験本は数多くあり、またちゅりぷ子も色々読んできました。
まだ中受本を一冊も読んでいない、これから塾選びの低学年家庭、などにはズバリおすすめです!
網羅性が高く、割と最新の情報が載っています。

今までいろいろ読んできたような家や高学年家庭には新しい情報は少な目かもしれませんが、まったくなかったというわけでもありませんでした。
「令和の」と入っているので、近年の情報を知るにはうってつけです。
各章ごとの感想を書いてみます。

序章 中学受験ブームがやってきた

【小見出し】
・卒業間際に「消えた」中学受験生
・よその子と比べたがる母親
・第一志望合格は三人に一人もいない
・中学受験ブームを経験した保護者世代
・昭和と令和で序列が激変
・わが子には「限界」がある
・結果責任の一端は「親」が負う
・令和の中学受験の「新常識」

中学受験にまだ足を突っ込んでいない家庭であれば(3年生までの親御さんとか)、驚くべき内容がたくさん書かれています。
「第一志望には3人に1人も受からない」とか「自分の中学受験時代とは学校の序列が全然違う」とか、「『中学受験は親の受験』は半分正解で、半分間違い」とか。
もう沼につかっているちゅりぷ子には目新しい話は特になく。
驚きもせず淡々と読み進めるだけの章になってしまいました。
本当は、ここで「え、うそ!」「なになにどういうこと!?」的な感じで読者(保護者)を惹きつける章なんだと思います(;^ω^)

第一章 中学受験向きの子、不向きな子

【小見出し】
・入学後に伸びる子、転落する子
・志望校合格はゴールではない
・「自立」した子は中学以降も伸びる
・学力差はいつから生まれるか
・語彙の増やし方
・国語が得意な子の「家庭環境」
・科目別・塾通いの前にやっておくべきこと
・準備に出遅れたらどうするか
・「受験して良かった」と言えるために
・親はどこまで関与すべきか
・親には三つの「覚悟」が求められる
・わが子の積極性を引き出すには


ここでは著者の持論が展開されます。
親が子にべったりの中学受験は否定されています。
印象的だったのは、某男子進学校の先生が保護者に対し言ったという言葉。

「我が子の受験勉強にぴったり寄り添っているのなら、できれば入試までにそのスタンスを変えてほしい。もしそれを変えられないというのなら、大学受験まで同様のスタンスを貫いてほしいのです」

子どもの中学受験勉強は「自走」推奨なのが作者の意見。
親がかりで入って、進学先で低迷する子が毎年多くいるそうです。

この章は主に入塾前の家庭に向けて書かれています。
入塾前までに何をやっていたらいいのか(教科別にやると良いことが書かれています)。
また、上記入塾前対策をしてこなかった場合、入塾後何をプラスアルファで取り組むべきかなど。
具体的な話は、入塾済みの身としてはそこまで役に立ちませんが、入塾前なら一読の価値ありです。

ただ、入塾済みでも最後の方の「親には三つの「覚悟」が求められる」に書かれた「覚悟」は参考になります。

1.我が子の成績にその都度一喜一憂しないこと
2.中学受験をすると一度決めたら、よほどのことがない限り意思を貫徹する
3.中学受験勉強で四苦八苦するわが子を「かわいそう」だと思わない

この3つが矢野さんが考える親の「覚悟」とのこと。
ちゅりぷ子、割と全部自信ないです(;^ω^)
1の覚悟が決まってる親は、本当にできた親だと思います。
2に関しては、高濱正伸さんの「中学受験はいつでも降りられるレール。最終判断は6年生の夏でOK!(意訳です)」と相反しますね。
binbojuken2023.hatenablog.jp
3の覚悟は特に心掛けたいなと思います。

第二章 志望校の選び方

【小見出し】
・中学入試は「限りなくフェア」
・偏差値が意味するもの
・共学か、男女別学か
・男女別学の「長所」と「短所」
・女子校に理系女子が多い理由
・共学入試でおこなわれる「女子差別」
・大学受験をするか、しないか
・大学付属校は過剰人気
・地方校・寮生活という選択肢
・共学化した元女子校の実力
・危ない学校の見分け方
・大学合格実績のマジック
・吉祥女子と頌栄女子を比較する
・学校説明会ではここをチェック

現在、志望校選びが暗礁に乗り上げている我が家。
この章を読みたくて読んだと言っても過言ではありません。
おおたとしまささんの本もそうですが、中学受験本を読めば読むほど「男女別学の伝統校」「付属校ではなく進学校」に魅力を感じますが、何か裏取引でもあるのでしょうか?w
日能研の先生も含め、みなさん「伝統のある私立学校が大好き!」というのが根底にある気がします。
そんなやや「贔屓」は感じつつも、設備や進学実績だけでなく「伝統」「校風」って子供にとって大事なんだな~、と思わせられます。
「危ない学校の見分け方」「学校説明会ではここをチェック」は中でも参考になりました。

教育現場で「改革」「変革」を謳うのは軽佻浮薄だと思うのです。

というのが作者の意見で、ちゅりぷ子も同意です。

第三章 中学受験塾という世界

【小見出し】
・塾に通い始めるタイミング
・大手塾か、小規模塾か
・塾通いの決断は親の意思で
・塾のブランドに意味はない
・中学受験は課金ゲームではない
・首都圏「四大塾」それぞれの特徴
・良い塾・ダメな塾の見分け方
・塾の合格実績のカラクリ
・カリスマ講師は要注意
・志望校別コースを受講すべきか
・子どもが塾を辞めたいと言い出したら
・転塾するかどうか悩んだときは?
・小六の春から塾に通うなら
・塾は子どもを合格させられない

中学受験塾とはどういうものか、通う塾の選び方、塾に期待していいことと期待してはダメなことについて書かれています。
入塾前の方の参考になるのはもちろん、入塾済みの我が家のような家庭にも参考になる話が結構書かれていました。
「志望校別コースを受講すべきか」「子どもが塾を辞めたいと言い出したら」このあたりですね。
志望校の決まっていない我が家は、コース受ける受けない以前の段階ですけど(;´Д`)

タイトルでわかるように「中学受験は課金ゲームではない」では『二月の勝者』に触れています。

中学受験は「ゲーム」、すなわち「勝負事」ではないと強く感じます。中学入試は子の人生の岐路の一つであり、合格したから「勝ち」、不合格だから「負け」と単純に断言できない世界です。中学入学以降も子の学びはずっと続いていくのですから。

ほんとおっしゃる通りです。
『二月の勝者』の高瀬先生もおそらく同じ意見だと思いますが、「入学はゴールではない」ということを保護者は肝に銘じないといけませんね。

第四章 中学受験期の親子関係

【小見出し】
・負けに不思議の負けなし
・わが子が自信喪失したとき
・受験直前、生活リズムの作り方
・親子が守るべき「三つの『ない』」
・「四大模試」で偏差値はこんなに変わる
・「安全校」は必ず受験する
・「一月入試」の活用法
・勝ちを掴む受験パターン実践例
・中学受験を「終わらせる」のも親の務め
・「全敗」は親のせい
・それでも中学受験は良いものだ

この章も参考になりました。
まだまだ我が家は未知の「受験期」の話がメインです。
印象に残ったのは「親子が守るべき「三つの『ない』」」です。
矢野さんによる中学入試直前にやってはいけない3つの「ない」とは

1.自分の受験校・成績を絶対に「言わない」
2.他人の受験校・成績を絶対に「たずねない」
3.どんなに仲良しでも絶対に「群れない」

だそうです。
これは子供だけでなく保護者も同様だそうです。
入試直前期だけでなく今から心がけてもよさそうです。
それぞれの詳しい話が本に載っています。

あと印象に残ったのが、矢野さんが自塾の保護者に伝えている志望校の選定基準(最終的な)。

挑戦校・・・平均偏差値プラス4以上
実力相応校・・・平均偏差値プラス・マイナス3
安全校・・・平均偏差値マイナス4以下

この平均偏差値は4科のもので、同じ種類の模試を小6の夏以降に3~5回程度受験した平均値から割り出すと良いそうです。
現時点ではまだ使えませんが、参考になりますね。
この挑戦校、実力相応校、安全校をバランスよく組み込むのが大事みたいです。

他にももっと具体的な併願の組み方や、1月入試の活用方法なども掲載されています。
そして最後の方の「中学受験を「終わらせる」のも親の務め」の話はなかなか重く、一読の価値ありです。
子どもってけなげですね。

終章 令和の中学受験

【小見出し】
・親に求められる「勇気」
・コロナ禍と中学受験
・中学受験は子どもを成長させる


中学受験をする子供が「多段型ロケット」にたとえられています。
親は段階段階で切り離されていく「燃料」です。
最初から手を放し子供を自分で飛び立たせるのが良いわけではなく、ある程度推進力をつけてやった後は、徐々に離れ静かに見守る。
それが大事だというのです。
そしてこれは中学受験に限ったことではないと。
まったくその通りだと感じます。
親に必要なのはその「離れる」勇気なんだそうです。
たしかにいつまでも子供にくっついていては一人で飛べません。
秀逸な例えだなあと感じました。

最後の「中学受験は子どもを成長させる」では、中学受験が子供をいかに成長させるかについて書かれていて、まだまだ山場もこれからだというのに少し目頭が熱くなりました。

『おしりたんてい』を読んでゲラゲラと笑い転げている小学三年生が、そのわずか三年後の小学校六年生では、大学受験でも頻出するような難解な表論文を読み解くようになっているのです。
中学受験勉強に取り組んでいる子どもたちの成長の凄まじさが分かりませんか。

本当にすごいと思います。
ちょうどゴールデンエイジなんて呼ばれる年代のすごさを感じますね。
目の前だけを見ていると「なんでもっとできないの」とか「ちゃんとやってよ~」なんて感想しか出てこないですが、そんな時はこんな風に一歩引いて見るのが大事ですね。
ちゅりぷ子はブログの初期でも読み返そうかしら(;^ω^)

網羅性も高くまとまっているので買って損なし

つらつらと章ごとに感想を書いてきましたが、他にもまだ役立つ情報がたくさんありました。
5年生の桜子がいるちゅりぷ子でもそう感じたので、入塾前なら間違いなく買って損なしな一冊かと。
5年生で入塾済みでも志望校選びの2章や、受験期の4章はとても参考になります。

とにかく終始矢野さんが言い続けていたのは「べったりはそろそろおしまい、子離れしてね」というメッセージでした(;´Д`)
子離れ親離れできずに入学した子の末路の話も心底恐ろしいです。
桜子も後期は自走率をアップしないとダメかなあ(山場だから不安しかない)。