特別講座の全4日間が終了し、またいつもの桜子に戻りました。
夕方まで自習室で復習してから帰ってきています。
計算、一行題、特別問題も2周目が終了した模様(1周目で間違えたところだけです)。
はたして特別講座は役に立ったのでしょうか?
来年以降の後輩のためにも近いうちにまとめてみようかな。
さて、今日は久しぶりに読んだ受験本の感想です。
『21世紀の『女の子』の親たちへ~女子校の先生たちからのアドバイス~』/おおたとしまさ
図書館で借りました。
今までもいろいろと読んできた、教育ジャーナリスト・おおたとしまささんの本です。
「女子校の先生たちからのアドバイス」という副題につられて手を取りました。
本の概要
Amazonの紹介文↓女子がありのままでいられれば、社会は変わる!
非認知能力、人権問題、東大女子、ガラスの天井……
混迷する時代に、「ひととは違ったモノサシ」をもち、「競争より共栄」ができるひとに育てるには?
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女子校(桜蔭、鷗友、吉祥女子、神戸女学院、四天王寺、品川女子、女子学院、洗足学園、豊島岡、ノートルダム清心、雙葉)のベテラン先生たちが「これだけは間違いない」ということを根拠に
21世紀のど真ん中を生きる「女の子」の親として
心得ておくべきポイントをまとめました。
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第1章 21世紀の女性の「成功モデル」とは?
第2章 自分を守るための性教育と平和教育
第3章 大学受験や就職よりも大事なこと
第4章 目指すのは「すごい親」より「いい親」
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・女子と男子では出世の法則が違う!?
・イスラム圏で女子の理数力が高いわけ
・新しい性教育を通じて縛りから解放される
・偏差値最強カップルが陥るジレンマ
・母親の“わかったつもり"が危ない……etc.
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感想①一般論はイマイチ、女子教育の話が興味深い
日本のジェンダーギャップの話や今後の女性の活躍が~みたいな一般論のような部分はそこまで参考になりませんでした。
参考になったのは、やはり女子教育の部分。
桜蔭、鷗友、吉祥女子、神戸女学院、四天王寺、品川女子、女子学院、洗足学園、豊島岡、ノートルダム清心、雙葉といった名門校、伝統校と呼ばれる女子校の先生方が「女子ならではの教育」について語っている部分です。
吉祥女子の「性教育」、雙葉やJGの「平和教育」、そしてどちらも「命の教育」としてつながっている、という話は興味深かったです。
感想②女子校で学ばせたくなること必至
おおたさんの女子校モノではよく書かれていますが「日本の教育は男の子向きにつくられている」という話。
この手の話を読むと必ず「女子校で学ばせたい」と思っちゃいますw
感想③家庭教育での注意点も満載
あとは、「母親の“わかったつもり"が危ない」といった、女子を育てる上での注意点の数々は耳が痛かったですね。
母親の「わかったつもり」も危険ですが、父親の「問題解決モードになりがち」も問題のようですね。
女子は寄り添って共感してほしいだけなんですよね~。
でもそうやって「わかったつもり」になっちゃダメなのか・・・難しいわw
感想④一番ためになったのは「Q&A」
一番良かったのは巻末付近でちょこちょこ挟まれていた「Q&A」。
保護者のQに上述の名門校の先生方が答えてくれます。
「Q.手遅れにならないように小さいうちにやっておくべきことはなんですか。」という幼児向けの問いに、桜蔭、女子学院、神戸女学院の各先生が答えていますよ。
ほかにも中学受験生編、中学生・高校生編が収録されています。
女子名門校を受験予定or女子校に背中を押してほしいならオススメ!
おおたさんの本を読みまくっているなら、そこまで目新しい内容はなかったかな?
そんな中名門校の先生方の回答が見どころでしょうか。
登場する学校が志望校に入っているなら読んでみてもいいかな?と思います。
あとは、女子校でいいのか迷っている、背中を押してほしい、と思うなら読んでみても◎
『新・女子校という選択』でもいいと思います↓(内容が結構かぶっています)
『21世紀の『女の子』の親たちへ』は実は、『21世紀の『男の子』の親たちへ』↓の対になる本として発売されたようです。
併せて読むのが一番おすすめみたい。作中でもよく触れられています。
男の子は母親にとって宇宙人ですから、こっちの方が需要ありそうです(;^ω^)
中学受験とは全く関係ないですが、男の子がいるなら、こちらが本当にオススメです↓