土日もバレエ一色でした。
お勉強がちっとも進みません。
次回の育成テストに不安しかありませんが、もう知りません。
とにかく今日も明日もバレエな我が家。
ちゅりぷ子の頭の中もかなりバレエ一色になっております。
桜子が近い将来辞めるのが惜しくなる・・・
久しぶりに桜子が踊る姿を目の当たりにし(コロナで機会が奪われまくっておりました)、随分と上手に踊っていて感心しました。
遅くとも新6年生になる前に、バレエを辞めるつもりでいる桜子。
ちゅりぷ子も日々の回らなさ具合からそのつもり満々でしたが、やっぱり踊っている姿を見るともったいなく感じてしまいます。
まだジゼルもオーロラも踊っていないのに?辞めちゃっていいの??とお姉さんたちの踊りも見ていて感じます。
きらびやかな衣装を見ていても感じます。
ああ、桜子が衣装つけて踊るのって今回で見納めなんだろうか・・・?と。
思えば、まだ小さかった桜子と近所を散歩していて、公開レッスンを覗いていきませんか?と声をかけられたのがバレエとの出会いでした。
キラキラしたレオタードに心を奪われ、即入会したっけ。
あの頃を思うと別人のようになったなあ。
まあ、そもそもバレエにはちゅりぷ子が漫画で親しんでいたというのも大きかったです。
過酷な世界であることも漫画で学びましたw
(超個人的)バレエ漫画おすすめベスト7
そんなわけで、突然ですが、おすすめのバレエ漫画をまとめてみたいと思います。
バレエに興味がある方は絶対一読を!w
ない人も、ぜひどんな世界なのか覗いてみてください(*^^*)
第7位『フラワー・フェスティバル』/萩尾望都
ちゅりぷ子が大大大好きな漫画家の1人、萩尾大先生の作品です。萩尾先生の作品はSFが有名ですが、実はバレエ漫画も結構描かれています。
その一つ、『フラワー・フェスティバル』。
Amazonの紹介文↓
バレリーナ志望の高校生五島みどりは、ある日、友人のバレエ教師から英国へ誘われるが…!? 好評のバレエ長編ロマン。
舞台はロンドンのバレエ学校。
主人公がそこへ短期留学し、フラワーフェスティバルで踊る、というお話。
さすが萩尾先生で、ほんの短い夏の出来事を描いているだけなのに、ものすごく深くて面白い!
少し複雑な家族関係や愛憎関係も描きつつ、読後感はいたって爽やか!
バレエの予備知識がなくとも十分楽しめます。
ちゅりぷ子的な萩尾先生の傑作は下の2作品です↓
萩尾望都は天才だと思う!!バレエ漫画よりSFのほうが好きです。
今度記事で書きたいと思います(*^^*)
☆追記☆
書きました!↓
binbojuken2023.hatenablog.jp
第6位『絢爛たるグランドセーヌ』/Cuvie
Amazon紹介文↓優れた観察眼と実行力を備えた少女・奏。絢爛たるバレエの世界に魅了された少女は、踊ることの楽しさに目覚め、やがては世界のグランドセーヌ<大舞台>へと駆けあがっていく。 実力派の大人気作家が描く本格クラシックバレエロマン!!
現代日本のおけいこバレエ事情を知るなら、この作品が一番!
桜子も愛読中です。
現在17巻まで出ています。
この漫画のすごいところは、日本のバレエについてとってもリアルなこと、だけでなく、なんと色恋がほぼ描かれていないこと!!!
これって画期的な気がします。
少女が主人公なのに、色恋沙汰が現在までほぼ一切なし!
昔はバレエ漫画と言えば、師匠やらパートナーやらとの恋愛が描かれるものでした。
それがない!すっごく今っぽいです。
主人公の奏が、その友人たちが、もう本当にバレエ一筋であることが大きいのでしょうね。
バレエしか見えてない!
桜子に爪の垢をもらいたいぐらいですよ。
現在、ロイヤルバレエに留学中の奏(もちろんスカラシップ)。
この先の成長が我が子のように楽しみです。
第5位『黒鳥―ブラック・スワン 』/山岸凉子
第6位が爽やかさ100%だとしたら、こちらはドロドロ度100%!人間の業や醜さを描かせたら天下一品の山岸先生の作品です。
山岸先生はバレエ漫画作家の代表者。
そのうちの1作です(このランキングの約半数は山岸作品ですのであしからず)。
Wikiの紹介文↓
実在の天才振付家・ジョージ・バランシンは生涯に5人の妻を娶り、その皆が皆バレエ史に名を残すバレエダンサーにして彼の「ミューズ(芸術の女神)」であったが、その関係は誰とも長くは続かなかった。本作では彼の4人目の妻であり、ネイティブ・アメリカン系出身ということでも知られる実在のバレエダンサー、マリア・トールチーフの独白という形で彼女達の苦悩を描く。作品にはトールチーフの他に、3人目の妻ヴェラ・ゾリーナ、5人目にして最後の妻であるタナキル・ルクレアも登場している。
バレエ界を描いていますが、本当に描きたいのは「略奪婚したら同じように略奪される」なんでしょうか・・・。
大人のどろどろがバレエというエッセンスを加えられて描かれています。
山岸先生は、バレエの技術だけでなく、精神性、情緒性を描くのが取っても上手です。
白鳥が十八番だった主人公が、夫の不倫、離婚を経て、黒鳥を踊れるようになる・・・というようなお話。
桜子にはあと10年ぐらい早いかなw
山岸先生は実在のバレエダンサーをモチーフに描くことも多いです。
ニジンスキーを描いた『牧神の午後』もおすすめ。
第4位『舞姫 テレプシコーラ』/山岸凉子
続いての山岸作品。山岸先生のバレエ作品と言えばこれを思い浮かべる人も多いかも?
Amazonの紹介文↓
踊ることに魅せられた少女たちを、舞の女神はいったいどこへ導くのか!? テレプシコーラ、それは、太陽神アポローンが率いる9人のムーサイ(ミューズ)の1人、合唱詩と舞踊をつかさどる女神・・・。「生きることは、舞に似ている。」バレエに向き合う少女たちの、それぞれの境遇、それぞれの闘い。踊ることへの熱い情熱は、彼女たちを、どこへ導くのか!?山岸凉子が描く長編バレエ漫画。
篠原六花(ユキ)は小学5年生。バレエ教室を開く母のもと、姉の千花(チカ)とともにバレエを習ってきた。そんなある日、六花のクラスに不思議な転校生がやってきた。その転校生もバレエを習っている様だった…バレエに魅せられた者達の物語が始まる。バレエに向き合う少女たちの、それぞれの境遇、それぞれの闘いを描く!
『絢爛たる~』と同じく、日本のおけいこバレエ界が描かれます。
・・・が、そこは山岸先生、もうドロドロのドロドロですw
ひどい虐待を受けている少女が出てきたり、第一部の結末がえぐすぎたりと、なかなかセンセーショナルな作品です。
それでもぐいぐい引き込まれてしまう、そんなバレエ漫画。
すごくおすすめですが、桜子には読ませたくないという感じです。
第一部全10巻、第二部全5巻です。
第二部はローザンヌコンクールに挑戦する主人公が丁寧に描かれており、過激なことは一度も出てきません。
ラストが謎を呼ぶ感じで、長い間第3部があるのでは?と言われてきましたが、いまのところ新しい情報はありません(ぜひ描いてほしい)。
山岸先生のバレエ漫画は『ヴィリ』もおすすめです。
第3位『Do Da Dancin'! ドゥ ダ ダンシン』/槇村さとる
第3位はこちら。『Real Clothes』で有名な槇村さとる先生の作品。
Amazonの紹介文↓
お魚屋さんの1人娘・桜庭鯛子は25歳。幼い頃からバレエを始め、将来を嘱望されていたが、14歳の時に母に先立たれてバレエへの情熱を失う。情熱はないけど、踊ることが好きな鯛子は、父と兄と商店街の幼なじみ達に支えられて…。
ダンサーとして後がない彼女が成功するには、クラシックバレエの最高峰ヴェネチア国際コンクールで入賞すること!? 大好きなバレエを続けるために鯛子の挑戦が始まる。
槇村先生はダンスものをよく描いておられます(『NYバード』も『モーメント』も傑作です)。
このバレエ漫画のポイントは、主人公が少女じゃないこと!
なんと25歳の立派な大人の女性です。
他の漫画の主人公たちは、全員ティーンネイジャー。
コンクールだ、留学だ、夢に向かって全力!青春!って感じです。
一方この作品の主人公は、そんな時代を過ぎ、少しドロップアウト気味ながら地味にバレエを続けていて、情熱を再燃させる!というお話。
バレエで食べていくとはどういうことかがよくわかります。
でも最後はハッピーエンドなので、読後感は爽やかです。
全9巻+ヴェネチア国際編全13巻の合計22巻の大巨編です!
第2位『ダンス・ダンス・ダンスール』/ジョージ朝倉
今、最もちゅりぷ子の中で熱い作品がこちら。Amazonの紹介文↓
主人公・村尾潤平は中学二年生。幼い頃にバレエに魅了されるも、父の死をきっかけに「男らしくならねば」とその道を諦める。
バレエへの未練を隠しながら格闘技・ジークンドーを習い、クラスの人気者となった潤平だが、彼の前に、ある日転校生の美少女・五代都が現れる。母親がバレエスタジオを経営する都に、バレエへの興味を見抜かれ、一緒にやろうよと誘われるが――!?すべてを犠牲にしたものだけが、立つことを許される世界。
重力に逆らい、美しく高く跳ぶものたちよ、
抗いがたきその衝動に、身を捧げよ――女性誌界のトップランナー・ジョージ朝倉が描く、王道のドラマチック・バレエ・ロマン!!
バレエ漫画では珍しく、男の子が主人公です。
しかもバレエを始めるのが中学生という遅さ。
なのに、天性の才能でぐんぐん頭角を現していくサクセスストーリー。
とにかく、ジョージ朝倉先生の画力、表現力に脱帽です。
見事にバレエの美しさ、過酷さを描いております。
身体を描くのが本当に上手~。
画力もさることながら、ほんとうにストーリーが面白いです。
現在19巻まで出ていますが、勢いは止まりません!
毎回予約してゲットするほどはまっています。
バレエよくわからん勢にも読んでほしい珠玉の漫画だと思います。
第1位『アラベスク』/山岸凉子
この先どんなすばらしいバレエ漫画が現れようが、ちゅりぷ子的永遠のナンバーワンバレエ漫画はこれです!生まれて最初に読んだバレエ漫画。
『あさきゆめみし』⇒『ベルサイユのばら』⇒『アラベスク』の順で、人生で3番目に読んだ漫画でもあります(すべて母の漫画です)。
モノクロ絵もカラー絵もストーリーもめちゃくちゃいい!
これ以上は描きたくても描けないはず!w
舞台はソヴィエト連邦(書かれた当時まだソ連でした)。
主人公は背が高いことがコンプレックスのノンナ・ペトロワ。
素晴らしい師であるユーリ・ミロノフに才能を見いだされ、レニングラードのバレエ学校に転入する。
そこでどんどん頭角を現すノンナのサクセスストーリー。
見どころは、泣き虫ノンナの成長と、ミロノフ先生との恋です!
王道中の王道かもしれませんが、もう何十回と読んでいますが、毎回感動します(;^ω^)
山岸先生はご自身もガチでバレエをやられていたため、ポーズ、体を描くのが本当に上手です。
特に作中に明記されていなくても、何の作品を踊っているかが絵だけで伝わります(画力に脱帽)。
バレエ漫画としてナンバー1ですが、ちゅりぷ子の好きな漫画としてもベスト5に入りますね。
「バレエ漫画の金字塔」とか言われますが、本当にその通り。
それまでの少女っぽいコンテンツ(ひらひらチュチュに、お目目キラキラ。トゥシューズに画びょう!)としての位置づけから、本格的なバレエ界を描いた画期的な作品でもあります。
山岸先生の絵は『アラベスク』のころが一番好きです。
カラー作品も本当にどれも素晴らしいです。
カラー作品を堪能するなら、完全版がやっぱりおすすめ。
バレエを習わせて良かった!
桜子がバレエを習ってくれたおかげで、ちゅりぷ子の中でもバレエの世界が広がりました。
それまで、漫画内で完結していたのに、生の公演を見に行くようになったし、有名な作品、バリエーションへの理解が深まりました。
そのおかげで、漫画内のちょっとしたポージングで、いったい何の作品を踊ろうとしているのかが分かるようになり、キャラクターが踊っているシーンではきちんとその作品の音楽が頭の中で鳴るようになりましたw
桜子のおかげで、ちゅりぷ子のバレエ漫画の楽しみに奥行きが出た気がします。
もうすぐ辞めてしまう(かもしれない)バレエですが、可能なら中学生になって、あるいは大人になってでも再開してくれると嬉しいな、と思うちゅりぷ子です。
↑バレエ・マンガを描いた代表的な作家12名のインタビューが読め、おすすめです!