貧乏だけど中学受験〜しました2023〜

共働き子沢山家庭。長女・桜子を中学受験させるか悩みつつ、奮闘したブログです。3年生9月から日能研通塾し見事合格しました!

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工藤純子作品にはまる桜子

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昨夜二人で算数の育成テストへ向けての勉強をしました。
分数の理解があやし~い。
そして計算が鬼遅~い。
こりゃ、次回の算数は期待薄です。

さて、先日初めて工藤純子作品を読んだ桜子。
binbojuken2023.hatenablog.jp
おもしろい!と大ハマり。
読んだのは『となりの火星人』↓

さっそくほかの作品3冊も読んでしまいました。
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今日はその作品を紹介します!

『セカイの空がみえるまち』

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『バッテリー』のあさのあつこ氏推薦! 新大久保の駅で降りた中学二年生の空良が目にしたのは、大人が公然とむき出しにする他国の人への差別意識だった。その街の、さまざまな国籍の人たちが入り乱れるアパートで暮らすクラスメートの翔と距離が近づく。父親が理由を言わずに失踪した原因は自分にあると悩む少女と、母親がどこの国の人間なのか知らない少年は、コリアンタウンに身をゆだね、現実を直視する力を身につけていく。

主人公は中学生なので、となりの火星人よりはやや対象年齢は上かな?
しかし、ラノベくさい表紙に反して、中身がいい!
ぜひともティーンズに読んでほしいような内容です!(桜子はティーンズではないですが・・・)。
フリガナもあるので、4、5年生でも読めるとは思いますが、幼い感じの子だと厳しいかもしれません。
おませな桜子にはぴったりでした。
とにかく子供に知ってほしい、考えてほしいことが、たくさん作中で問題提起されています。
ヘイトスピーチ、外国人差別、ルッキズム、ブラック校則(ブラック部活)、言葉の暴力。
本当に世の中は差別や不条理なことにまみれています。
臭い物に蓋をするのではなく、こういった上質な児童文学(?)で子供に知ってもらいたいものですよね。
好きなセリフはこちら↓

「人が人を、言葉で攻撃する。追いつめていく。表現の自由? 笑わせんな」


「みんな、その国に生まれようと思って生まれてきたわけじゃない。それなのに差別されるなんて、おかしいよね」


「人って、人数が多くなればなるほど、自分たちのほうが正しいって思いこむんだよね」

差別大嫌いちゅりぷ子にはビシバシ刺さりました。
「差別は悪いことだからダメだよ~」と言っても、子供たちの胸には響かないことでしょう。
小説ってありがたいですよね。
差別があることすら知らない子供は多いものです。
でも目を背けてはだめ!

ダブル主人公ですが、どちらも複雑な親子関係という共通点が。
そういった心情も難しいですが、理解していってほしいところです。

とても良い本でした。おすすめです。

『あした、また学校で』

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月曜の朝、小六の一将(かずまさ)に声をかけたのは、幼なじみの咲良(さくら)でした。「一将の弟、荻野先生に怒られて泣いてたよ」。運動が苦手な弟の将人(まさと)は、「できない子は朝練に来て」と先生に言われたのに練習に行かず、しかられたのです。でも、将人にとって、数ある運動のなかで、大縄飛びは「できる」に入ります。将人は怒られなくてはならなかったのか、そもそも大会に勝つことが、そんなに大事なのだろうか……。一将のもやもやを咲良が大問題に発展させていくうちに、一将も咲良も、そして代表委員会メンバーの五年生も六年生も、ひとつのクエッションに突き当たることになりました。「学校は、だれのものか?」。小学校高学年の彼らは、この答えにたどり着くことができるのでしょうか。【対象:小学上級以上】イラスト:稲葉朋子

前出の『となりの火星人』と『セカイの空がみえるまち』のあいだぐらいの難易度。
挿絵もあるし、やや子供向けです。
人種差別といったことより、もっと話題が身近。

でも、そこは工藤純子作品、深いです。
舞台は小学校だし、小学生がオムニバス式に主人公になっていきますが、その母や先生である大人が主役の回もあるのです。
PTAや学校に対する思いなど、親の気持ち、先生の気持ち、もしっかり描かれています。
出てくる小学生の家庭環境も多種多様。
誰かしらに自分を重ねられるかも?
ある意味『セカイの~』より大人向けな描写まであります(親の心情、先生の心情)。先生って大変ですね・・・。

誰かにとっての「正しい」はみんなにとっての「正しい」ではない。
自分の見えている世界だけが一つではない。
同じ人物でも人によって見え方、とらえ方が違う。
大人=正しい わけではない。
先生も両親も同じ人間。

差別をなくす第一歩ともなりえる考え方についても教えてくれる本です。
人によって同じものを見ているはずなのに見えている風景が違う。
こういった内容の作品は、中学受験の心情理解にもってこいです(入試にも頻出ですたぶん)。
大人が読んでもおもしろい、考えさせられる作品。
本当に工藤純子さん、すごい!

『てのひらに未来』

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中学2年生の琴葉は、そりのあわない頑固職人である父親や、居候の気になる年上男子・天馬に悩まされながらも、充実した学生生活を送っていた。琴葉の実家は、父の経営する町工場だったが、ある時期を境に、注文の量が減りはじめ、経営が危うくなってくる。注文が減りはじめた理由は、「琴葉の父が、大口の注文を断ったからだ」ということを知った琴葉は、父に理由を尋ねるが、頑として教えてはくれない。
実家の危機に立ち向かうなかで、天馬の見せる優しさにふれた琴葉は、次第に彼のことを意識するようになる。やがて、彼の口から「中国人である母と、祖母の折り合いが悪く、家族がバラバラになってしまった」という事実を聞かされる。以来、ますます天馬のことが頭から離れなくなった琴葉。そんななか、これまで姿を見せなかった天馬の父親が工場を訪ねてくる、という知らせが入ってきて……

主人公は中2だし、表紙はラノベ風だけど、やっぱり内容はずしんと重い工藤純子作品です!
3冊の中では一番難しいかな?
町工場の経営、将来、家族の在り方、そして戦争と平和。
最初は全く感じさせなかった「戦争」が巧みに織り込まれてきます。
恋愛胸キュン要素もありつつ、子供を飽きさせないようにしつつも「戦争と平和」について考えさせられる作品。
そうなの、「戦争はだめだぞ!平和がいいぞ!」ゆーても子供には何も伝わりませんから。
本の、小説の力を感じます。
これもティーンズにぜひとも読んでほしい作品!

親子ではまってしまった工藤純子

工藤純子さんの作品、どれもこれもとってもいいです!
差別や偏見についてもすごく考えさせられます。
そしてなんと、昨日?新刊が登場してました!

『サイコーの通知表』。
これもぜひとも読まねば!
一応あらすじも載せておきますね↓

1年生のときからずーっと通知表に「できる」とだけ書かれてフツーなことにコンプレックスを感じている朝陽(あさひ)も、「よくできる」がいっぱいの優等生の叶希(とき)も、体育以外は「もうすこし」ばっかりの大河(たいが)も、みーんな心の中では思っている。
「通知表なんて、ただの紙切れじゃん。あんなので、ぼくらの何がわかるの?」
「通知表があるから、よけいにやる気がなくなるんだ」
「あたしだって、通知表なんて、いらない!」
たしかに、そうだ。思えば通知表って何であるんだろ? あれを見たって、どこをどう直せば成績が上がるのかなんてわからないじゃないか!
そういえば朝陽のお父さんが言っていた。会社では、部下が上司の成績をつけることがあるんだって。
「ねえ、先生の通知表をつけようよ」
朝陽の一言から、クラス一丸となって担任のハシケン先生の通知表作りが始まった。でも、人に成績をつけるって、こんなに難しいことだったのか!?

おや、どうやらこれは前出の『あした、また学校で』とつながってる世界の話っぽいぞ!?
ハシケン先生、出ていました!
桜子、絶対読みたがりますね。
ポチしようと思います。

やっぱり児童書はいい!

やっぱり児童書はいいですね。
ちょっと背伸びして大人向けの小説を与えていたような時期もありましたが、児童書は安心して渡せるし、ルビもあるし。
まあ児童書と言っても「良質な」児童書ですけどね、与えるなら。

当の桜子は次は『舟を編む』が読みたいらしく・・・。

児童書じゃないし!
ちゅりぷ子がちろっと辞書作りの話をしたら、すごく興味を持ってしまって・・・。
昔ちゅりぷ子自身は読みましたが、もう桜子読めるかな??

てゆーか、読書ばかりしている時間はないですぞ!
明日は育成テスト!
当然のようにまったく間に合いそうもありませーん(泣)