貧乏だけど中学受験〜するのか2023〜

共働き中流家庭、子沢山。長女・桜子を中学受験させるか悩みつつ、奮闘する(予定)ブログです。3年生9月から日能研通塾中!

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息子を森会長にさせないためにできること

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森会長の性差別発言に触発されたわけではなく、たまたまタイミングよく?図書館で予約が回ってきて読んだ2冊の本を今日は紹介したいと思います。
以前から少し書いてましたが、フェミニストなちゅりぷ子です。
フェミニストというと、男性を敵視しているとか、逆に男性を差別しているだとか、頭がちょっとアレなオバサンみたいなイメージを持っている人もいるかもしれません。
でもそんなことではなくて、ただただ性差別を許さないという人たちのことです。
つまり男性を敵視してるんでしょ?となりがちなのが悲しいですが、性差別を許さないとは男性を敵視しているということではありません。
性差別に苦しむのは主に女性ではありますが、実はシスジェンダーの男性だって苦しむことは多いのです。
その正体は有害な「男らしさ」。
そのあたりについて上手に書かれた2冊。
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『ボーイズ 男の子はなぜ「男らしく」育つのか』と『これからの男の子たちへ』という本。
息子を持つ人すべてに読んでほしいな、と思うぐらい良い内容でした。

知らないうちにかかるジェンダーバイアス

うちには3歳の楓丸がいます。
楓丸が先日、色鉛筆を持って遊んでいました。

「ぼくは~みどりで~、ねえねは~ピンク~」

と何やら色を分けています。
ちゅりぷ子が「どうして薫子はピンクなの?」と聞くと

「だって~ピンクは女の子でしょ?」

と言うわけです。
3歳ですでにジェンダーバイアスがしっかりかかっています。
つい「男なんだから泣くな!」「男の子は強くなくちゃ!」と言ってしまう親も多いはず。
男の子の「やんちゃ」にも「多少やんちゃなぐらいがいいよね~」と言ってみたり。
ちゅりぷ子自身にだって身に覚えがあります。
それは女の子に対しても同じこと。
無意識にやってしまうジェンダーバイアス。
それは「呪い」であると、この2冊の中では言われています。
大人たちが露骨な性差別をしていなくたって、こういう小さなことの積み重ねで今のジェンダーギャップのある社会が築かれ、ナチュラルに性差別する・性差別を受け入れる子どもたちを育てていくのだと。

差別される女性にフォーカスされがちだけど

性差別というと、差別を受ける女性や性的マイノリティーの人たちに目が行きがちです。
実際に声を上げるのもその人たちです。
差別を受ける人間には差別が存在する世の中が見えるからです。
ちゅりぷ子自身も、セクハラマタハラ、性暴力、あらゆるものを受けてきました。
一切受けたことがない女性はいないのではないでしょうか。
受けたことがないと言う女性は単に「無自覚」なのだと思います。
そのぐらい世の中には性差別がはびこっています。
「無自覚」なのはマジョリティーであるシスジェンダーの男性も同様です。
2冊の本でも触れられており、あらゆる差別に当てはまることですが、差別を受ける側だけが騒いでも世の構造は変わりません。
「特権」を持っている側からも変わる必要があるのです。
性差別において「特権」を持っているのは男性(シスジェンダーの)です。
まずはその「特権」を自覚することから始める必要があると本では語られています。

誰なら変われるのか

でも、森会長といったご高齢の男性たちが、これから目を覚まして変われるとは全国民が思っていないのではないでしょうか。
森会長のような考えのもと育てられた、その一世代二世代下はどうでしょうか。
ちょうどうちのパパぐらいの男性です。
ちゅりぷ子の影響を受けて、パパもやや変わりつつありますが、やはり長年染みついた考えや習慣ってなかなか拭い去れないものだと思います。
一番可能性が高いのは「男の子」だと2冊は言っています。
まだ柔軟な思考を持つ「男の子」なら変われるし、社会のためにも変えていく必要があると。
大事なのは彼らに対する教育なのだそう。

『これからの男の子たちへ』/太田啓子

ちゅりぷ子も桜子や薫子にはよく、いかに日本では女性が不当に扱われているかという話はしています。
実体験を持って語れるというのも大きいです。
では、息子である楓丸にはどう教育していけばいいのか。
そのあたりが実に詳しく書かれているのが、『これからの男の子たちへ』です。

著者の太田さんは二人の息子を持つ弁護士さんです。
男の子を持つうえで考えることの一つに、性加害者にさせたくないというものがあると思います(誰しもがそうですよね?)。
もちろん男性だって性被害者になりうるわけで、特に子供の間はそちらに対し敏感になってよいとは思います。
でも、ゆくゆく成長したときに、性差別したり性加害をしない大人にするためにはどのようなことをしていけばいいのか。
セクハラや性暴力についての教え方、性教育の仕方、はてはAVといったポルノコンテンツを見せる上での注意点といったことまで詳しく書かれています※AVを一緒に見ようとかいうことではないですよ。

つい、息子への性教育というと「パパに任せよう!」となりがちだと思いますが、それは危険かもしれません。
もちろんきちんと教育ができる男性もいると思いますが、性差別が日常にあり、それに無自覚で育った父親には荷が重い内容だと思います。
ちゅりぷ子は、性差別がある現実を自覚している母親のほうが教育する者としてはまだよいかもと感じました。
本当は学校にお任せできるといいのですが、まだまだ日本は遅れているようで、家庭でやる必要があるとも書かれていましたね、残念ながら。

『ボーイズ 男の子はなぜ「男らしく」育つのか』/レイチェル・ギーザ

こちらは、カナダのジャーナリストの女性が書いた本です。
著者はレズビアンで、養子に迎えた息子と妻と暮らしています。
性的マイノリティーだからこそ差別に敏感なのだと思います。
差別的な社会で息子をどう育てるか。
実は有害である「男らしさ」とは。
差別の再生産をなくすにはどうしたらいいのか、ということが詳しく書かれています。

性差別に無自覚な男性が多いのはそれによって「特権」が生まれるからです。
でも実は、シスジェンダーの男性だってその性差別によって生きにくくなっていないか?という視点で書かれています。
男らしくあれという社会からのメッセージに疲れている、追い詰められている男性たちを救うのは「性差別の撲滅」です。
どうして男の子は強くあらねばいけないのか、女性にモテねばならないのか、将来稼ぐことを期待されるのか、弱音を吐いてはいけないのか。
性差別がなくなることによって、女性や性的マイノリティーだけではなく、マジョリティーである男性も生きやすくなるのだということが書かれています。

さらに、日本ではなくカナダだからでしょうか、人種差別についても多く触れられています。
性差別を考えると差別全般についても考えるようになります。

差別を本当の意味でなくせるのは「特権」を持つ側の人たちです。
差別をされる側のマイノリティーはマジョリティーと戦いたいわけではありません。
マジョリティーを倒して自分たちが上に立ちたいというわけではないんです。
「差別」と戦いたい、なくしたいだけなのです。
そこがいつもすり替えられるため差別に関する話はいつも平行線なんだと思います。

世界的に「男の子の教育」には希望があり注目している

太田さんも「世の中は昔に比べればよくなってきている」と述べています。
著作で触れられていましたが昔は「スカートめくり」がありました。
今、そんなことする男子はいません。
スカートめくりは性暴力であるという認識が進んできたからだと思います。
これは希望が持てる話です。
世の中を変えていくのは、特に意識をアップデートしていくには若い力が欠かせません。
その力となるべき「男の子」をどう育てるか。
それには、日本ならず世界でも注目しているようです。

あらゆる「差別」について自覚的でありたい

男の子、女の子を分けて考えるのは本当の意味ではジェンダーフリーではないのかもしれません。
でもそれは、本当に性差別というものがなくなった後にするべきことで、男の子の意識改革が今は必要急務なのだと思います。
そのへん桜子に女子校はどうかな~と考えた背景と似ています。それについてはまた改めて。

まだ思考の柔軟な「男の子」を持つ身としてとても考えさせられた2冊でした。
性差別や性暴力を行うような男性にしたくないとは強く思います。
ではいったいどうしたらいいのか、ということがよく書かれていました。
性差別だけではなくあらゆる差別や偏見を持たない人に育てていく必要がありますね。
ちゅりぷ子自身だって本当の意味でフラットに世の中を見れているかといえば絶対にそんなことはありません。
あらゆるところに無自覚な差別があるのだと思います。
一つ一つ、親の自分から自覚し、子供たちに上手に伝えていけたらいいなと思いました。

なんだか随分と長くなってしまったな・・・。