貧乏だけど中学受験〜しました2023〜

共働き子沢山家庭。長女・桜子を中学受験させるか悩みつつ、奮闘したブログです。3年生9月から日能研通塾し見事合格しました!

スポンサーリンク

 本サイトはプロモーションが含まれています

中学受験を考えたときに読む本

スポンサーリンク


ちゅりぷ子の今更中受本シリーズ。
今日紹介するのは、本当に今更な本。
読むなら3年生までだなという感じですが、今更ながら色々考えさせられた1冊です。

『中学受験を考えたときに読む本』の中身

サブタイトルが「プロフェッショナル5人と考える小学生教育の『正しい知識と学習法』」です。
その通り、5人の様々な中受に関わりのあるプロたちと実践教育ジャーナリスト・知窓学舎塾長の矢萩邦彦さんとの対談でできています。
対談する5人のプロは以下↓

・小川大介(中学受験情報局『賢い塾の使い方』主任相談員)
・齋藤達也(受験コンサルタント)
・竹内薫(YES international School校長)
・宝槻泰伸(探究学舎代表)
・安浪京子(算数教育家・中学受験専門カウンセラー)

受験コンサルタントや中学受験専門カウンセラーなど、いろんな職業があるんですね。
2018年出版の本です。

5人それぞれに同じような質問をしていて、それぞれがそれぞれの立場や考えのもと、回答されています。
興味深かった質問をいくつかピックアップしてみたいと思います。

中学受験勉強スタートのタイミング

・小川さん→基礎学習は3歳。カリキュラムスタートは4年生。
・齋藤さん→本格的な受験は4年生から塾へ行かないと間に合わない。
・安浪さん→4年生から塾に入らないときつい状況を塾業界が作っている。家庭教師をうまく使えば5年生からでも間に合う。

小川さん、齋藤さん、安浪さんの意見が一致していたのは、「4年生スタート」というのが一番無難で確度が高いということでした。
で、難関校を目指すなら適宜個別か家庭教師を併用だそうです。

塾の選び方

・小川さん→大手塾で集団授業を受けながら、個別でサポートが理想。大手塾が結局コスパがいい。
・齋藤さん→相性の良い塾へ通うことが肝要。成績上位の子は速く回すスタイルのSAPIXがいいが、スタイルに合わない子(ついていけない子)が通っても意味がない。
・安浪さん→大手のカリキュラムに乗って、難関校なら家庭教師を併用。今お勧めできる塾は実は一つもないが、難関校へ行くならSAPIX、現実的には中堅校という子は日能研。

大手塾が多くの家庭にとって無難な選択だそうです。
でも、それぞれ特色があるので、相性が肝心のよう。

スポーツ・習い事との両立

・小川さん→天才を除いて6年まで頑張って筑駒や桜蔭に行くのはまず無理。麻布や慶應系なら可能。
・齋藤さん→家でやらないもので塾ベースで組めるようなものなら可能。チームでやるものなどは5年まで。
・安浪さん→志望校と子供の素養次第だが、中学受験は甘くないので、二足のわらじは基本厳しい。

両立はなかなか難しい模様。
やっぱり5年生までかな、バレエは。

中学受験の是非

・安浪さん→基本的に中学受験はお勧めしていない。成熟度の揃う高校受験が多くの子にとって無難。
・宝槻さん→大学受験のために受験して私立中学に行く必要はない。
・竹内さん→小学生時代は遊ばないとダメ。遊ぶべきときに遊ばないと大成しない。高校受験経験者の方が実際に大成している。

中学受験に対して5人5様の考え方でした。
宝槻さんと竹内さんは中学受験に否定的な考え方。
詰め込み型の教育の弊害について熱く語られていました。

他にもためになる話がいっぱいでした

国語力の身につけ方や、先取り教育の是非、幼少期の教育、中学受験にあたっての保護者の向き合い方、大学受験成功のためにするべきことなど、気になる話がてんこ盛りでした。
中学受験突入済みの方も、これからの方も読んでためになる話がてんこ盛りでしたよ!

ちゅりぷ子の感想

まず、識者が1名じゃなく、6人(矢萩さん含め)もいたのがこの本のいいところ。
中学受験すべきかどうか、どんな塾に行くべきかどうか、どれをとっても、正解なんてないわけで。
様々な人の意見が一気に知れるのが、この本のいいところです。
しかも、中学受験否定派もきちんと混ぜているところが好感が持てます。
すでに中学受験勉強突入済みの我が家としては耳の痛い話や、もう少し前に知りたかったなあという話もありました。
本当に、「中学受験を考えたタイミング」で読むのがベストな本です。
でも、突入済みの家庭でも読んで損はありません。
発見がたくさんあるはず。
前回紹介した『危ない中学受験』での高濱さんによれば「いつでも撤退できる覚悟」を持つことが中学受験では大事だそうですからね。
binbojuken2023.hatenablog.jp
ちゅりぷ子もいろいろと考えさせられました。
未読の方は、ぜひご一読を!

この記事に追加したいと思う良い中受本でした↓
binbojuken2023.hatenablog.jp